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FY24決算発表の裏側とFY25の動きについて

グラッドキューブ(証券コード:9561)経営戦略部 IR担当の太田です。

今回は、2025年2月14日に開示した決算発表についての裏側と今期の動きも含めてご説明いたします。

決算発表の内容について、全ページの説明は長くなってしまいますのでnoteでは割愛いたします。詳しい内容は、決算説明動画や書き起こしレポートをご確認いただけるとありがたいです。

決算に関する資料のリンクはこちらにまとめております。
決算短信
決算補足説明資料
書き起こしレポート
決算説明動画
事業計画及び成長可能性に関する事項


1.2024年12月期における特別損失の計上及び繰延税金資産の取崩し並びに2024年12月期業績予想と実績値との差異について

2024年12月期における特別損失の計上及び繰延税金資産の取崩し並びに2024年12月期業績予想と実績値との差異について、株主の皆さまにおかれましてはご心配をおかけいたしました。

グラッドキューブ社内では、減損等の決定について、2025年度の戦略的な要素を含んでいるため、概ねポジティブに捉えられています。

また、V字回復に向け、役員、従業員一同高い意欲を持って業務に取り組んでおります。
今回の発表の意図を理解している従業員が多く、悲観的な見方をしている従業員はほとんどいないと感じられます。

2.減損処理と持続可能な成長への取り組みについて

CEO金島も決算説明会でお話しさせていただきました通り、2025年12月期以降、年間で約6千万円ののれん等償却費負担が軽減されます。つまり、PL上の費用が6千万円も減少するため、利益が出やすくなるという事になります。
このように費用が軽減されることで、当社はより攻めの姿勢で経営に取り組んでおります。

DX開発チーム(旧受託開発)については、2024年度において一定の課題を解消し、少数精鋭で生産性の高い体制へと再編された結果、収益性の高い事業体へと転換しました。
2025年度は、上記のとおり決算発表で提示いたしましたパワーポイント資料に記載の具体的な成長戦略の実行に、今後注力していく所存です。

そして、豊富な技術的資産を活かし、他社には真似できないAI等のデジタル技術を活用した革新的なソリューションを、大手企業と連携して開発し、社会に広く実装していくことを目指しております。

3.2024年12月期振り返り(2024年12月期 通期 業績)

2024年12月期 通期決算の業績について、2024年12月期通期の売上高は、前年同期比プラス2.4パーセントで着地、修正後計画比プラス2.2パーセントとなっており、過去の決算から継続して過去最高の売上高を達成いたしました。
売上の8割を占めているマーケティングDX事業部も計画を達成しており、順調に推移しております。

今回の決算で重要なポイントとして、SPAIA事業において2024年度の年初に策定した計画比よりもプラス13.5パーセントと、事業発足以降初めて売上計画を上回ったことです。
SPAIA事業は現状も投資フェーズにありますが、軌道に乗り始めたことを意味します。
現在は無料会員獲得に注力しておりますが、将来的に無料会員から有料会員への転換施策を実施し、一気に黒字化を達成したいと考えております。

DX開発事業においても、少数精鋭化やコストの大幅見直しにより利益が出やすい体質へと生まれまわりましたので、近い将来、全事業において黒字化の報告ができるものと考えております。
皆さまにはご期待いただきたくお願いいたします。

4.事業概要とビジネスモデル 事業セグメント(連携)について

今回からグラッドキューブ全体の事業構成図を記載させていただいております。
従来、事業部間の連携は限定的でしたが、今後は連携を強化し、各事業部の資源を相互に活用することで、収益向上に貢献できるものと考えております。

具体的には、顧客情報の共有や、主に外部からの開発受託を行っていたDX開発において、過去に開発したシステムを応用し、社内システムとして導入するなどの取り組みを進めています。
このように、社内の資源を最大限に活用していくことで、事業基盤の強化を図っております。

グラッドキューブが株式の譲受けを行った旧workhouse社の一部の事業になりますDX開発事業において、事業価値の見直しと戦略的な意図に基づき、のれんの減損損失を計上した結果、会計上の事業価値はゼロとなりました。
しかしながら、社内では将来的な事業価値に大きな期待を寄せており、事業の柱の一つとして成長することを確信しております。

5.事業計画・利益計画について

2024年12月期の売上高15,6億円に対し、2025年12月期は約18億円と予測しており、前期比でプラス14.9パーセントの成長を見込んでおります。
また、当期純利益についても、マイナスではあるものの、2024年12月期に対しては大幅に回復を見込んでおります。

2024年12月期においては、業績見通しを下方修正いたしましたので、株主の皆さまにはご心配をおかけしたものと考えております。
そのため、社内では今期において業績の下方修正は絶対できないと強く意識しております。

私たちIRチームは事業計画の策定を担当しておりますが、率直な印象として、今期の計画はかなり保守的であると言えます。
そのため、計画の達成はもちろんのこと、業績見通しの上方修正や黒字化が達成される可能性は非常に高いと感じております。

6.年間売上100億円以上を目指すための成長イメージ

年間100億円の売上達成に向けたイメージについて少し触れておきたいと思います。
CEO金島からも具体的なお話をしましたが、IR視点でもお伝えしたいこととして、今期は海外のスポーツ市場への参入に向けて経営資源を投入し、新たな事業の柱を確立することを目指しています。

具体的には、ホースレーシング市場への参入を検討しており、まずはアメリカの市場を対象とした事業展開を計画しております。その後、短期間でオーストラリア、香港、フランス、イギリス、サウジアラビア、UAEなど、世界中のホースレーシングを網羅するようカバレッジを拡大し、将来的にはホースレーシングにとどまらず、スポーツベッティング全般への事業展開も視野に入れております。
詳細につきましては、今後のIRでお知らせしていきたいと思います。

最後に、グラッドキューブは、今後もM&Aを積極的に活用し、事業領域を拡大していく考えであります。特に、Web3.0や生成AI、そして受託開発分野に注力し、新たな価値の創造をしてまいります。
また、新たな事業セグメントとする海外市場への参入を視野に入れ、グローバルな企業へと成長することを目指しております。

このように当社は、年間100億円の売上達成を目指すイメージを明確に描いております。これは単なる目標ではないことを、皆さまにはご理解いただきたく存じます。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
「FY24決算発表の裏側とFY25の動きについて」いかがでしたでしょうか。

引き続きグラッドキューブを応援していただきますよう、よろしくお願いいたします。

(ご留意事項)
本記事は、情報提供のみを目的として作成しており有価証券の販売の勧誘や購入を勧めるものではございません。