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東大・赤ノ門ニュース(10月号)

皆さん、こんにちは。東京大学にまつわる情報をお届けする赤ノ門ニュースです。東京大学で2024年10月に起きたニュースを、ランキング形式でご紹介します。執筆陣は東大生。腰の引けた大手メディアとは違う、一学生から見た視点をお届け!




第5位 本郷に立て看板

駒場キャンバスを歩いていると、デカデカと主張が書かれた「立て看」が嫌でも目に飛び込んでくる。話題は学園生活から政治まで多岐に及び、そうやって自由闊達に自己主張が行われている。

そんな駒場キャンパスとは異なり、本郷キャンパスでは一切の立て看が禁止されている。周りを見渡しても、潰れた銀杏と疲弊した東大生しか目に入らない。そんな状況が続く中、ついに本郷にも立て看板が出現した。

本郷に立て看が出現し始めたのは、学費値上げ問題の浮上した6月。ぽつぽつと設置されては大学当局に撤去されてを繰り返している。たくましいことに夏休みが明けてもなおしぶとく残っているようだ。

キャンパスを歩いていると、外国人観光客が立て看と写真を撮っている光景がしばしば目に入ってくるようになった。以前までこうした観光客は赤門の前で写真を撮っていたのだが、最近のトレンドは立て看らしい。本郷キャンパスには赤門以外の見どころが余りないというか全くないので、インバウンド需要が見込める新たな客寄せパンダの登場と言ったところか。正直邪魔なので観光客は京大に行って欲しい。京大生と違って東大生は勉強しているのだ。

駒場キャンパスにおいて、正門前など一部区画の立て看板の設置は2022年まで禁止されていたが、学生有志が粘り強く立て看を立て続けた結果、大学側から正式に認可されたという経緯がある。本郷においても、大学当局が諦めて暗黙の了解が成立するかもしれない。今後も注目していきたいところである。


第4位 「上野千鶴子とスギちゃんの対談」虚偽の講演会

9日ごろ、駒場キャンパスに突如謎のビラが大量に撒かれる事態が発生し、SNS上でちょっとした騒ぎとなった。

当該のビラ。「スギちゃんが上野千鶴子に学ぶ『男らしさ』ってなあに?」

見るからに怪しいこのビラ。案の定、記載されてある問い合わせ先のアカウントは存在せず、どうやら虚偽のビラであるらしい。しかし、Xではこのビラが大いに拡散される事態となった。果たしてこの2人に共通の話題はあるのか、スギちゃんはお得意の「ワイルド」芸を上野千鶴子に詰められてしまうのか、そんな予想も含めて実施を待ち遠しく思う声も非常に多く、最終的にはスギちゃん本人のSNSにまでこのビラが到達してしまうなど、様々な憶測が飛び交う事態となった。

東京大学教養学部学生自治会はスギちゃん・上野千鶴子両氏の事務所に直接事実確認をし、Xや公式LINEで偽ビラに対する注意を促した。しかし、せっかく双方に意見が行ったなら実現してくれませんかね、全く。

▲基本的に誰も興味のない自治会のツイートにしては、類い稀なる拡散力を見せた。


※この事件についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。


第3位 茂木健一郎、誕生日を迎える

有吉弘行に「賢いホームレス」と言わせしめるほどの頭脳で知られる東大卒脳科学者・茂木健一郎氏だが、今月20日に62回目の誕生日を迎えた。

60代に突入しても、子供顔負けの脳ミソの柔らかさと図々しさは衰える所を知らないようだ。茂木氏は自身の「茂木健一郎の脳の教養チャンネル」で誕生日に対する所感を誰に求められることもなく語り始め、余生では「感謝」と「努力」を大切にしていきたいと述べた。人から言われたことをいつまでも覚えている強靭な脳ミソを誇り、テレビを干されて生じた余暇を利用して毎日SNSの更新を欠かさない茂木氏だからこその芸当だろう。

▲毎日欠かさず投稿を続けている茂木氏のYouTube。繋げてみるとサムネがコマ送りになっていてなんとも泣ける。

そんな茂木氏の「感謝」と「努力」が実ったらしい。記事を執筆している2024年10月31日時点で、なんとチャンネル登録者数が9万人を超えている。チャンネルを設立したのが2006年12月30日であることを踏まえると、ここまで来るのに約18年かかったことになる。やっと10万人が見えてきた。

