見出し画像

1/43レジンキットの製作マニュアル-5

第5章

【クリアーを研ぐ】

クリアーを吹いて研ぎ出しに入るまで、最低3日、できれば1週間以上は時間を空けて下さい。目安としては目立たない部分を爪で押してみて、痕が残らなければ大丈夫です。

画像1

最初に#1200の耐水サンドペーパーで、デカールの段差を中心に研いでみましょう。きれいな水道水を小さめのボウルに張り、中性洗剤を4-5滴垂らしたものにペーパーを浸して研ぐと、目詰まりすることなくきれいに研ぎ出せます。

デカールの段差が目立たなくなったところで、ペーパーを#1500に切り替え、全体的に曇りガラス状の艶消し状態になるように研いでいきます。そして更にコンパウンド磨きに移行するか? それとも上からクリアーを吹き重ねてツヤを出すか?は、ご自分の好みで決めてください。クリアーを上塗りする場合は、アンテナやワイパーの取り付け穴をやや大きめに広げておくと、最終的な組み立てで苦労せずに済むでしょう。

【窓枠の塗り方】

ボディの表面仕上げを終えたら、次は窓枠やヘッドライト、グリルなどの細部を塗り分けです。塗り分けの方法としては、『マスキングして吹き付け』か『フリーハンドで筆塗り』の2通りが考えられます。

画像2

マスキングして塗り分ける場合、塗膜は薄くきれいに仕上がる点が長所です。が、エアブラシとコンプレッサー(そして圧力調整用のレギュレーターも!)を持っていることが必要条件となります。また、マスキングの手間が面倒な点と、クリアーの乾燥が不十分だとテープの痕が残ってしまうことも注意が必要です。

一方でフリーハンド筆塗りの場合、いかにも難しそうな印象を受けますが、筆の運び方や塗料の薄め加減さえ覚えてしまえば、意外に簡単に、素早く仕上げることができます。

※ どちらの方法をとるにせよ、ボディの下地工作の段階で、塗り分けの境界線(筋彫り)を深くしておけば、作業を楽に進めることができると思います。

いいなと思ったら応援しよう!