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TRP2024から感じた激化する対立関係

東京レンボープライド( #TRP )が今年は一部の過激な表現で話題になってしまい、XだけじゃなくYahooニュースのヤフコメ、5chなどのネット界隈でも変な方向で大炎上してしまいました。

僕はこの流れはLGBTQ+、主にゲイという存在がもう認知がある程度取れたので次のフェーズ、つまりは比較・検討に移ってるのかなと感じました。

ちなみに僕はTRPに参加していますし、TRPの活動に反対と言ってはいません。勘違いされるのであえて再度お伝えします。

毎回あるゲイ同士の対立関係の溝


Copyright 2024 - イラストAC

毎回、ゲイ同士でさえTRPが行われるたび議論になり対立関係の溝は深まっているようです。
それは年々根深くなっています。

元々、東京レンボープライドのたびにゲイバーやクラブにはいかないカミングアウトを求めていないタイプのゲイやイベントに対して嫌悪感がある側と、TRPに参加する人や主催者側とでおおきな対立になっていました。
(大きくカテゴライズしているだけなので細かく言えば全員違う意見なのは一旦置いてます。)

しかもこの対立関係の図はなぜかお互いがお互いの足を引っ張る形でXでは展開されていて、本来話し合うべき問題点からは目をそらすような内容になっています。

最終的には参加した側も「そんなに文句言うなら見なきゃいいし、来なくていい!」「ただの嫉妬だ!」とまで言う始末。これでは意味がありません。

今回の激化したきっかけは過激なショーが原因

今回のことの発端は一部のブースでSMショーの緊縛ショーを展示していたことが原因のようです。

いつもは裸でパレードするのはどうなんだという議論が巻き広げられてましたが、今回は僕の予想をも上回る議題でした。

緊縛ショーは正直おどろきです。まあ本音を言うとまだその段階は早すぎたんじゃないかというところです。

まだ一般的にはパンツ姿で体毛もっさりの男が公園で露出している段階でもちょっと驚くので少し早かったのかもしれないですね。
表現の自由なのでここはあえて表現方法は突っ込みません。

下着姿のGOGO BOYやドラァグクイーンは納得できる


下着姿や女装、ドラァグクイーンのTRPで参加されるのは”求められているから”であると僕は解釈しています。

例えばGOGO BOYが下着姿でいるブースにはGX3などのパンツメーカーだったりします。あとはそこにドラァグクイーンの方がアイコンという形でいることでスペースはより華やかに派手に見えます。
それをブースのディレクション時点でも狙っているからで、彼ら自身が勝手に出てきて、勝手に女装して勝手にパンツ姿で踊っているわけではありません。
彼らも仕事であって、求められているから派遣されていると思うべきしょう。

緊縛ショーが何を狙っていたのかを明確化してないからより燃えた

緊縛ショー自体が炎上したのは、過去の炎上案件を見てもわかりますが…アフターケアが完全に原因でしょう。

例えばショーが問題視された段階でそのブースの担当者か責任者が、「このショーを通じてSMの世界というマイノリティがあることを知ってもらいつつブースを目立たせて認知を獲得したかった。」と言って「今回このような自体になることを想定しておらず、次回以降はもっと議論してショーを実施します」みたいな問題、課題、解決に向けてを説明できていればよかったんじゃないでしょうか。

多くの人の疑問点と嫌悪につながるポイントは「そのショーである必要があったのか」です。
そこを間違っていてもOKなので説明すべきでした。それが抜けているのに「ごちゃごちゃ言うなら見なければいい」「多様性を否定するな!」と反論は違うんじゃないでしょうか。

主語が大きくなることへの不安

議論の中で反対意見に対して、参加した側の方のXのポストは「海外なら〜」「理解が遅い」「行かないゲイは黙っておけ」「ゲイは裸が文化である」「緊縛やパンツ姿がだめならなぜお祭りはOKなの!?」というポストを多く拝見しました。

主語が大きすぎます。なぜならそれは「ああ言えばこう言う」です。

タバコのマナーが悪く、灰殻を駅のホームに捨てたり、ゴミの日じゃないのにゴミを捨てたり、路上喫煙したりした人に注意して「いや、海外ではどこでも吸えるし、ゴミなんかそこらじゅうに捨てるよ」って言われてるのと同じです。

