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”令和だよ、日本改造法案大綱、行ってみよう!” 何祐子現代語訳篇😅

 ちょっと敢えてふざけた題名⇧にしてみました。。😅

 唐突ですが、狂言『附子(ぶす)』を御存知の方は多いですよね。私も確か中学校の国語の授業で勉強しました。『中身は毒』と教えられていた壺の中の蜜を主の留守中に食べてしまい、主の大切にしていた茶碗を割って、”罪滅ぼしに死んで詫びようと思った…”と言い訳する話です。。
 あの日、授業中に国語担当の先生が、「おい、こんな時、皆ならどうする?」と聞きました。まだ可愛い中学生女子だったワタシ😅は、この質問に驚きました。
 「いや、、この状況でまさか”食べない”選択肢なんか、あるのだろうか??」
 
。。。変なこと質問する先生だな~、誰だって『壺の中身』を知りたいに決まってる。速攻でそう感じたことを今でも覚えてます。でも、先生の”じゃあ、食べる人~!”の声に挙手しようとして周囲を見渡して、ワタシは2度ビックリしました。。。誰も手を挙げてない。。。

 『好奇心より、問題行動を起こさない方を選択する人が世の中案外多い』

 
この⇧現実を知らされたあの日。。。そして、”もしかしてワタシって一般的ではないのかぁ。。”と初めて意識した日でもありました。。(笑)

 えーと😅、北一輝氏はネット情報はこんな説明がついてます。⇩
 「北 一輝(きた いっき、1883年〈明治16年〉4月3日 - 1937年〈昭和12年〉8月19日)は、戦前の日本の思想家、社会運動家、国家社会主義者。
 二・二六事件の皇道派青年将校の理論的指導者として逮捕され、軍法会議で死刑判決を受けて刑死した。」

 北一輝氏の著書『日本改造法案大綱』、⇩
 「『日本改造法案大綱』(にほんかいぞうほうあんたいこう)とは、北一輝による日本の国家改造・革命に関する著作である。1911年(明治44年)、中国の辛亥革命に、宋教仁など中国人革命家と共に身を投じた北は、世界大戦終了後の1919年8月上海にて『国家改造案原理大綱』を起草したが、9月1日発売を禁止された後、1920年(大正9年)12月31日に帰国し、その禁書を基に1923年(大正12年)に改造社から出版したのが著作である。官憲により検閲され一部削除され行数のみ示して公刊された。
 この北の主張に感化された若手将校たちによる二・二六事件により、北は、事件への直接の関与はないが、理論的指導者の内の一人とみなされ、1937年(昭和12年)に処刑された。」

 筋金入りの『発禁本』。。。そして、『2.26事件』の青年将校達の理論的指導の書。。。。
 こ、これは、、絶対に『日本改造法案大綱』読みたい、中年になっても昔の思考回路のまま。😅 
 そうは云っても、ワタシは『ベトナム抗仏史』の読書を最優先順位にしているので読みたい心をずっと抑えてました。

 それが、ベトナム抗仏史=仏領インドシナ革命史を調べていると、案外と頻繁に『北一輝』のお名前を目にすることが多いです。⇩
 
 「余は福永、平野と共に安南の志士陳君を江戸川橋の近くに訪うた。君は父君独立革命の首魁として刑死に遇いし以後、柏原文太郎氏に救われて七歳の時渡来し、その庇護の下に昨年早大法科を終えし26歳の偉丈夫であった。座に亡き父君の股肱と頼まれし五十に近き丈夫児が連なっていた。」
               
戦雲を麾く』より

 2.26事件の思想的指導者として北一輝氏と共に死刑となった西田税(にしだ みつぎ)氏の自伝『戦雲を麾くには、この様に⇧ドン・ズー留学生の一人で抗仏志士の陳文安(チャン・バン・アン、Trần Văn An)氏クオン・デ候と料理屋で面会したことが書かれてますし、
 クオン・デ候と懇意だったベトナム革命影の功労者、大川周明先生のご著書『安楽の門』にも、北一輝氏の獄中で書かれた遺言やお二人の最期の交流の事が書かれて居り、⇩

 「およそ口下手な私は、いつも北君の摩訶不思議の話術に驚嘆し、まことにこれは人力以上だと思った。それで私は北君に向って『世間に神憑りはあるが、君に憑るのは神様では無くて悪魔だ』と言った。そして後には北君を『魔王』と呼ぶことにした。既に銃刑と決まって処刑を待つばかりとなった時に、一つ大川をからかってやれと、戯れに書き遺したのがこの一枚(=大川先生への形見に遺した毛筆巻紙のこと)である。生死巌頭でのかような遊戯三昧は、生死を超越した人でなければ出来ぬ芸当である。」
                『安樂の門』より

 『大魔王観音』が遺した『日本改造法案大綱』。。。やっぱり読みたい~。。😅😅 
 そう思っていた中、やはり先日の記事『ベトナム革命家クオン・デ候の付き人だった何(赤松)盛三氏のこと』に書いた様に、⇩

 「大川周明(おおかわ しゅうめい)先生と共に『猶存(ゆうぞん)社』の中心人物だった満川亀太郎(みつかわ かめたろう)氏は、日記の中に『日本改造法案大綱』の北一輝氏を滞在先だった中国から呼び戻すに大川周明氏を派遣する際、この交通費は「何盛三氏が自分の書籍を売って捻出した」と書いてあるそうです。」

