東大・赤ノ門ニュース(9月号)
皆さん、こんにちは。東京大学にまつわる情報をお届けする赤ノ門ニュースです。東京大学で2024年9月に起きたニュースを、ランキング形式でご紹介します。執筆陣は東大生。腰の引けた大手メディアとは違う、一学生から見た視点をお届け!
第5位 東大地方移転計画
自民党総裁に出馬した河野太郎デジタル相は9月20日、とあるインタビューにおいて「主要教育機関の地方分散は東京一極集中を反転させる大きな手段」と述べ、具体的には東大・一橋大の地方移転を提案した。この提言は近年の大学の都心回帰ブームとは逆行しており(2023年4月に中央大学法学部が多摩から茗荷谷に移転、25年には東京理科大学が薬学部を野田から葛飾へ移転予定)、賛否両論を巻き起こした。
本郷にしろ駒場にしろ、東京は家賃が高すぎるので地方移転は個人的にはありがたいが、正直東大を移転するのではなく、国立大学を全て「東京大学」にしてしまえば受験戦争もなくなって皆平和になるんじゃない?
第4位 「東大王」、放送終了
数多の東大生スターが生まれるステージであり、東大生への憧れを掻き立ててやまないが一般的な東大生は誰も見ていないことでお馴染みの番組「東大王」が、9月末についに打ち切られた。
受験漫画のドラマ化や東大生YouTuberの隆盛によって盛り上がった「東大生」コンテンツも、もはや斜陽ジャンルということか。「東大生」や「東大方程式」など、我々東大生を食い物にしたテレビ番組を喜んで見ている母親を見ると複雑な気持ちになったものだ。その苦悩からはやっと解放されるらしい。次はさ〇まの首が飛ぶのを嬉々として待つことにしよう。
第3位 悠仁さま東大推薦入試反対
“悠仁様が東大の推薦入試を悪用し、将来の天皇として「特別扱い」で入学されることは、象徴天皇制を根底から揺るがすこととなるため反対します。”という文句を題した署名に、10000人を優に超える人々が賛同したことが話題となった。
賛同者の中に東大関係者がどれだけいるかは不明であるが、赤の他人の大学進学をめぐってこれだけ熱狂できるのも一つの才能だろう。ちなみに、真面目な東大生は皆忙しいため、入学後に入試の話などしていられない。
第2位 ひろゆき、「ジェンダー論」の瀬地山教授を論破
先日、「女性を優遇しすぎ? 牛角『半額』に男性が批判」と題されたAbema Primeの番組において、時代の論客・ひろゆき氏とお馴染みの東大教授・瀬地山角氏が討論した。この議論はひろゆき氏が瀬地山教授を一方的に論破してしまうような形で終了し、SNSは大炎上、当動画は公開停止になった。
瀬地山氏が東大の前期教養学部で開講する「ジェンダー論」は最も人気な授業の一つであり、ひろゆきなどに論破されてしまったことにショックを受ける東大生は少なくないだろう。しかし、討論の舞台がひろゆきホームの低俗番組というのはいくらなんでも環境が悪いし、両者の意見が食い違う点を炙り出す時間すら不十分だったのに違いない。また自撮りに慣れていないのか、光の当たり方が悪いせいで、ツヤツヤたまご肌のひろゆき氏に比べて瀬地山教授の顔はゾンビのようになっている。このこともひろゆき氏に追い風が吹いた一因だろう。
第1位 東大、授業料値上げを決定
今年の6月に持ち上がった、東京大学の学費値上げ問題。学生による反対運動、学生・総長間の「対話」を経てこの問題はひとまずドローで終わったかと思いきや、なんと夏休み中、「学部は来年から、修士は4年後から、博士は据え置き」で学費が値上がりすることが発表された。
年収600万以下の世帯の学費全額免除、600万をうわまわる家庭についても個別的に対応するなど至れり尽くせりの施策にも思えるが、夏休み中の急な決定に加え、厳しい研究者の経済状況を鑑みてか博士課程後期課程の学費が据え置きなのに対して、博士の卵に成り得る前期課程の学費を吊り上げるのは如何なものかという批判も挙がっている。ちなみに、よほど留年しなければ現在在籍中の東大生は従来通りの学費で在籍できる。
いかがだったでしょうか。今年度は数多の変革に彩られた夏休みでしたね。それでは、またお会いしましょう。赤ノ門ニュースでした。
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