Made In Abyssを観て思った。「可愛い感じのキャラがグロくて酷い目に遭うアニメ」っていう感想はやめて欲しい。
今回は少し愚痴っぽくなるので苦手な人は気をつけて。
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「Made In Abyss」を観た。
今日も今日とてAmazon Primeでなんか良い映画とかないかな・・・と徘徊していた訳なんだけど「もうすぐ見放題終了」の欄に見つけたのがきっかけ。
「良作らしいけどまだ観てないな」
数年前、このアニメはアニメ好きの間でちょっとしたブームになっていたことは知っていた。
「可愛い感じのキャラがグロくて酷い目に遭うアニメ」
正直僕はこの手のアニメがあまり好きではなかった。
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詳しく書くと「まどかマギカ」の流行以降、可愛さとグロさのギャップを売りにするアニメが雨後の筍の様に次々発表されていた時期があった。元々その要素を持った漫画作品であるとか、オリジナル作品であるとか。とにかく沢山ピックアップされていたのを覚えている。
Made In Abyssもそのうちの一つであったと思う。
そもそも僕は制作が「可愛さとグロさのギャップを売りにする」流行に乗っている現象も嫌いだったし、それに喜んでいるレビューも大嫌いだった。
僕は「まどかマギカ」が大好きで、人生の10本に入る作品だと思っているんだけど、その流行は「まどかマギカ」のダークな一面だけ。上澄みだけを掬っていて、その他の作品のメッセージ性や良い部分を軽んじているように感じたからだ。
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で、こういう作品のレビューは大体
「絵だけ見ると可愛い雰囲気ののほほん系アニメだと思うでしょ?違うんですwこの作品は羊の皮をかぶった本格ダークファンタジーで〜」
「子供が勘違いして観ちゃったらどうすんのよw」
と、こんな感じの文章で埋め尽くされる。
ただ僕はそんな安直な感想ばかり話題になっているアニメなんて観る気がしなかった。
「よくわかんないけどグロくてやばいんでしょ?」と。
グロいの好きな人には良いかもしれないけれど、生憎僕はスプラッター描写に関して好きでも嫌いでもない。勝手にやっていてくれといった感じだ。
結果的に言えばこれは僕が自分で頭を硬くしてしまっていたのだけれど。
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で、実際観てみると見所がたくさんあった。
今まで見逃していたのが本当に惜しい。観れて良かった作品だ。
今回の趣旨とは違うから端的に良かった部分を描くと
多分これは生きることの過酷さと喜びを描いている。
夢を持ち続けること、希望を諦めないことの大切さを描いている。
まるで生命体のような妖艶さを持つアビスが美しい。
音楽が徹底的に拘って制作されている。
ナナチが超可愛い。
細かく書けばもっと色々ある。
特に音楽好きとしては音楽がマジで素晴らしかったの一言につきる。はっきり言ってハリウッド映画のそれである。過言ではない。
こんなに良いところが沢山ある作品なのに「グロが〜」といった一面だけ注目されてるのはとても勿体ないと感じた。
本記事はこれにて締めることにするが、観ていない方は音楽だけでも聴く価値があるので是非聴いてみて欲しい。