海外って日本以外に何カ国あると思うんですか?196カ国もあるのに、それを一つにすると主語もブレブレです。
また、ゲイは〇〇だからって反論している人が多様性のイベントに参加しているってどういうことでしょう。

お祭りではOKで、という話はもう態々言語化するのももったいないくらい明確に違います。性的か性的じゃないか、というのは明確です。

火種が各方面にいってしまう主語の大きさ

主語が大きくなるのはかなり危ないです。どんどん各方面に火種がうつるんですよ。

元々は関係のなかった伝統、お祭り関係の人は「ゲイの露出と同じにするな!!」と怒るし、ゲイだけど「裸になりたいと思わない!」とゲイも起こります。

また、海外は〜という話で言うとアジア圏でも外で露出できるのってどこなんでしょうか。
韓国や中国もアダルトには日本より厳しいですし、マレーシアは同性愛が法的に禁止されているので懲役20年。パンツや水着の姿はOKですが、SM関連は日本より厳しい国の方が圧倒的に多いんじゃないでしょうか。
ゲイに寛容な国もまだ圧倒的に反対のほうが多いでしょう。

ちなみに同性同士の結婚、パートナーシップができるのは合計したとしても全世界の約20%ほどでしょう。同性婚ならもっと低くなります。

今後さらにTRPが過激系イベントになる説

今後、TRP及びレインボーパレードは過激化する説があります。

なぜなら、今回の騒動で両者のポストや意見をかなり見ましたが日に日に対立関係が激化しているからです。

TRPの協賛企業の一部にガザ虐殺に加担したとされる企業が含まれていたことでジェノサイド反対とする団体にもかなり目をつけられて渋谷では反対活動が行われていました。

そのほかにも各方面に反感を生んでしまっています。それは良い反応であるとも言えます。
それだけ、LGBTQが世間に認知されはじめているのです。

大きくなればなるほど、敵がどんどん増えますよね。パレード中に野次、妨害活動、ヘイトスピーチのような活動も今後もっと増えるでしょう。

今回驚いたのは駅前でフェミニスト系の団体がヘイトスピーチに近いことをしていたこと、パレードの妨害、別団体が反対活動でした。
去年はそういうことがなかったのでこれは今後大きくなるだろうと予想します。
戦う相手はゲイだけじゃなく他の団体になっていくでしょう。

参加した側も配慮が必要なのでは

参加した人、主催者側も配慮が必要だったんじゃないでしょうか。
以前に比べイベントが圧倒的に規模が大きくなっています。その分配慮すべき点が増えるのはLGBTのイベントじゃなくても一般的なFestivalでも当たり前です。

なぜならイベント全体の話を出演者側、参加した側が反対意見を言う人を攻撃したり、阻害しているのです。
それはハッピープライドですか?自分が気に入ってもらえない相手はもう捨てるっていうマインドでOKなんでしたっけ。

僕の生ぬるい気持ちでいえば、そういう意見もやわらかく受け止めてどうにか理解、認めるまでもっていきたいです。

あと最低限傷つけるような、突き放すような言い方はやめましょうよ。

”変わるまで諦めない”は戦いの始まりなのかもしれない

スローガンにある変わるまで諦めないというのは強くて素晴らしいスローガンだと思います。

ただし、今回の騒動でもわかるように大きくなればなるほど敵は信じられないほど増えます。
新宿二丁目でやっているわけじゃないんです。内輪だけでよくても、社会に出るといけません。

そもそもですが、パレードと呼んでいるものは正式には「デモ活動であること」を皆さん再認識したほうが良いです。

ハッピー!!みたいに参加してますが、それは新宿や渋谷で「原発反対!」「ガザ虐殺反対!」「入館改悪反対!」「増税反対!」「反ワクチン!」とデモ活動している団体と同じということです。

パレードに参加してた友人がガザ開放のデモ活動団体を見て「迷惑だよね〜〜」と話していました。
あなたが参加したのも「デモ活動」です。と伝えると知らなかった…と言われました。

あなたが参加しているのは国税を使って働く警察まで動員して行うデモ活動です。
その上で責任を持って活動してください。

本当の意味でハッピープライドに、いつかなればいいなと思いました。

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