高校の恩師に教わった「周りを見て学ぶこと」はゲーム作りにも活きる! プランナー志望 小野田陽樹氏にインタビュー!
学生クリエイターにフォーカスしたインタビュー企画!
―学生クリエイターがどんなことを考えて、何に熱中しているのか―
今回は日本電子専門学校 ゲーム企画科 2年生の小野田陽樹さんにインタビューを行いました。
プランナー志望の小野田さんはどんな思いでゲーム業界を目指すのでしょうか。
高校の恩師に教わった「周りを見ること」
―自己紹介からお願いします。
小野田:日本電子専門学校 2年生の小野田陽樹です。ゲームに関わって1年経ちましたが、まだまだ足りないところがあるので、これから頑張っていきたいと思います!
―小野田くんの押しポイントを教えてください。
小野田:立場を気にせず人と会話する方なので、知らない人にも話しかけられます。人見知りじゃないですね、全然。
―いつからですか。
小野田:高校1年生ぐらいから人見知りがほぼ消えました。
―中学生の頃はちょっと引っ込み思案なところもありましたか。
小野田:引っ込み思案というより、人に対して好き嫌いがあって偏っていました。
―それが高校生になって変わった?
小野田:そうですね。特殊な高校に入ってまして、普通科でもさらに学科が沢山あって、いろんな学科の人と話す機会が多かったんです。それで人見知りが消えました。
―将来の志望職種はなんでしょうか。
小野田:プランナーです。「こうやってやれば解決できるんじゃないか」と自分で考えたものが解決に向かうのが楽しいです。
―自分で問題を見つけるのが得意なんですか。
小野田:「ここは何かまずいんだろうな」という、感づきっていうか、その方法は結構あります。
―どうやってその方法を知りましたか。
小野田:野球を小学校から高校まで続けていました。高校の先生が「周りを見ろ」ってよく言っていたんです。自分が関わらないプレーの時に何か違和感を覚えて、どうやってその違和感を解決したらいいか覚えていきました。
―将来はどうなりたいですか。
小野田:自分がゲーム会社に入って、そこから自分が企画の核となっていきたいです。
―核?
小野田:自分がほぼ企画を発案したところまでいきたいです。
―どんなゲームに携わりたいですか。
小野田:僕はシューティングゲームが好きなので、そういう企画に関われたらいいなと思っています。たまにサバゲーもやったりします。
―シューティングが本当に好きなんですね。
小野田:そうですね!
年上の女性はいいぞ
―人生で1番影響を受けていると思うゲームは何ですか?
小野田:『地球防衛軍』かな、何だろう、ゲームってやっぱりはっちゃけた方が面白いのかなという感じがあります。
―『地球防衛軍』を簡単に説明してください。
小野田:とある組織のメンバーとして地球外生命体から地球を守るゲームです。意味が分からないサイズのアリやクモを倒します。倒す方法が銃火器を使ってどんちゃん騒ぎで面白いんです。
―遊んだきっかけは何ですか。
小野田:実況者さんの動画を見て「最上難易度を初期武器でクリアしてみる」という内容でした。それを見ていたら楽しそうだなと思って自分も買いました。プレイ動画を見て、買うことが多いです。買ってから後悔したくない方かもしれないです。
―1番好きなコンテンツを教えてください。
小野田:『戦姫絶唱シンフォギア』というアニメ作品です!
アフレコ中にキャラソンを歌って戦うんです。CD音源だと聞けないような声の使い方が聞こえるので魅力的です。
―ファンにはたまらないですね。グッとくるシーンはどこでしょう。
小野田:去年の夏頃に放送されていた第5期は怒涛の展開で、話の勢いについていけないと思うくらいでしたが、色々なサプライズがあって、これは1部から観てほしいです。
―好きな声優さんは誰ですか。
小野田:水樹奈々さんです。歌も好きですが、男勝りなセリフの言い方も結構効いてて好きなんですね。
―そういう女の人が好き?
