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【バーティカルSaaSスタートアップ調査】 2021年9月第2週に調達している世界の注目事例5選!vol.14

こんにちは😁
Gazelle Capitalアソシエイトの、近藤です!
先週は投資先の方とお会いする機会がありたくさん勉強させていただきました。業界レクチャーもしようかとまで言ってくださり...、自身も早く投資先の皆さんに還元できるVCになりたいとうずうずしています💦
さて今週も資金調達を行った海外のバーティカルSaaSスタートアップの中で、私が気になった企業を5社ピックアップしました。
読んでいただけますと嬉しいです!


①ロジスティクス業界向け、 デジタル化ソリューション 「Portcast」

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https://portcast.io/

設立🏢:2017
拠点🏠:シンガポール
調達日🕑:2021/09/07
調達額💰:$3.2M
ラウンド🚉:シード
今回の投資家👤
(リード)
Newtown PartnersWavemaker PartnersSGInnovateEntrepreneur First
(その他)
InnoportTMV

【事業内容】
多くのメーカーや貨物輸送業者の、ロジスティクスの管理は依然としでて手動で行われています。電話またはオンライン検索によって貨物を追跡し、そのデータをExcelスプレッドシートに入力して管理していました。

次世代ロジスティクスオペレーティングシステム「Portcast」は、無数のソースからデータを収集することで管理プロセスを効率化し、出荷をリアルタイムで追跡します。海上輸送業者が移動する世界の貿易量の90%以上、および航空貨物の35%を追跡しており、30,000の貿易ルートの需要を予測できると言います。データを収集するソースには、船がどこにあるか、どの速度と方向に移動しているか、どの港に向かっているか、風速と波高に関する衛星データなどの地理空間データが含まれます。
またそれだけではなく、「Portcast」は経済パターン(たとえば、イギリス周辺の港へのイギリスEU離脱による影響、世界中でのワクチンの展開によって航空会社と船の容量がどのように変化するか)、気象イベント(台風や潮流など)、スエズ運河の閉塞などの混乱についても調べています。
混乱が発生する可能性がある時期を予測するだけでなく、台風や積み替えが発生する可能性があるため、X日間の遅延があることを特定することができます。これにより、必要になる港湾料金、拘留料、さまざまな会社のWebサイトを手動でチェックし、サプライチェーンに何が起こったのかを把握するために費やす時間数を削減することができるようになるのです。

記事リンク:https://techcrunch.com/2021/09/06/portcast-gets-3-2m-to-create-more-transparent-and-sustainable-supply-chains/


② アパレルのカタログ化を行う、 ディープテクプラットフォーム 「NeuroPixel」

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https://www.neuropixel.ai/

設立🏢:2020
拠点🏠:インド
調達日🕑:2021/09/07
調達額💰:$825K
ラウンド🚉:シード
今回の投資家👤
(リード)Inflection Point VenturesEntrepreneur First
(その他)Dexter AngelsRishaad CurrimjeeHuddle

【事業内容】
eコマースが拡大するにつれて、高品質でリアルな商品写真をオンラインであげる必要があります。ファッションコマースにおいて商品写真は、購入を決めるために重要な観点です。
「NeuroPixel」はカタログ画像ベースのパーソナライズとバーチャルな試着など、オンラインファッションストアの店頭を変革するプロダクトを構築しました。これにより、消費者はより多くの情報に基づいて購入決定を下せるようになります。
マネキンに商品を着せ1回だけ写真をとると「NeuroPixel.AI」上でそのマネキンは様々なサイズのモデルに、様々なポーズに変えることができます。商品購入者にとってはこの機能によりあらゆる国籍の人々、体のサイズ、年齢に合わせてパーソナライズされた商品の写真を見ることができます。
また、商品を売る企業にとっては今まで毎度雇っていたモデルや写真家、メイクアップアーティスト、スタイリストなどを毎日雇う必要がなくなります。これによりカタログ作成の費用を30%削減し、その処理時間を90%削減できるといわれています。

アパレルカタログへの世界的な支出が約70億ドル、CAGR 16%で成長中。
さらにはバーチャル試着市場は現在約25億ドル、CAGR 25%で成長しています。今後の成長が楽しみですね!

