ガザ・モノローグを行う東大生有志の会

5月の東京大学駒場キャンパスにおいて、観客参加型ガザ・モノローグ企画を毎週実施します。東京大学の駒場図書館で5月22日(水)〜5月28日(火)に展示「あなたがつくった私の凧ー大学にいるあなたへの提案」を開催予定。

ガザ・モノローグを行う東大生有志の会

5月の東京大学駒場キャンパスにおいて、観客参加型ガザ・モノローグ企画を毎週実施します。東京大学の駒場図書館で5月22日(水)〜5月28日(火)に展示「あなたがつくった私の凧ー大学にいるあなたへの提案」を開催予定。

最近の記事

往復書簡⑥学生からの応答/後半

4. 先生が専門家としてパレスチナに関して発言や運動をする際に自らに戒めていることはあるでしょうか。 手の内を明かせば、この質問の当初の意図には、先生方が、しないようにと戒めていることを聞き、わたしたち自らの糧にしようという思いがありました。そのままトレースして、持ち帰ることのできるような、何か極めて一般的な回答を期待する魂胆があったといえます。 しかしいざ三名の回答を並べてみますと、まず気付かされるのは、この質問が図らずも、先生方にご自身の紹介を迫る問いかけになっていた

    • 往復書簡⑤学生からの応答/前半

      1. 大学にいる私たちは、パレスチナとどのようにつながっているのでしょうか 問いかけへの回答をいただいたお三方からは、問いかけの捉え方も回答の視点も異なる三者三様のお答えをいただきました。つながりは各々がパレスチナと向き合い続ける中で自ら「見つけ出す」ものとされた鈴木先生、日本とパレスチナ/イスラエルの歴史的・政治的な関係が私たちに不可避的にもたらすつながりに注目された早尾先生、そして、「大学」という場所がその固有性のゆえに時代と地域を超えてパレスチナとの間に育んできたつ

      • 往復書簡④鵜飼哲先生より

        1. 大学にいる私たちは、パレスチナとどのようにつながっているのでしょうか。 大学のキャンパスは呼びかけと抗争の場です。キャンパスにひととき身を置く誰もが他の誰かに声をかけることができる、そうであるべき場。街頭、職場、家庭、他の教育施設以上に、呼びかける自由が感じられる場。呼びかけが抗争を引き起こすことを、他の場ほどには恐れなくてもよい場。この相対的な「自由」は学問・研究の発展にとって不可欠ですが、けっしてそのための手段ではなく、それ自体として全力で守り抜かなければなりま

        • 往復書簡③早尾貴紀先生より

          1. 大学にいる私たちは、パレスチナとどのようにつながっているのでしょうか。 もちろん近代の帝国主義的な植民地分割において、日本はイギリス・フランスの中東支配を承認しながら、自分たちのアジア支配を優先させてもらっていたという共犯関係があります。イギリスのパレスチナ統治(その下で20世紀前半にシオニズムは一気に強まっていった)に日本は関与したのです。ただ、そうした歴史的視点よりも、今の学生世代には、日本が「西側陣営」「G7」という政治経済的な枠組みで、英米独仏と歩調を揃えて

          往復書簡②鈴木啓之先生より

          1. 大学にいる私たちは、パレスチナとどのようにつながっているのでしょうか。 つながりを各自が見つけ出すプロセスが大切だと思います。 また、誰しもが同じ結び目を持つわけではないことを理解することも不可欠です。 私がパレスチナ/イスラエルに関心を抱いて学習会やイベントに顔を出し始めた15年ほど前、ベテラン世代の研究者やジャーナリスト、市井の活動家などから、「パレスチナ問題に関わることは、君の人生にとって何なのか!?」と繰り返し訊ねられ、答えに窮したことが何度もあります。当

          往復書簡①学生からの質問状

          質問状 この度は往復書簡の試みをお引き受けいただきありがとうございます。 「大学からできること」に関して、私たちからの問いは以下の通りです。 1. 大学にいる私たちは、パレスチナとどのようにつながっているのでしょうか。 日本はパレスチナからは地理的に遠く、一見すると日常的には関わりの薄いように感じられてしまいます。しかし、2023 年 10 月以降、イスラエル軍によって三万人を超えるパレスチナの人々が虐殺され、その危機や惨状に反対する運動が日本の各地でも行われるように