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☆2024年夏の思い出 ひとりぼっちのハイキングで遭難しました その2☆

骨折は突然に
山岳救助隊に救われたお話

三峯神社の参道途中にある清浄の滝を見に、宿泊先から参道(山道でもあります)を下り坂から降りて行った私

初めてのハイキングコースでうっかり滑りそうになり骨折、スマホで救助を要請したおばさんの反省日記です

どうしてこちらの参道を歩く事になったかは、以下の記事に綴ってみましたので読んで頂けると嬉しいです

「お~い、お~い、聞こえますか?」

下から声が響いて来て、二人の男性が登って来るのが見えて来た

救助隊の人達だ!

「ここです、有難うございます!ここです!」私も叫んでいました

先頭を切ってやって来た警察官2名、山岳警察隊の人達でした

ここまで一時間位で登って来たとの事、汗だくで息を切らしていて、有難くまた、本当に済まない気持ちで一杯になりました

後から何名か続いて到着、今思うと当然なのですが、消防署の方もいらしたので少し驚きました

後からあと何名か来ると言うので、その救助隊の人達を待ちながら、幾つか質問をされました

実況検分と調書を書く為の質問なのだと思います

ところがどこで滑りそうになったのか、どのように滑ったのか、聞かれても何と自分でも驚きましたが曖昧にしか答えられません

坂が急こう配になり、身体の均衡を失い、倒れまいとして足を踏ん張って、その結果、、、

でもどこで滑ったのだろう?

滑りそうな瞬間、ぼきっ!という乾いた音、折れた足首を呆然としてみる自分は思い出せます、でも何一つ詳細を説明できません

ショックのせいでしょうか、情けない事にその後の記憶が途切れ途切れになっていました

急な勾配で腰を下ろして降りた場所です
この少し先で転倒しそうになり骨折してしまいました

「あそこに滑った後があるのでここでしょうか?」と警察官の方が木の根元を指さしますが「多分」としか答えられず、、、

警察官のお二方は細かい事もメモ書きしていました

タブレットではなくてペンでメモ書きなのだと少し驚きましたが、電池切れが無い分メモ書きの方が良いのかもしれません

「登山届は出していますか?」と聞かれて再びびっくり

確かに奥宮に登山する入口には登山届を出すポストがありますが、このルートも登山届を出す必要があるとはまるで知りませんでした

「申し訳ないです、出していません」

警察官のおひとりがスマホでアプリの出し方などを色々と説明して下さいました、また、何かあった時の為のやり方など、、、でも緊急救助要請は二度としたくない、してはいけない事ですね、その為には事前にもっと参道について調べておくべきでした

奥宮と同じ位と考え、事前の計画が甘かった自分を深く反省致しました

ピンクの二重・三重にマル印した場所に目指した清浄の滝があります
案内だと「ハイキングコース」とありますが、過去死亡事故もあったとの事、
登山コースと書いて欲しいと思います

警察の方々の質問の間、救急隊の方が私の足の怪我の様子を見てくれました

救助隊の方々は非常に親切で、怪我の様子など気遣って頂き、持ってきてくれた飲料水を私に渡してくれました

「それでは背負って降りますので、○○さん(私の名前)はこれを跨げますか?」

え?こんな重い私をおぶって下山するの???

最早、無知でデブは罪、、、本当にすみません

目の前には子供を背負うような、頑丈なビニール製の布が出て来た

私はそれに跨ぎ、救助隊のひとはテコの原理でよいしょを私を背負いあげて下山の用意をしました

山道は急こう配です、重い私を担いでの下山は苦行だったと思います

救助隊は全部で7-8名でしたが、私を担いでくれる方々は同じメンバー4人から5人で、途中交代しながら降りて行きました

休憩している間、救急隊のおひとりが声を掛けて来ました

「我々の活動はなかなか理解されないので、今回の救助の様子をXに投稿してよいでしょうか?」と聞かれました「顔や個人情報を出すような事はしませんので」と、Xのアカウントがあるのだと少々意外でした