 この⇧史実が、ワタシの背中を押しました。。😅😅

 『日本改造法案大綱』は 国立国会図書館デジタルコレクション で全文無料ですが、、、やっぱり100年前の文章は非常に読みにくいし理解し難い。ならばつい習慣的に翻訳したくなるのが翻訳者の性なんでしょうか。。それで、ふと以前ニュースで見たこの方のご本の存在も思い出し。⇒愛するよりも愛されたい: 令和言葉・奈良弁で訳した万葉集1 | 佐々木 良 

 これをヒントに、令和現代語版にアレンジしてみました。⇩

北一輝氏著 日本改造法案大綱

凡例
1、 本書は、世界大戦後の1919年8月に上海で起草した。複写の表紙には極秘印、しかしまだ発刊前だというのに、翌年1月政府に発売・頒布を禁じられた。書中の『何行削除』の意味は此度の公刊で官憲が削除した箇所だ。

2、 削除された箇所は本来日本の法律に違反していない筈で、だから単に行政上の目的と思う。これを勘ぐって、削除箇所に何かアヤシイ内容が含まれてたんじゃないかと起草者へ連絡などして来ないでほしい。小枝が折られただけで、大木は倒された訳じゃない。

3、18-19世紀の分け目はナポレオン戦争。同じく19-20世紀初頭は世界大戦が一大段落だ。要するに、世紀などは機械的に10進数で更新すべきものじゃない。私が20世紀の初年に本書を起草出来たのは正に天命。天に拝謝したいし、だからこそ、前世紀に続出した古びた哲人たちの間違いだらけの革命理論、これをベースに本書を批判する人々を歓迎できない。全く、時代錯誤も甚だしい。昔の人は、≪娘はその母に背く為に来たり≫と言ったではないか。新世紀を迎えても、≪旧時代に背くな≫と呪詛する革命論ばかりで、全く胡散臭い事この上ない。

4、『注』=説明・解釈。簡単且つ明瞭な言葉を心掛け、時に結論だけにした。新時代では、「そうだそうだ~」とか、「いやいや…」等の曖昧なごまかしで何事も済ませていては駄目だろう。現代の世界三大発明の中で、火薬が人類を殺すよりも、メディアの害毒が全世界の頭脳を蝕み腐乱させ切っている。そのせいで今や多くの人々が、本当に簡単な物事を見た時に無意味な愚論が無くては理解出来ないという、まるで幼稚園児や麻薬中毒者と大差ない様な惨状に至ってしまっている。当然だが、本書の起草者は革命的な大帝国建設の一実行者などではない。だから、左翼だ右翼だとか、旧式的頭脳で考える是非・善悪に就いて質疑応答はしない。そんな暇も無いので、先に断って置く。
    1923(大正12)年5月 北 一輝

序文

 現在の日本は国際的にも国内的にも問題が山積みで、有史以来の未曾有の国難に直面中。国民の大多数は貧困世帯。欧米諸国やお隣の中国も大混乱の中、政治家や軍事利権家、各界富裕層らは、陰でこそこそと自分達の今までの脱法ビジネス利権を維持しようと動いている。かといって、イギリス・アメリカ・ドイツ・ロシアの各国は悉く内政問題を抱え、隣国中国などは日本人の血で得た日露戦争勝利で辛うじて保全された恩へ日侮で酬い続けて来る。現代は正に東海の島国日本は孤立、一歩誤れば神武天皇の建国以来の危機、江戸時代末期・明治維新の内憂外患の再来を見ているようだ。

 日本人は、今こそ自分の住んで居る国の存在意義と、国民は皆平等との人権意識を強く持とう。そして、近年の日本社会に蔓延って来た清濁混在の内外思想(LGBT?)に真正面から向き合って、“駄目なものは駄目!”と、きちんと排除していく必要がある。欧米諸国が関連する戦争は、天がその贅沢や奢り、乱倫ぶりに怒って『ノアの洪水』を起こして罰しているのだ。そうだとしても、社会が混乱し破壊が終わった後で、彼等が狂乱狼狽しつつ理想の社会建築を求めても土台無理な話。それとは真逆に我々日本人は、欧米が破壊と殺戮に明け暮れている時に、国家社会を充実する時間を与えられたと思って、もし欧州が『再建だ!』」と口にしても、これに忖度して一緒に『そうだ!再建だ!』と声を合わせて叫ぶ必要は全く無い。日本独自の道、“良きカイゼン‐改善”の道を、唯我独尊で進むべきなのだ。

 日本人全員で冷静に欧米諸国の惨状を見てみよう。絶対そこに天の賞罰を覚る筈。今こそ日本人と欧米人の根本的差異を比較し、どうしたら日本をより良い国家に出来るのか、皆で意見を合わせて納得できる様な国家の方向性を定めよう。北は北海道から南は沖縄まで心を一つに一致団結し、その結果として≪天皇大権の発動≫を奏請する。日本は、天皇を奉じて速かに≪崖っぷち日本・起死回生の道≫へ、その根基を完成すべき時期がもう来ている。

 結構いい感じに分かり易い現代語アレンジ翻訳が出来たかなと自己満足してますが、どうでしょうか。。
 いつになるか解りませんが、これも頑張って完訳して一応自費出版して置きたいなあ、と何故か野望を懐く田舎の中年主婦でした。。 
 

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