6年生秋以降の戦い
サピックスでは6年生は秋からSS特訓が始まります。より志望校に特化した授業で6年生の要の特訓となります。
我が家は息子は開成コース、娘は桜蔭コースでした。コースのレベルはとても高く切磋琢磨する環境としては申し分ないものでした。コースの皆が志望校に向けて勢いをもってがんばる環境は素晴らしいものです。
特に息子は開成という冠のついたコースで学べることが嬉しく誇りに感じていたようでした。娘は娘らしく常に淡々と冷静に授業をこなしていました。
我が家では、平常授業も土特もSS特訓も全てテキストを3回繰り返すということを目標にしていました。とにかく授業に集中することと、授業の内容を定着させるために繰り返し学習することを大事にしました。授業に集中すること、これができていないと復習に膨大な時間を費やすことになるので、一番大事なことは、やはりサピックスの授業に集中することだと思います。
繰り返しトレーニングをして定着させるというのは、習い事のバイオリンでも学んだことです。何事も定着させるには繰り返すしかないと思っています。
毎回のSS特訓の帰りにコンビニに寄り、復習用に3回分コピーして帰る日々が続きました。そして、自宅に帰ったらすぐに1回は復習していました。時間との戦いとはこのことをいうのだと実感しました。
我が子も私もサピックスについていこうと必死でした。6年生の秋にはサピックスをとことん信じていこうと覚悟を決めていました。息子の受験のときは中学受験が初めてのことで、これから訪れる未踏の世界に足を踏み入れるには、その覚悟がなければ無理だと確信に近い感覚を持っていたのです。
秋にはサピックスの先生との面談もあり、志望校が確定しました。もう突き進むしかないと腹を決めて毎日の学習に取り組みました。
大切なことは、テスト毎に一時的に落ち込んだとしても、最短の時間で立ち直り、対策をして前に進むことです。そのためには、信じているサピックスの先生の力もお借りし、また、メンターである先輩のお母さまの助言も大切にしました。
我が家は周りの方々に助けていただきながら、受験を乗り越えられたと思っています。中学受験という凄まじい戦いを駆け抜けるのは私一人の力では到底無理だったと思うのです。
サピックスの先生との面談の後は、突き進むしかないので、面談の内容に忠実に、できる限りのことをしました。健康管理も大事なことの一つです。肝心なときに体調を崩していたら、台無しになります。栄養には特に気を遣いました。
最後まで駆け抜けることができたのは、サピックスの授業と先生の指導力、それを信じる力、そして何よりサピックスが大好きだった子どもたちの合格したいという意志があったからだったと思っています。
皆さまに桜が咲きますことを心より願っております。