記事リンク:https://www.business-standard.com/article/companies/saas-startup-neuropixel-ai-raises-seed-fund-of-825-000-led-by-ipv-121090600522_1.html


③ワークフローオーケストレーター 「Seqera Labs」

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https://www.seqera.io/

設立🏢:2018
拠点🏠:スペイン
調達日🕑:2021/09/07
調達額💰:$5.5M
ラウンド🚉:シード
今回の投資家👤
(リード)
Chan Zuckerberg InitiativeTalis CapitalSpeedinvest
(その他)
BoxOne VenturesCreative Destruction Lab (CDL)Arnaldo Marziali

【事業内容】
「Seqera Labs」が提供するNextflowは、データ集約型パイプラインを作成し展開するためのワークフローオーケストレーターです。分散型インフラを簡素化して、最新のデータセットの分析を可能にします。(オーケストレーションとは、コンピュータシステムやアプリケーション、サービスにおける、設定、管理、調整の自動化のことです。これによりIT 部門の複雑なタスクやワークフローを簡単に管理できます。)複雑なコンピューティングインフラストラクチャの管理にかかる工数を削減できること間違いありません。またNextflowを使用することでコスト削減、データにより簡単に結果を改善することができるといいます。

現在機械学習の進歩と、データの量と種類の急増により、ライフサイエンスと生物学におけるコンピューターサイエンスの応用がますます増えています。複数の場所からの複雑なデータを利用するなどといった、ライフサイエンスアプリケーションを支援する「Seqera Labs」はCOVID-19や精密医療のなどをはじめとする様々な研究をサポートするでしょう。

記事リンク:https://techcrunch.com/2021/09/07/seqera-labs-grabs-5-5m-to-help-sequence-covid-19-variants-and-other-complex-data-problems/


④特定業界向け、顧客管理システム 「Affinity」

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https://www.affinity.co/

設立🏢:2014
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/09/09
調達額💰:$80M
ラウンド🚉:シリーズC
今回の投資家👤
(リード)
Menlo VenturesAdvance Venture PartnersSway Ventures
(その他)
Sprints CapitalMassMutual VenturesAdvance Venture PartnersTeamworthy VenturesPear VCBrian Sheth

【事業内容】
サンフランシスコを拠点とする「Affinity」は、投資銀行、ベンチャーキャピタル、コンサルティング、不動産などの業界に焦点を当て彼らにCRMツールの提供を行っています。今まで上記の業界で活躍する、長期にわたって特定のニーズに対応する顧客関係管理システムやネットワーキングプラットフォームはありませんでした。
「Affinity」が作成した新しいCRMツールは、データの入力を絶えず自動化し、収益、スタッフの規模、独自のデータソースからの資金調達などの情報を追加して、潜在的な機会にスコアを割り当てます。「Affinity」によって顧客連絡先プロフィール管理を行えることはもちろん、LPやチーム内など利害関係者にすぐに情報を分析して共有することができます。

2020年に12.6%成長して690億ドルになった世界のCRMソフトウェア市場において「Affinity」がさらに存在感を示すことになるでしょう。

記事リンク:https://techcrunch.com/2021/09/09/affinity-a-relationship-intelligence-company-raises-80m-to-help-close-deals/


⑤全てのデータを集約する単一アプリケーション 「SingleStore

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https://www.singlestore.com/

設立🏢:2011
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/09/09
調達額💰:$80M
ラウンド🚉:シリーズF
今回の投資家👤
(リード)Insight Partners
(その他)Hewlett Packard EnterpriseGVDell Technologies CapitalREVKhosla VenturesGlynn Capital ManagementHercules Capital

【事業内容】
企業は近年大量のデータを扱っているため、そのデータをより効率的に管理および使用するための解決策は多くの注目とビジネスを得続けています。

「SingleStore」は、データが複数の格納場所に保存されているかどうかに関係なく、データを単一のものとして統合、監視、クエリするためのプラットフォームを企業に提供しています。運用分析、IoT分析や機械学習のAIなど様様なユースケースがあります。会社の評価額は9億4000万ドルにまで成長しているといいます。
クラウドの収益は前年比で150%増加し、現在では全収益の約40%を占めていると述べています。また新規顧客数は300%以上増加しています。データベース管理と、それを管理するためのより効率的で費用効果の高いツールの必要とされるためますます新規顧客の増加が見込まれることでしょう。

記事リンク:https://techcrunch.com/2021/09/08/real-time-database-platform-singlestore-raises-80m-more-now-at-a-940m-valuation/


今週も最後までご覧くださりありがとうございます🙇‍♂️

以上が2021年9月第2週に調達している世界の注目事例5選でした!
Gazelle Capitalは既存産業に対するソリューションとしてSaaSを提供しているスタートアップに多く投資をしております。
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