ファム・ファタールは人に恋をしない
最近TLで度々流れるファム・ファタールについて、私も持論があるので今回はそれを書かせていただく。あくまでもファム・ファタールはこうであってほしいという願望が多分に含まれたほぼ私の性癖持論なので、あまり気にせず一説として楽しんでいただけると幸いです。
ファム・ファタール(仏: femme fatale)(或いはファム・ファタル)は、男にとっての「運命の女」(運命的な恋愛の相手、もしくは赤い糸で結ばれた相手)というのが元々の意味であるが、同時に「男を破滅させる魔性の女」のことを指す場合が多い。(大学生にあるまじきWikipedia参照)
私は断然ファム・ファタールとは後者「男を破滅させる魔性の女」支持者である。ちなみにすごーく顔が良くて男にモテるとか、すごーく性格が良くて男にモテるとか、すごーく性に奔放で男にモテるとか、そういう人のことをファム・ファタールだとは全く思わない。持論だが、ファム・ファタールは人を好きにならないと思う。彼女らは人に好かれることが目的で恋愛をしているのではなく、自分を愛すための手段として恋愛を利用しているに過ぎないと考える。
話は変わるが個人的ファム・ファタールの必要条件。
①それなりに自分の魅力をわかっていて、自信もあって、存分に発揮することも隠すことも出来る技量持っていること。
まあ人間的魅力がなきゃダメだよね。なんかどこか惹かれるものを持ってなきゃいけないし、それを誰にでも見せつけるのではなく武器として出し入れできなきゃいけないよね。
②闇を抱えている
過去の出来事か何かで自己肯定感が低いとか、今の顔になるために凄まじく努力したとか、愛着障害だとか、とにかく愛される自分を感じたい というところに帰着する闇を抱えていないとまあそこまで恋愛に執着しないよね。
③上記した闇からくる愛されたがり欲求、満たされず際限のない自己愛
これが一番大事!!!今日はここにフォーカスしてお話したい。
ファム・ファタールは絶対的に愛に飢えていなきゃいけない。①で触れたように、ファム・ファタールは自分の魅力をわかっていて、かつ自信もある。そして②で触れたようにとにかく愛されたがり。愛されなければいけない。もはや強迫のように迫ってくるこれは、飢えとなり他者へと矛先が向く。いかんなく武器を発揮して容易く男を落とし、両思い♡で終わらないのがファム・ファタール。普通の女の子だったら、両思い♡OK♡となり、もっと好きになって欲しい くらいは思うだろうが、そこに激しく執着しない。だって、相手に愛されてるから。それが目的で、達成されたのだから、終わりなのだ。続けばいいだけ。続かなければリセットして次に行けばいい。
ファム・ファタールは違う。あくまで恋愛は自分を愛すための手段。際限のない自己愛は、鏡を見て可愛いって思えるとか、すれ違いざまに可愛いって言われるとか、そういう出来事だけじゃ満たされない。たとえ両思いになれても、もっと愛されなきゃいけないと永遠に満たされない永久機関となっている。際限のない自己愛は、手段を選ばず愛されることだけを望む魔性の女を突き動かしていく。誰からだって命を捧げてしまうような激しい愛憎諸共受けたい。とにかく愛されたいから、誰からだって愛されようとするし、その好き具合も友達程度じゃなくて、全員に猛烈に好かれてたいと感じる。結局相手自身のことなんてぜーんぜん好きじゃなくて、自分のことが好きな相手が好き。でもそれって結局自分のことが好きなだけ。自己愛だから際限がなく、自己愛だから手段を選ばない。ファム・ファタールにとって恋愛は鏡に映る自分を愛でるようなもので、結局自分しか見てないものだから壊れていく相手にちっとも気づかない、もしくは気づいてもどうでも良くて、搾り取れるだけ搾り取る。 ファム・ファタールの恋愛は自分をひたすら愛でるだけで、相手はその時にたまたま選ばれた人でしかない。
ファム・ファタールは人に恋をしない。だって自分だけが可愛くて大好きだから。大好きになりたいから、恋愛を使っているだけ。手段としての恋愛でしかないから、魔性の女と言われてしまうくらい相手を追い込んでしまうだけ。結局誰のことも好きになれない。ファム・ファタールの初恋は彼女自身で、その後誰のことも好きになれないから、死ぬまで初恋を貫き通す。死ぬまで初恋を貫き通すって、なんだかピュアな子みたいでしょ。
というのが私の持論です。
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