レオンハルト 「退屈」な音楽こそ真の業績

 グスタフ・レオンハルト(1928-2012)の音楽は退屈だ。古楽運動の成果が音楽界にも広がり、多くの音楽家が当時の演奏習慣を踏まえた上で個性的なパフォーマンスを競おうとする中、レオンハルトはまるで「分厚い教科書」のような、はたまた「大部な事典」のような演奏をしていた。

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