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これからの未来に会社主導の転勤制度ってフィットするの?!

こんにちは!GCWの広報担当愛子です。今回は、タイトルの通り「転勤制度」について考えてみたいと思います。

私たちGCWは、定期的にオンラインでミーティングをしていて、あれこれ施策の検討をしています。その一部の時間を利用して知識や視点のインプットをする機会にしています!

ただインプットとしてレクチャー形式であーだこーだ話しても何も面白くないし、オンラインだと眠くなるのでディベート方式にしました。

ガチンコバトル!?『転勤行きたくない』vs『 転勤行かせたい!』

メンバーを2つ分けて、企業サイド、社員サイドに分かれてそれぞれ転勤に行かせたい/行きたくない の立場に分かれてディスカッションしました!ディベートではあまり相手の上げ足を取らずに、論点を上げることをポイントに意見をぶつけ合いました。さて、その結果は、というと。。。。

まず、社員側役の主張!

■子どもの教育や環境変化によるメンタル不調が懸念される。簡単に転勤はできないので猶予が欲しい。
■もしこの辞令を断った場合の対抗措置が怖くて断るに断れない!
■何年で帰れるかもわからないし新しい土地での適応が苦手。
■向こうでの成長の成果が曖昧で本当に自分のためになっているのかどうかわかrない
■リモートでできるようになってきているので、あえていく必要はないと思う!

いつもは転勤を見直してほしいという立場で活動しているのですが、いざ上げてみると弱い主張が多いことに気づきました。主観では言いたいことはもっとあるのですが、客観的に説明するのはとても難しい。

一方、会社側の主張!

■あなたには成長してもらいと期待しているので支店であなたのこれまでの経験を伝授してほしい。
■これまでになかったポジションを用意しておりキャリアアップになります
■あなただけが行きたくないと言っています。皆さんは辞令に従っています。
■あなたの弱みを補強する良い機会です。
■そんなことで行きたくないと主張するのはあなただけ。

こうして相手の立場になって考えると一理あるなーと思いました。会社側も決して理不尽に言っている訳ではないことがわかります。理由があって転勤制度がある。会社の戦略として人材配置。これは分かるのですが、合意にならないのは何故でしょうか。

ディベートなので、意見がすれちがうようになっているのですが、この「合意」が取れていないもしくは社員側が一方的に「我慢する」という図式が見られるので、意見がいつまでたっても合わない。転勤制度の歪みではないでしょうか。

転勤制度の経緯

日本の転勤制度はすごく特殊であるとよく言われます。本人の意思とは裏腹に辞令一つでポンと出される。でも、さっきのディベートで見たように理由は真っ当に聞こえます。

朝日新聞Globe2020年3月の記事『日本独特の転勤文化、変化の兆し「社命で人生設計に影響」変わるか』によれば、転勤制度は、高度経済成長期(!)の頃にできて、地方にマーケットを広げるための施策だったようです。つまり、地方にはいなかった人材を補完しながら、地方でも商品やサービスが売れるようにするための戦略の一部が転勤だったのです。

日本で一般化した背景には、高度経済成長期に企業が国内に拠点を広げる過程で各地に一定数の社員を行かせる必要があったことや、例えばある地域の事業所を閉鎖しても解雇せずに別の事業所に異動させるように、雇用主が従業員の雇用を保障する代わりに異動の権限を持っていることを理由にあげる。
朝日新聞Globeより引用

そして、注目すべきはこの引用にもあるように、雇用の保証と引き換えに異動の権限を会社が持つというところ。確かに、高度経済成長の時のように、まだ貧しい頃には、雇用は生きるために重要で異動があっても「我慢」できたのでしょう。この頃から、会社と雇用者のパワーバランスがあまり均衡していなかったように思います。

さて、時代は流れて21世紀はどうでしょうか。

ライフスタイルも変わって、価値観も多様になって。異動の自由がない会社が嫌ならば他を選択できる時代です。
それでもなお、転勤という制度を見直そうという企業は多くないのが実情です。
転勤という事象だけでなく、抽象度上げてみると日本の企業と社員は、力関係が圧倒的に会社の方が強くなっている気がします。社員も引け目を感じて従順になり過ぎている気もします。
このままでは、高度経済成長期の頃からずうっと変わらない、なんてことになってしまうのでしょうか。

希望を捨てずに声を上げていく!

ただ、変化の兆しも見えています。カルビーや富士通といった日本の大手企業が徐々に「社員」と会社のパワーバランスを見直そうという動きがあります!

まさに社員のライフプランやプライベートを考慮すると言うことが、企業の社会的責任(CSR)であり、労働者の守られるべき権利でもあると思います。
そういう意味では、意思にそぐわない転勤というのは「権利」の問題なのでしょうか。ましてや、その転勤に翻弄される家族の権利は誰が守ってくれるのでしょう。

私たちが声を上げているのは、こうした時代遅れとも言えるような仕組みを後世に残さないためです。

転勤制度を改めるなどの、新しい動きをチェックしながら私たちも声を上げつつけていきたいと思っています!!これからも応援📣よろしくお願いいたします!!




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