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いのちの水 in ベナン


カラフル・ウォーター in ベナン

この一枚の絵は、ガンビエ(Ganvie)というベナンの水上都市で、生活に必要な水を買ってかえる女性の絵だ。

眩しい光が閉じ込められた、この絵を描いたのは、Sallayさんという女性で、アフリカの人々の生活を描いている。

命の水をのせて (Sallyさんの個展より)
アフリカの人々の日常の生活を描くSallyさん

水を買うためのボート行列

Sallyさんによれば、飲み水等の水は給水所があり、みんなそこに並んで水を買うのだという。給水所で買った水を木船に乗せ売る商売をしている人もいるという。

給水所に並ぶ人々

給水所の水は井戸水

水上都市の生活に必要な飲み水は、ノウエ湖周辺に複数ある井戸から汲み上げられ提供されているようだ。

井戸と給水所

数種類の水を使い分ける

この絵に描かれているお家は、Sallyさんが訪れたウィル先生(フランス語の先生)のコトヌー実家だ。ウィル先生は、Sallyさんがお水が必要な時は、複数種類ある水を蓄えている容器から、”いい水”を選んで渡してくれたそうだ。

どうやらベナンでは、飲水用の水と、海水を含む水との2種類が売られているようで、海水を含む方の水は洗い物などに利用するなど使い分けているようだ。

おかえり、ウィル(コトヌーのウィル先生のご実家)

私は、最初、ガンビエというのは、1つの大きな水上都市だと思っていたのだが、実際は、複数の村々がノキエ湖を囲うように点在し、ガンビエやコトヌーは、その中の1つの村なのだそうだ。コトヌーは、水上都市の中でも、乾燥したエリアようで、絵のように膝下くらいの水深なのだとか。
乾季であれば、乾いた土の状態であることもあるそう。
(いや〜、知らなかった!)

ノキエ湖を囲うように点在する村々


Sallyさんの絵は、アフリカの人々の生活を描くテーマは共通しているが、いつも新しい描き方を実験しており、見るたびにいつも新しい驚きと発見があり面白い。西アフリカの木漏れ日、カラフルなお洋服。 
いつかどこかで見たようなとてもあかるい光、木陰でのゆったりとした時間。そんな光の空間と時間にトリップするかのような絵なのだ。
機会があれば、是非見てみてほしい。

2024/07/20-08/16 Sallyさん個展@淡路町カフェ


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