初めてのカトマンズ滞在記⑤ナガルコットへ
3日目の朝
ネパール滞在三日目。
今日は、ネパールに来た二大目的の一つ「ヒマラヤの山並みを見ること」を達成すべく、ツアー代理店のKさんに組んでもらったナガルコットツアー。天気予報で滞在中の天気が良さそうな日を狙ったが、期待に反してカトマンズの空はぼんやりとしていた。
連日の夜更かしで定番になりつつある、朝のシャワーを浴び、朝食にヨーグルトを食べ、出発の11時までまだ時間があったため、トイレットペーパーを買いに行った。ホテルに備え付けのトイレットペーパーは1ロールの長さがとても短く、すぐに使い終わってしまい、1日1つのペースでもらっていた。それがだんだんと申し訳なくなってきたのもあるが、ナガルコットのホテルやその道中でトイレットペーパーがないことも考えられるため、ホテルの近くの雑貨屋で購入した。郷に入ったら郷に従うという気持ちはあるものの、ハンド水洗の文化は、何度か試してみたものの、積極的に郷に従おうという気持ちにはなれなかった。水洗した後、何もしなければお尻は濡れた状態になるが、そのまま下着を着用するのだろうか。その疑問は今も解決できていないので、いつか機会があれば聞いてみたい。
ナガルコットツアーはバクタプル、チャング・ナラヤンに車で寄り、チャングナラヤンからナガルコットまでの途中、プチトレッキングをする行程。
ママの運転するタクシーに、ツアー代理店のKさんとPさん、Yちゃんと私が乗って最初の目的地のバクタプルに向かった。
カトマンズからしばらくは、相変わらずの大渋滞だったが、しばらく走ると交通量が減ってきて、そのあたりでお昼ご飯として食堂に立ち寄った。
ここでもダルバートをいただいた。付け合わせのタルカリが美味しくて、おかわりしたかったが、デフォルトで量が多いため、おかわりできなかったのが心残りだった。慣れない手食と量の多さに食べるのに必死になってしまい写真も撮り忘れてしまった。
バクタプル
再びママのタクシーに乗って、少し走るとバクタプルに到着。入場料を払ってバクタプルの街の中へ。
バクタプルはネワール文化が色濃く残る街で、レンガ造りの統一感のある建物が並ぶ景色が美しかった。電線はここでもごちゃごちゃしたままだったが、交通量が少なく、カトマンズよりも落ち着いた雰囲気で、空気もきれいだった。トレッキング目的の観光客の中には、カトマンズよりも空気のきれいなバクタプルで滞在する人も増えているそうだ。
また、バクタプルのダルバール広場で、ネパールに来て初めて、屋外にゴミ箱が設置されているのを見た。人口の違いもあるとは思うが、バクタプルでは路上に捨てられているゴミがかなり少なかった。
バクタプルはざっと見るだけになってしまったが、泊まってゆっくりと見て回りたかったなと思った。カトマンズよりもかなり落ち着いて滞在できそうなので、トレッキング前、バクタプルで滞在する人の気持ちはとてもよくわかった。
チャング・ナラヤン
バクタプルの次は、再びタクシーでチャング・ナラヤンへ。
チャングナラヤンへは峠道。峠を登っていくと、街が小さくなっていき、だんだんと見晴らしがよくなってきた。車通りも少なくなってきて、のんびりとしたドライブに清々しい気持ちになってきた頃、目的地に到着。
チャング・ナラヤンは、地震の影響で、寺院もその周辺の建物も竹の足場が組まれ修繕中。だからか訪れている人は少なかったが、そもそも足場が竹なので、建物の姿は十分に見ることができた。バクタプルの建物でも感じたが、とにかく装飾の彫刻が素晴らしい。柱一本、窓枠一つとっても、精巧な彫刻が彫られていて、それだけでも一つの芸術作品のようだった。
ネパールの里山
チャングナラヤンを出るころには、雲行きが怪しくなってきていたが、予定通り、プチトレッキングへ。丘陵地のチャングナラヤンの街から里山の林道脇の森の中を歩いてナガルコットへ向かう。カトマンズの喧騒を離れて、森の中にいると、木の種類は違うのかもしれないが、日本に帰ってきたかのような気持ちにさせてくれて、慣れない異文化に疲れが出始める頃のちょうど良いリフレッシュになった。
歩き始めて2時間ほど経った頃、ついにポツポツと雨が降り出した。そこにちょうど良いタイミングでママのタクシーと合流。Kさんの完璧なプランニングに助けられ、そのあとは快適にタクシー移動。ナガルコットに着く頃には、本降りになった。
ナガルコットの晩餐
ナガルコットでも夕飯はトゥンバと供にいただいた。そしてネパールに来て初めてモモもいただいた。どの料理も美味しかったが、お昼のダルバートが2時間歩いたくらいでは消化しきれず、食もお酒も進まない。連日夜遅かったことも相まって、お酒で良い気分を通り越してとにかく眠い。Yちゃんは食事もそこそこにうつらうつらしている。
一方のKさん、Pさん、ママはとても元気そうに、話して飲んでいる。昨日から二晩連続で飲み、今日もほぼ丸一日一緒にいたけれど、3人の話は尽きず、ずっと賑やか。さすがにうつらうつらしているYちゃんに気付き、早めにお開きにしてくれたが、3人はすごく良い関係性で一緒に仕事をしている彼らを少しうらやましく思った。