ジャンゴ 繋がれざる者【英語を覚える】
🎥 映画について
5人好きな映画監督を挙げろと言われたら間違いなく挙げてしまう。
滅びの美学直系のアウトロー寓話に盛り込まれたエンターテイメント要素。
これ以上に新作を楽しみにさせてくれる監督はいない。
ということで今日はNetflexでも観れる『ジャンゴ 繋がれざる者』。
あらすじ
主人のもとで人間性を奪われ、妻を奪われた奴隷のジャンゴは、賞金稼ぎのシュルツと出会い、自由を与えられ、彼と共に銃の腕を磨き稼いだ金で妻を買い戻そうと決意。お尋ね者を追うアメリカ横断の旅の最終目的地は、妻が捕らわれているキャンディ・ランド。そこは残忍な若き暴君カルビン・キャンディが君臨する農園だ。ジャンゴとシュルツは奴隷商人を装いキャンディ・ランドに乗り込むが、見かけは黒人、心は白人の老獪な奴隷頭スティーブンが二人の正体を見破り!思いも寄らない一大死闘が展開する!!最後に生き残るのは果たして―――?
-Filmarksのあらすじ参照
西部劇なんだけど、主人公は元奴隷の賞金稼ぎ。
マカロニ・ウエスタンに黒人を主人公に据える発想や、奴隷の歴史を反映したら…というアイデアから生まれたものらしい。
西部劇ってそんなに観ないけど、ヒップホップかかりながら銃を乱射するシーンはやっぱ新鮮。
西部劇がリアルタイムで名作に立ち会う今の日本人にとっては、ここはあまり反応のない部分だと思うが、これは西部劇の時代に黒人を出すことのなかった時代へのアンチテーゼみたいのもあって、社会的な意味もあるらしい。
主人公サイドも黒人(ジェイミー・フォックス)+白人(クリストフ・ヴァルツ)で、敵サイドも黒人(レオナルド・ディカプリオ)+白人(サミュエル・L・ジャクソン)なのはやっぱり意図的なものなのかな。
殺すのもクリストフ・ヴァルツ→レオナルド・ディカプリオ、ジェイミー・フォックス→サミュエル・L・ジャクソンってなっていて、差別云々というより、ある種、敵は”白人”ではなくて”差別主義者”という風に取れることができる。
しかしこの映画ですごいのは強烈な悪役を演じたディカプリオだ。
タイタニックの時に誰がこうなるかと思っただろうか!
あまりにも差別的な台詞が多く、台本を読んだディカプリオは言葉に窮してしまって共演のサミュエル・L・ジャクソンらに励まされながらなんとか演じたそう。
とりあえずタランティーノ節は炸裂しているので、”暴力エグめ&汚い言葉多め”作品だけど、タランティーノの中では一番エンタメ路線かもしれない。妙に”強く生きる”ことのカッコよさも教えてくれるような気もする。
そういう意味ではタランティーノ入門編的としては進めやすいかもしれない。
ちなみに『Django/Zorro』(ジャンゴ/ゾロ)という続編の漫画がある。怪傑ゾロとタッグを組んで奴隷解放するという話らしい。英語版でも良いから欲しい。どこかで売っている本屋知りませんか?
最後にアカデミー賞の人種による審査体制はこれから良くなるのかなぁなんて思いつつも、個人的には新スター・ウォーズもそうだけど、人種差別撤廃を極端に意識したキャスティングは僕は反対派。
厳密に言うとBlack●●みたいな最近も起きている運動は若干抵抗を感じる。“差別をなくせ”とかの方が良いんじゃないかな。
でも、そう謳わないと意識が変わらないんだろうし、あまりにも白人と黒人っていう歴史的構図が大きいんでしょうね。
最近も非常に悲しい事件があった。
黒人だけではなく、アジア系の自分たちだって差別されることがあるし、自分は1回英語が分からないと思われて、エレベーターで白人の3人組に「日本のチビ、バカだな。」と意味もなく言われたことがあって傷ついたことがある。グローバル化していくからこそ、この事件は対岸の火事じゃない。
発信力も意見もないので、目立った活動をする気はないが正しい心を持つように心がけたい。
早く差別がなくなってほしいし、映画好き(初級)としては自然な発想でキャスティングや脚色ができる時代になってほしいし、はだしのゲンに出てくるイヤな奴が"絶滅した嘘みたいにヤバイ奴"として認識されるような現代のように完全に昔のことになるような時代が来れば良いと思う。
もっとも時代が変わればぶり返す可能性はあるし、コロナで電車で喧嘩してた人とかは多分こんな精神状態なのかも。ということは明日は我が身だ。
正しい心を持つように心がけたい。
…ということで、最後にジミ・ヘンドリックスの最高の言葉と曲を。
You’re with patriotism to Earth have. A nation to manage the soul.
(愛国心を持つなら地球に持て。魂を国家に管理されるな。)
– Jimi Hendrix
📖 今日覚えた単語・文法
ドイツ人の歯科医にして賞金稼ぎシュルツのセリフ。
イングロリアス・バスターズではメチャクチャ嫌な役やってたけど、今回はクセのあるナイスガイを演じている。
歯科医で賞金稼ぎってどこから生まれたアイデアなんだろ?
🔸英文:
Normally, I would say “auf Wiedersehen”
But since what “auf Wiedersehen” actually means is “till I see you ageain,”
and since I never wish to see you again, to you , sir…
I say goodbye.
🔹吹替:
普通なら”アウフヴィーダーゼン”と言う。
だが、この挨拶は実際『また会うまで』という意味の言葉だ。
しかし貴方には二度とお会いしたくないので、ただこう言おう…。
さらば。
🔸単語・文法:
▪︎ Normally→通常は
▪︎ But since→しかし、なので
▪︎ what→疑問文以外では「~こと」「~もの」と捉える
▪︎ actually→実際に、現に
▪︎ and since→だから
▪︎ till I see you ageainとI say goodbyeの違い
→till I see you ageainも、そもそももう会えないの?的なシチュエーションで使う言葉だそうなので、see you ageainの後に時間の指定を入れるかsee youだけでOKだそう。確かに、『また会おうや!』なんて自分も人生で引越しの時くらいにしか使ったことないし。
I say goodbyeは逆にお葬式などでも使われるフレーズらしいので皮肉に聞こえがちらしい。
🔹直訳したらこんな感じ?
通常なら、私はこう言うだろう。”アウフヴィーダーゼン”
しかし”アウフヴィーダーゼン”の実際の意味は”また会う日まで”
だから私は二度と会いたくないので、こう言おう。サー。
さよなら。
———
以上でございます。お付き合いいただきありがとうございました!
お付き合いいただきありがとうございました!
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