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ゲイが彼氏を欲しくなくなった正直な理由
僕は20代の頃はとにかく彼氏が常に居るタイプでした。
誰かと別れれば1ヶ月も経たないうちにまた別の人、そんな僕が20代後半から彼氏を積極的に欲しくなくなりました。
それはなぜなのか、自分なりに考えをまとめてみました。
ひとり上手になったから
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一番はの理由は「ひとり上手になったから」でしょう。
20代前半の頃までは旅行も一人ではしなかったし、一人でなにかするっていうことが結構少なかったです。
趣味に関しても友達とライブ、友達とフェス、友達と陶芸、友達と音楽演奏、友達とテニス。という感じです。
それが歳を重ねるごとに、一人で色々なことができるようになりました。
一人で旅行、一人で台湾でドミトリーに泊まることもまでできるようになりました。
その結果、海外でも色々な人と話そうと思えば話せるしどこでも一人で行けるという自信に繋がっていきました。
誰かに依存するというよりもひとりで何でもできるようになったのが彼氏を必要としなくなった理由の一つです。
彼氏に頼って暮らす必要がなくなったから
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若い頃、僕は新米デザイナーだったので毎日夜遅くまで働くも給料は少なく、贅沢はめったにできないような一人暮らしをしていました。
そんなときに年上の彼氏は奢ってくれたり、色々な意味で支えになりました。そういう関係性を当時は少し後ろめたい気持ちがあったのは確かです。
なんとなく、上下関係ができるというか…彼氏が外で働いて自分はパートをしてる人っていう感じ。
そんな彼氏に頼ってしまう暮らしも嫌で転職や勉強、スキルアップを繰り返して次第に誰かに頼る生活はなくなりました。
金銭的な意味だけじゃなくて精神的に未熟だったため、甘えられる彼氏に頼ってしまっていたのも一因でしょう。
とにかく気持ちがゆらぐから
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誰かと付き合うと、浮気、喧嘩、気持ちの違い、とにかく色々なことに気持ちがゆらぎます。
それがいい歳になってくるととにかく面倒。
自分の好きなように生きたいし、気持ちを乱されるくらいならインスタントな出会いで十分です。
1日だけデートするようなひとをアプリやSNSで見つけるだけで良いです。
例えば、性格が合わなくても、見た目だけタイプなひとの場合でも1日だけなら一緒に居ても苦じゃないですよね。
自分の領域・ペースを乱されたくないから
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僕は自分のペースや領域が乱されるのがストレスに感じるタイプです。
朝はジムに行きたいし、好きなインテリアで暮らしたい。
自分のための時間というペースを乱されるのがとても苦手としているため彼氏という存在を求めなくなったのも大きいです。
どうしても彼氏が居るとその人に合わせた時間の使い方になっていきます。
そうまでしたいような人なら良いんですが、自分より大切に想えるようなひとっていうのは人生でそう簡単に見つかりません。
僕はそういうひとと20代の頃に出会ったのでもう出会うことはないんだろうなって思っています。見つけようとしてないから、というのが正しいかもしれないです。
自立することは大切だと思ってから気持ちが変化した
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誰かに頼って暮らしたり、なにかを主として生きているとそれを失ったときにリスクが大きいです。
例えばそれは収入も同じです。それしかないと失ったらリスクに押しつぶされてしまいます。
そういう意味でも僕は彼氏やパートナーができても過度に頼ったりすることはもうないでしょう。いついなくなるかわからないひとを頼りにするのも、頼りにされるのもリスクが大きいです。
孤独とは自由である
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彼氏がいない、パートナーがいないことを「孤独」と世間ではよく表現されますね。
それは自由とも言いかえることができます。
彼氏がいるとできないこと、パートナーがいるからできないこと、同棲しているからできないこともたくさんあります。
メディアでは結婚が当たり前という古き考え方が根底にあるため、独り身が特殊、マイノリティだと伝えることが多いんではないでしょうか。
果たしてそれは孤独なんでしょうか。
孤独を埋める方法は彼氏や恋人、パートナーだけじゃないです。
孤独を埋めるために誰かと一緒に過ごすという考え方は自分の気持ちとは違うので僕はそういう理由では彼氏を必要としません。
孤独とは大いなる自由なので、自分の生涯を自分のために使える贅沢な時間とも捉えられるのではないでしょうか。