インドの経済成長率がヤバイ、その理由 ▶IMF発表最新GDPデータから日本と比べる
インスタグラムで日々図解共有しています。NISA等での投資先の検討にぜひ参照ください。
2001年から2024年の期間における日本とインド共和国とのGDP成長率の違いと要因を分析します。
成長率の差
日本:年平均約0.7%程度
インド:年平均約6.3%程度
約5.6ポイントの差
主な理由として、
人口動態の違い
日本:年平均0.3%の人口減少、高齢化進行
インド:年平均1.2%の人口増加、若年層が多数
→約1.5ポイントの差に寄与
経済発展段階の違い
日本:成熟経済で限界生産性が低い
インド:発展途上段階で投資効率が高い
→約2.0ポイントの差に寄与
都市化・産業構造の変化
日本:都市化完了、サービス経済化が成熟
インド:急速な都市化、第一次産業から製造業・サービス業へのシフト
→約1.5ポイントの差に寄与
技術キャッチアップ効果
日本:既にフロンティアに位置
インド:先進国の技術導入による生産性向上
→約0.7ポイントの差に寄与
2024年から2029年の見通しとして両国で予測される成長率の差は、
日本:年平均0.7%程度
インド:年平均6.5%程度
約5.8ポイントの差が継続する見込み
主な要因として、
構造的な優位性
日本:
生産年齢人口の減少継続
投資機会の限定的な伸び
インド:
人口ボーナス期の継続
大規模な国内市場
デジタル化の急速な進展
成長分野での展開
日本:
既存産業の生産性改善が中心
新規投資は限定的
インド:
IT産業のさらなる発展
製造業の高度化
インフラ投資の継続
スタートアップ・エコシステムの成長
政策環境
日本:
財政制約による投資余地の限定 ※石破茂首相のもとさらなる注視が必要
デフレ脱却の課題
インド:
製造業振興策(Make in India)
デジタル化推進
インフラ整備の加速
リスク要因
インド:
所得格差の拡大 ※モディ首相のもと政策実行の進捗には注視
インフラ整備の遅れ
教育・技能開発の課題
環境問題への対応
日本:
人口減少の加速
財政健全化の課題
国際競争力の低下
アメリカ編はこちらをご参考にどうぞ!