小野田:中学生のとき親に「年上の女性にリードされる方が良くない?」と言われました(笑)
「先輩と仲良くするのうまいよね」みたいな話しをしていたその時にですね。
アイデアが詰まったメモは毎日更新
―自分を構成している要素は何ですか。
小野田:趣味と衝動的な部分があります。
―衝動的とはどんな感じですか。
小野田:パッと思いついたことをすぐ行動に移すタイプです。僕はラーメンが好きで、気になったお店を見つけたら特急に乗って東京にあるお店にすっ飛んで行ったりしています。
―企画の時に衝動的に動くことはありますか。
小野田:生活していて「こういう企画いいんじゃないかな」と思いつくこともありますが、衝動的なものなのでそこはちょっと引いてみることがあります。
―思いついたものはどうしていますか。
小野田:書き留めておいて、使える時が来たら使うみたいな感じですね。最近はChatWorkのマイチャットに溜めています。
―1日にどれぐらい書きますか。
小野田:3、4個ぐらいがちょうどいいかなって感じですね。寝る前に思いついてメモったりしています。
―そのメモが役に立った時ってありますか?
小野田:学校に入って半年くらい続けています。書き留めてはいるんですけど、そこまで役に立ったってことはそんなにないですね。
―進級制作発表会で発表したゲームはどこを担当されましたか。
日本電子専門学校 ゲーム企画科の進級制作発表会。 「ワールドワイドに通用する」をテーマに各チームが企画・制作した作品をプレゼン発表した。
小野田:『3Fingers(スリーフィンガーズ)』です。6人チームで企画を考えました。ワールドワイドに通用することを考えたら、教育ゲームかなと。
『3Fingers(スリーフィンガーズ)』
ワールドワイドをテーマにチーム制作された作品。
ターゲット:30代~40代の子持ち女性
ユーザー:小学校入学前の子ども
30代から40代女性の悩みの1つである「子どもの教育」
中でも大人がストレス解消時間を確保するために考案した「子ども除け教育ゲーム」
遊ぶのは小学校入学前の子ども。3本の指を使って分別・数学・色彩をテーマにしたクイズが出てくる。
―小野田くん流が入ってるのはどの部分ですか?
小野田:「上からアイテムを降らせるといいのでは」という話はしましたね。アイデアを出すんですが、反対意見があると引き下がっちゃうこともあります。
―自分の意見を言っておけばよかったことはありますか。
小野田:ありますね。こうしとけばよかったなっていうことはやっぱりあります。
自分はやっぱりそこまで技術も、企画力もない方だと思っているので、他の人の意見聞いた方がいいかなっていうイメージの方が強いです。
―今回作る中で1番問題だと思ったところはなんでしょう。
小野田:面白くねぇって真っ先に思いました。
自分たちの班は、ターゲットとユーザーを分けちゃったのも1つの原因だと思っています。
ターゲットが30~40代の主婦でユーザーが小学校入学前の子供でした。よく考えたらイメージとかけ離れているよねという。
ゲームの面白さを分析する力
―プランナーになったら、どんなゲームを考えたいですか。
小野田:VRとARを混ぜ合わせた、MRって言ったかな確か。MRを活かせるゲームを作れたらいいなって思っています。
―VRのゲームで遊んだことはありますか。
小野田:がっつりとは遊んでいませんが、最近卒業した先輩方の作ったゲームを遊んでVRすごいなと再認識しました。最新の技術を先取りしていくといいのかなというイメージがあります。
―「プランナーにはなれません」と言われたらどうしますか。
小野田:どうしよっかな……。別口とか考えます。そのためにプログラムもやっているので、プログラマーでも入り込もうかなと思います。
―最後にゲームへの熱意を教えてください。
小野田:初めてゲームで遊んだのは小学校に入る前ぐらいでした。
段階を踏んでゲームにのめり込んだ思い出があります。自分がたどったようなゲームを作れたらいいなと思っています。
―自分がたどったような、とはどんな感じでしょうか。
小野田:最初はただゲームが楽しくて遊んでいましたが、ゲームの評価を見るようになって、本当に悪い評価なのか自分の中で対抗意見を出すようになりました。「このゲームはこういうところが面白い」と分析するんです。そういう風に段階を踏んでほしいなと思っています。
―小野田くんがプレイヤーに思ってほしいことはなんでしょうか。
小野田:ちょっと高飛車なかもしれないですが「こういう作品を作ってみたいな」という風に思わせるような表現をしたいですね。
―ありがとうございます。
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