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石畳の下は蟻の地下王国

関東南部では花粉の飛散も沈静化し、ようやく強度のアレルギー症状から解放されました。息抜きに立ち寄った近くの小公園では、石畳の継ぎ目に蟻が巣を作って活発に動き回っていました。公園の大部分は土に覆われ、野草や雑草の茂る一角もあるのですが、何故かこの石畳の隙間がお気に入りのようで、巣穴も徐々に増えています。巣穴の周りの砂は、蟻が巣作りの折に掘り返したものでしょうか?
この蟻や、コンクリートの僅かな綻びに根を張って生い茂る植物といい、自然界の生命は活力に溢れています。イザナキが黄泉の国から生還する折に、イザナミが1日に千人殺すなら、私は1日に千五百の産屋を建てようと応えたという古事記の神話は、こうした自然界の活力を擬人化したものでは、などと妄想したくなります。

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