氏の動画はカメラを前にブロッコリーめいた頭のおっさんが一人語りする奇怪なスタイルであり、低下し続ける知名度・氏の謎の上から目線を鑑みると一般受けは到底見込めないように思える。他方、昨今の総裁選を始めとする時事問題を多く取り扱い、時には小池百合子の物まねまで披露するなど、柔軟な脳力に裏付けられた節操の無さが彼を勝利に導いたのだろう。茂木の政治解説を誰が求めているのかは永遠の謎であるが、コメント欄をみる限り評判はいいようだ。ちょっと怖い。

▲私のお気に入りである。


第2位  東京科学大、誕生

東京科学大学公式サイトより

1日、東京医科歯科大学と東京工業大学は統合し、東京科学大学(Science Tokyo)が誕生した。「世界最高水準」の学府を目指しているとのことで、一部のメディアは「第二の東大」と形容している。アホの京大とそろばん一橋よりはよっぽどマシであろう。効率性を考えて統廃合を繰り返すのなら「最初から東大以外はいらないのではないか」という疑念も生じるが、時代は多様性である。

両大学の偏差値はおおよそ東京医科歯科大学が65、東京工業大学が75くらいだったから、統合してしまえば140になる。東大を優に超えるその偏差値に、我々としては恐れ慄くばかりである。まあ、俺文系だから関係ないけどね。


第1位 東大ミスコン、大荒れ

18日、毎年東大ミスコン・ミスターコンを主催する謎の団体であることでお馴染み、東京大学広告研究会(以下広研)が何やら不穏なツイートをしたことで話題となった。噂を聞くに、どうやらミスコンをめぐって何やらトラブルが起こっているらしい。

昨今、各大学で廃止が進んでいるミス・ミスターコン。主な廃止理由として、外見を理由にした評価・序列付け「ルッキズム」に反対する立場が挙げられる。毎年駒場祭で参加者の自己紹介などを含んだ前哨戦が行われるのだが、いざ行ってみると最前列にハゲ散らかしたおじさんたちが嬉しそうに並んでいてピカピカ光っていた。確かにこれなら照明いらずであるが、何ともおぞましい光景なので、ルッキズムの立場からもミス・ミスターコンの廃止を訴えることができるだろう。個人的にミス・ミスターコンは簡易キャバクラに思えてならないため、早く無くなって欲しい。

広研と言えば、広告の研究をしている訳ではなく、ひたすら飲み歩く「飲みサー」としてお馴染みである。構成員は皆細長でスラっとした体形をしており、男性ホルモンモリモリなので皆声が野太い。全員見た目が似たり寄ったりなので、正直言って個体間の識別は難しいが、喫煙所で見かけると広研の連中が集まっている箇所だけ細長い男が多くビル群のようになっており、遠目からでも一目で広研だと視認できる。

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東大随一のイケてるサークルである一方で、面倒くさくなるのを避けるために「基本的には」女人禁制らしい。またお酒の強さが重要な入会基準らしく、活動内容は週末にドライブに行ったりお酒飲んでコールとかしたりすることらしい。すごいね。ちなみに筆者は「僕広研に入りたいんですよ!」と内部構成員に直談判したことがあるのだが、その時に「かっこよくないと入れないんだよね」と言われたことを未だに恨んでいる。

さて我々編集部はミスコンをめぐるいざこざの真相を掴むべく調査を始めようとしたのだが、まず目に入ったのはSNSにおける部外者たちによる低俗な言葉を用いた誹謗中傷。見れば見るほど、目から筆者の高潔な精神が逃げ出ていく。一体なんだ?「滝〇ガ〇ソ」? 「パ〇活」? 「コン〇フェ」? ???

どうやら今年のミスコンのファイナリストの1人が、配信で投げ銭を得る代わりに裏で何らかのサービスを行っていたという疑惑が生じており、それに乗じてさらなる疑惑が芋づる式に生じているらしい。そこで他のファイナリストの1人は「小さいときから憧れてたミスコンが汚されるのに耐えられない旨のツイートを投稿し、問題となっているファイナリストへの敵意を隠していない。ミスコンと言うかプロレス的な面白さも出てきたので、気になる人は駒場祭に足を運んでは如何だろうか。私は関わりたくない。

調べればまだ何か出てきそうだが、これ以上は何も見たくないのと下手なことを書いて訴えられるのが嫌なので調査を打ち切った。気になる読者は各自調べて欲しい。

広告研究会はミスコンなんかやらんで広告の研究でもしてろ!






いかがだったでしょうか。鬱々とした夏休み明けにそぐわない、心温まるニュースばかりでした。それでは、またお会いしましょう。赤ノ門ニュースでした。


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