私は「今回の件で何かご協力出来るのであれば喜んで、顔が出ても姿出ても良いですよ」と答えました

このX投稿は病院退院してから探してみましたが、なかなか見つからず、後から動画を発見しました

私の怪我の程度が「重症」と書かれており、今なら納得出来ますが、おめでたい私は、この救助の段階では左程大変な怪我とは思っていませんでした

背負って下さっている救助隊の人達と少し話をしながら降りました

私を背負っているだけでも大変だったので、話かけられて迷惑だったかもしれません、でも丁寧に背中越しに応えてくれました

「学生時代、柔道をやっていて自分も骨折した事があるんですよ、痛いですよね」

とか

「○○さん(私の名前)生きていて本当に良かったです、生きていればこれから何でもできるじゃないですか」

とか

「ここは危険で以前も滝の方に入ってしまい亡くなった方もいたのですよ」

とか

私の怪我に寄り添って励ましてくれたり、今後の人生についてパワーを与えてくれたり、また、お仕事の大変さや重要さを語ってもくれました

以前、2年位前でしたでしょうか、私が奥宮に登っていた時、ヘリがやけに低空飛行していて、何度も山岳救助隊の人達(同じメンバー)にすれ違った事がありました

その時は70代の女性が1人登山で奥宮に向かい行方不明になり、必死で捜索をしている山岳救助隊の人達でした

その女性が発見されたか知る由もありませんが、あの時必死で遭難者を探す彼らの真剣な表情を今でも思い出されます

その数年後、まさか自分が不注意でこんな皆さんにご迷惑をお掛けするとは、、、

今回、どうしてこの参道(山道)を降りようとしたか、救助隊のひとに「見る前に怪我をしてしまいましたが「清浄の滝」を見に来たのですよ」と話ました

そうすると滝の前に来ると重い私を早く降ろしたいでしょうに、わざわざ立ち止まって見せてくれました

綺麗な滝を見せてくれる救助隊の彼の暖かい気持ちにウルっとし、感謝の気持ちで身体全てが一杯になります

なんてお礼をしたら良いのでしょう、そして、迷惑を掛けた自分が情けない気持ちでも一杯になります

下山途中で天気が段々悪くなりぽつぽつと雨が降って来ました

「今日は雨予報でしたか?」
朝チェックした時一日晴れマークだったのに天候が変わったようです
「夕方から雨が降るようですよ、でも下に降りるまでギリギリ持つと思います」

滝を過ぎるとを道が平たんになるのか、一旦救助隊の背中から降りて、そりのような移動機器に横になりました

「ここからこれで引きますので目を閉じて居てください」

ひとに拠っては眩暈を起こしたり、車酔いのようになるひとがいるらしい

少し目を開けてみたら凄い勢いで回りの景色が過ぎて行き、背中には石が当たるゴンゴンという反動が響きます

途中休憩も入れて大体下山まで3時間位だったでしょうか、漸く参道入口に到着しました

道の向こうを見ると救急車が止まっています

ああ、これでやっと病院に行けるんだ、、、

緊張が解けてほっとした気持ちになりました、人生初の救急車です

でもその時の私はまだ知らなかったのです、ここからもっと難しい状況になることを、、、

長くなりますので次の投稿でこの先は書こうかと思います

宜しければ話続きは次の投稿を読んで頂けると嬉しいです 
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安全な三峯参拝参道はこちらをご参照下さい
私は神社から降りる事を考えず、往復神社からバスを利用すれば良かったと思います、大輪バス停から歩いて一時間位で清浄の滝に行けるそうです

この場を借りて今回お世話になった方々にお礼を申し上げたく、、、

秩父警察署及び秩父消防署の山岳救助隊の皆さん、本当に有難うございました、お陰様で私はまた地上に戻りリハビリに励んでいます、皆さまのこれからのご活躍お祈りしております

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