【GB350】トップブリッジの交換
前書き
バーハンに戻す可能性も残したく、キットなしでセパハン化を行いました。
詳しくはこちらの記事にて。
(※現在執筆中)
この計画では、トップブリッジは一度外しますが、交換はせずに済む予定でした。これを行う途中、トップブリッジのフォーク接続部分を戻す際に締めすぎてトップブリッジの太い金属を破断してしまいました。
DAYTONAやACTIVEのセパハンキットを使用する際に、トップブリッジの交換が必要となり、キーシリンダーを一度外す必要があるので、今後どなたかに参考になればと書き残します。
※キーシリンダーは、盗難防止のため新車時点でボルトのネジ山を潰されています。このため移設にはドリルでボルトを削るという難題が発生するのです。
工具は最後にまとめますので、参考までにどうぞ。
トップブリッジの取り外し
まずはヘッドライトを外します。ネジを外したらライトとつながるカプラーを外します。ここでキーシリンダーのカプラーを外します。
メーターステーがトップブリッジと繋がっているので外す必要があります。8mmの六角ボルト用ソケットで回します。この作業、ヘッドライトを外さずにやると配線が入り組んでいる部分にレンチを通すので、とてもやりづらいですが可能です。
※ヘッドライトステーごと取り外す方法はセパハンキットの説明書をググってみてください。その方が安全ですが時間がかかります。
次にハンドルの取り外しです。ハンドルポストには、ボルトキャップがついているので、爪やマイナスドライバーで外します。ハンドルポストのボルトを外すと、ハンドルが動きますので、最後のボルトはハンドルを抑えながら外しましょう。
この後ハンドルを避けておく際に、ブレーキマスターのフルードタンクが逆さにならないように気をつけてください。ブレーキホースに空気が入ると、あとでエア抜きの作業をしなければいけません。
※正式には、クラッチマスターやブレーキマスター、スロットルワイヤーなどをすべて外してから行うのが正しいやり方だと思います。セパハンキットの説明書に書いてありますのでご参照ください。
続いて、フロントフォークとステアリングステムを外します。
フロントフォークはmmの六角ソケット、ステムキャップは30mmです。
これでトップブリッジを外すことができます。
この後トップブリッジを外す際、キーシリンダーと一体になっているケーブルガイドの中にブレーキホースが通っています。自分はなんとかケーブルガイドの隙間からブレーキマスターを無理やり通して外しました。
ブレーキホースの交換は厳密には認証工場での作業が必要になるので、なんとかブレーキマスターごと通しました。
キーシリンダーの交換
トップブリッジを外して逆さにすると、キーシリンダーがボルト2本で止まっています。このボルトの穴は、盗難防止のためメーカー販売時点で意図的に潰されています。
自分の場合、片方は六角ソケットを入れたらうまく回りました。(盗難防止とは。。)片方は穴が舐めていてどうにも回らないので、キャップ部分を削り切るしかありませんでした。潰れ方に個体差があると思われるので、電動ドリルを用意する前に一度トライしてみるとよいと思います。
工具屋さんで電動ドリルを借り、ステンレス対応9mmドリルビットをホームセンターで購入し、ボルトキャップを削ります。
トップブリッジの取り付け
新しいトップブリッジにM8*30mmの六角穴付ボルトでキーシリンダーを取り付け、外した時と逆順で戻していきます。
締め付けトルクは、ステムキャップが103N.m、フォーク接続部ボルトが27N.m、ハンドルポストのボルトが22N.mです。
メーターステーも忘れず取り付け、ヘッドライトを戻したら完了です。
必要工具
本記事の作業で必要な工具です。
ソケットレンチはこちらを愛用しています。ケースは安っぽいですが、ソケットがたくさん入っており、延長ロッドもついていて安価です。
トルクレンチ。ステムキャップは103N.mです。
上記のレンチセット付属のソケットをトルクレンチでも使うには差込角を合わせる必要があります。
キーシリンダーのボルトを潰す用のドリル。
ステンレス用を選んでください。
電動ドリルは近所の工具屋さんで下記のものを借りました。(1日1700円でした)
他に使う予定のない方はホームセンターのレンタル工具でよいと思います。
ドリルビットは消耗品のため、おそらく貸し出しはありません。上記のドリルは自身で購入しましょう。
キーシリンダーを付け直す際はM8*30mmのキャップボルトです。
この作業を避けたくて、セルフDIYのセパハン計画を組んだのに、結局キーシリンダー移設したという。。泣