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音楽感想

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2016年7月の記事一覧

トキシック・ロックロール・ビューティーズ-おとぼけビ~バ~/愛の曝露本~bakuro book~

2009年に結成されたロックンロールを爆発させて、ハートを射抜くラブ イズ ショートパンク。ガールズバンドを越えたガールズバンド

2016年に全世界にリリースされたシングル「愛の曝露本~bakuro book~」より表題曲

裏切られた愛を叫ぶかの様に初手から畳み掛ける様に轟く爆裂サウンド!
心に帯びた哀が見え隠れする様にちょっぴり鳴り響くしっとりサウンド!
緩急激しく切り替わり、脳みそをグワン
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HAPPYに包まれる!これがSATORI MUSICだ!!-SATORI/よろこびのおんがく

ユニークな映像表現と音で次元を飛び越える京都発のファンクなシティポップを奏でる白衣を纏った5人組『SATORI』

初めての全国流通盤にして1st Full Album「よろこびのおんがく」表題曲

様々な形のシティでポップなソングを産み出している彼ら。
今回の楽曲はサーフ的な要素が詰まった夏を感じるサマーチューン

<音楽>とはどんなもので、私たちの周りにあるのか『SATORI』流に表現。
爽や
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さぁ、「好き」をはじめよう!-ひごさつま/すきすきマーチ

熊本(=肥後)出身のシンガーソングライター 中村千尋
鹿児島(=薩摩)出身のアーティスト わかまつごう
2つの才能が意気投合して、2015年夏からスタートしたユニット『ひごさつま』

初めての全国盤となる「ひごさつま恋愛論」収録のリード楽曲

カントリーなポップが回りをピョンピョン跳ね回り
2人の爽やかなボーカルがハジケルように宙を舞って
グッドなメロディーのハーモニーが<好き>のはじまりを描き出
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あばよ、思想なきロックンロール-響心SoundsorChestrA/吉祥時=花屋Girl

音源リリースの際にシングル、アルバムなどの既存の表現を辞めて造語”フォグサーティン”で表現するなど、独自のスタイルで活動する神戸の3ピースバンド

初全国流通盤3rd フォグサーティン「台北より愛をこめて」収録楽曲

2000年代初頭のギターロックを継承し
現代の形状で放たれるエモーショナルなバンドサウンドの衝撃
瞬間、瞬間に湧き出す言葉
それらを紡ぎ産み出されたような熱量を帯びた、力強い抒情詩の
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生を祈る-さよならポエジー/前線に告ぐ

神戸発Vo/Gt、Drによる二人組バンド(+サポートBa.)
“仕掛け無し、に、死角無し”をテーマに音楽を創りあげる。

1st Full Album「前線に告ぐ」収録の表題楽曲。

コンコンと過ぎていく生活という戦場
その最前線で、生を求めて戦い続ける
全ての人が無事であるように

時間経過と共に激しさを増す戦火に曝され
心が砕かれ地に付してしまって人の
心を奮い立たたせ、再び立ち上がらせるよう
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日々を生き、日々に殺されていく-歌うアホウドリ/灯台

2011年に結成された4人組バンド。
言葉に重きを置き、ラップ的な、特にポエトリーリーディングに傾倒したアプローチで感情を吐き出す。

2016年にリリースされた1st FULL ALBUM「無我夢中」収録。

規則正しく揺れる音の浪間を縫って、詩が揺蕩う。
ぼんやりとした言葉に覇気は無く、無気力感に包まれている。

充満した無気力感は次第に不安を駆り立てていく。
そして、ピークに達した不安は怒り
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知覚できない暴走する3分間-MUSQIS/Idiot Cop

マルチ奏者 野口英律を中心とした音楽、または集団、コミュニュティーである『MUSQIS』
編成は不定的でメンバー数はライブによって変化する。

2015年にリリースされたEP「Idiot / Feeding / Home」収録楽曲

11人編成で炸裂するダブワイズなサウンドは最初から最後まで動き回ります。
ロックサウンドかと思ったら、スモーキーなスカパンクサウンドに。かと思えば、またロックサウンド
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今までも、そして、これからも-QOOLAND/Shining Sherry

00年代ロックシーンで鳴っていたオルタナティブ・ロック。それらのサウンドを吸収して育ってきたことを感じさせるサウンドを放つ次世代型ロックバンド『QOOLAND』

「ファン参加型アルバム制作プロジェクト」と題してクラウドファウンディングを実施。そして目標を大幅に上回る250%を達成し制作されたフルアルバム収録楽曲「Shining Shelly」

不安な気持ち、落ち込んだ気持ちを包み込むように明る
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何かを求めて彷徨う星の詩-amazarashi/スターライト

暗闇の中から放たれる力強い楽曲、幻想的で現実的な映像で唯一無二の世界観を構築する東北は青森出身『amazarashi』

そんな彼らの現在に繋がるキッカケとなった、宮沢賢治の小説”銀河鉄道の夜”をモチーフにした詩「スターライト」

星が瞬くように音が鳴り始める。夜空で静かに光る音は次第に増え、加速していく。
そして、音は夜空を埋め尽くす。流星群の様に疾走し、圧倒的な光を放ち降り始める。

光が溢れ
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