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高配当と割安感で"ダウの犬"投資をアップデート📣3年連続上昇NYダウに乗る🔔2022年波乱の幕開けに対応

 1月21日時点で私の集計を見ていただくと、世界のGDP上位15カ国のうち、2022年初から主要株価指数がプラスで推移しているのは半数に満たない6カ国(中国、イギリス、インド、イタリア、ブラジル、スペイン)までで、2021年には年初から年末まで10%以上アップしていたのが8カ国(アメリカ合衆国、ドイツ、イギリス、インド、フランス、イタリア、カナダ、メキシコ)もあった状況と比べれば波乱と言える幕開けの株式投資です。

 昨年、3年連続で年初来上昇を遂げたNYダウ(ニューヨークダウ)ですら、6%を超えるマイナス幅と難しい環境になっていることは明らかですが、そんな今だからこそ注目されている投資法があります。それが、「ダウの犬(Dogs of the Dow)」です。

ダウの犬投資法とは、

米株式市場を代表する主要指標の一つであるダウ平均は、主要30社の株価に基づいて構成されています。30社のうち、2021年12月31日時点で配当利回りが高い企業上位10社に対して均等に投資して一年間保有、配当金も再投資に充てる方法を米国では「ダウの犬」と呼んでいます。
考え方がシンプルで、1株ずつの購入なら数十万円でポートフォリオの構築が可能なため、投資初心者にとっても決して難しくない投資手法です。

https://hedge.guide/feature/dogs-of-the-dow-2022.html

予想配当利回りランキングはこちら

ということで、ニューヨーク市場で選びぬかれた30銘柄からさらに配当利回りの高い10社を絞り込んで投資するこの手法から、まず予想配当利回りを上位順に並べると、

順位 ティッカーシンボル 予想配当利回り
1 IBM 5.07%
2 DOW 4.84%
3 VZ 4.82%
4 CVX 4.22%
5 WBA 3.64%
6 MRK 3.45%
7 MMM 3.43%
8 AMGN 3.41%
9 KO 2.78%
10 JPM 2.76%
11 INTC 2.67%
12 CSCO 2.61%
13 JNJ 2.57%
14 GS 2.33%
15 MCD 2.17%
16 TRV 2.16%
17 PG 2.14%
18 CAT 2.07%
19 HON 1.91%
20 HD 1.89%
21 WMT 1.57%
22 UNH 1.26%
23 AXP 1.08%
24 NKE 0.85%
25 MSFT 0.84%
26 V 0.73%
27 AAPL 0.54%

ということで、配当利回りだけを見れば上位10社とはIBM、ダウ、ベライゾン、シェブロン、ウォルグリーン・ブーツ、メルク、スリーエム、アムジェン、コカ・コーラ、JPモルガンとなり、これらが投資対象となります。

割安ランキングも見ておこう

 今回は、ダウの犬をアップデートすべく、配当利回りだけでなく株価の成長性を見据え、株価自体の上昇を期待して投資対象を見ていきたいと思います。そのために採用する指標はPEGレシオです。PEGレシオとは、

「Price Earnings Growth Ratio」で、計算式は「PEGレシオ=PER(株価収益率)÷1株当たり利益成長率」となります。PEGレシオが1を下回ると割安、2を上回ると割高と判断されます。1株当たり利益成長率には、一般的に予想EPS(1株当たり純利益)などが用いられます。

https://www.daiwa.jp/glossary/YST2902.html

1月21日時点でのダウ30銘柄を割安な順に示すと、

順位 ティッカーシンボル PEGレシオ
1 DOW 0.11
2 AXP 0.38
3 GS 0.46
4 CAT 0.63
5 MRK 0.91
6 DIS 1.06
7 JPM 1.21
8 MCD 1.25
9 UNH 1.48
10 TRV 1.54
11 HD 1.57
12 V 1.72
13 AAPL 1.81
14 MSFT 1.98
15 IBM 1.99
🔽以下は割高ゾーン🔽
16 JNJ 2.06
17 MMM 2.12
18 HON 2.30
19 NKE 2.42
20 AMGN 2.46
21 CSCO 2.60
22 WMT 2.65
23 VZ 2.72
24 WBA 2.75
25 KO 2.77
26 INTC 3.12
27 PG 3.93
28 CRM 4.75
29 CVX,BAはマイナス

先程の配当利回り順でも上位に入ったのはダウ、メルク、JPモルガンだけで、割安感ではアメリカン・エキスプレス、ゴールドマン・サックス、キャタピラー、ディズニー、マクドナルド、ユナイテッド・ヘルス、トラベラーズカンパニーが上位となりました。

独自に導き出したダウの犬アップデートランキング

 これまでお示しした予想配当利回り・PEGレシオのランキングをもとに、ダウの犬をアップデートした最近のランキングはこちらです。

順位 ティッカーシンボル 予想配当利回り PEGレシオ
1 DOW 4.84% 0.11
2 MRK 3.45% 0.91
3 IBM 5.07% 1.99
4 GS 2.33% 0.46
5 JPM 2.76% 1.21
6 CAT 2.07% 0.63
7 MCD 2.17% 1.25
8 MMM 3.43% 2.12
9 AXP 1.08% 0.38
10 TRV 2.16% 1.54

11 VZ 4.82% 2.72
12 AMGN 3.41% 2.46
13 JNJ 2.57% 2.06
14 WBA 3.64% 2.75
15 UNH 1.26% 1.48
16 HD 1.89% 1.57
17 CSCO 2.61% 2.60
18 CVX 4.22% マイナス
19 DIS なし 1.06
20 KO 2.78% 2.77
21 HON 1.91% 2.30
22 INTC 2.67% 3.12
23 V 0.73% 1.72
24 MSFT 0.84% 1.98
25 AAPL 0.54% 1.81
26 NKE 0.85% 2.42
27 WMT 1.57% 2.65
28 PG 2.14% 3.93
29 CRM なし 4.75
30 BA なし マイナス

このランキングでもっとも優秀な銘柄はダウ(化学メーカー)、メルク(製薬)、IBMが挙げられています。もちろん、個別の企業の動向を見据える必要がありますが、配当もある程度得られて、割安感・成長性があるという観点で2022年の投資方針を考えてみてはいかがでしょうか。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。よろしければ🔽もご覧ください。

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公務員のための新しい広報の教科書著者は元テレビ局員&地方公務員|西垣内渉
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