歴史をする!歴史フェス
大学で歴史フェスをやるらしい。
SNSで歴史フェス開催の報を知った瞬間、距離関係なく申し込んでいました。だって大学で開催される歴史フェスですよ?考古学の世界に魅了され、深い沼に至ったのは、アニメでも小説でもなく、考古プロと呼んでいる研究者さんたちとの交流が大きいと感じる私にとって誰得?私得!という内容だったのですから。
予想通り、現地参加・オンライン参加共に早いタイミングで満員御礼となった歴史フェス。「行きたかったー!」と思った同志のみなさま、ぜひ一緒に追体験してください。
歴史をしよう。対話しよう。
名古屋大学東山キャンパス文学部本館に集合!全員参加のシンポジウムからスタートです。
以下、シンポジウムで聞いた内容をざっくりと。私のフィルターを通しているため、認識違いの部分があるかもしれません。
全体シンポジウム
歴史フェス、はじめました。
これからどうする?
歴史を楽しむ場所ってどこだろう??シンポジウムはあるけれど、気軽に参加できそうにない。歴史の楽しみ方を伝えるイベントをしても、上から目線になってしまいがちでなんか違う。
同じ場所に集って「歴史をする」
歴史を教える、伝えるという上から下に働きかけるピラミッド型ではなく、個々やグループなどが対話をしながらつながる協働の形に。一緒に何かをしていこう!そのために必要なのは…
「場」を作ること
「担い手」を開くこと
「史料」を開くこと
名古屋で開催する意味とは
「日本の中心だからです!」
実行委員であり、名古屋大学日本近現代史 河西さん談。本当は世界の中心と言いたかったそうですが、控えめにされたようです。
みんなに開くって、無理じゃない?
様々な立場、考えの人たちが集う場所なので、しっかりガイドラインを決める。例えば迷惑行為、ハラスメント行為、つきまとい禁止など。(これは各セッションの冒頭で必ずアナウンスがありました)
協働できてなくない?
壇上に居るのは研究者。サポートするのは大学生たち。(他にもいらっしゃるかもしれませんが、私がみた感じです)
そのとおり!まずは手堅く開催して、次は一緒に協働していくことが目標。目指せ!名古屋ドーム。
参加者からの意見も活発。
いよーし、私も!と挙手してみました。
「来年、歴史フェスにブース出展するなどプレイヤー側になるとしたら?」という話の流れで、九州の考古グッズを引き連れてやってきたい!と発言しました。心の中で(交通費どうしよかな…)と焦っていたのはここだけの話。
古代フェスのはなしを少しだけ
今年は古代フェスをはじめて10年目の年です。
九州の遺跡、遺物でみんなと盛り上がりたいなぁ…という想いを形にするべく、作家さんたちに考古グッズ制作を相談し、九州の考古グッズが並ぶマーケットを開催。同時に考古プロを迎えてのざっくばらんな古代トークの司会進行役、フェスという名のもとに誰でも集まれるイベントにしたくてオットとコダイバンドを結成して演奏。考古プロも考古ファンも緩やかに集まるスナック弥生のママ役とイベント会場内を楽しく走り回っています。
最近は、保有する遺跡を活用する市町村の文化財担当者の方から、地域の歴史を中心にすえたイベント開催をしたいという声かけを受け、町のお祭りを考古イベントにしていく活動にも挑戦しています。
多くの人たちの協力の元で成り立っているのはもちろんなのですが、企画運営は、わたし一人。「このままでは続けられるのか」という考えが年々頭をもたげてくるのでした。体力的にも年齢的にも金銭的にも不安。始めた頃は30代。考古ファン界隈では若手として動き回っていましたが、そろそろ次のフェーズに…と考えているところに「歴史フェス」が開催されたのです。
今回の学びを古代フェスに乗せてそして歴史フェスで多くの方に見ていただく流れになったら素敵だな。そうなるように頑張っちゃうもんね!という気持ちです。
長くなりそうなので、次に続きます。
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・歴史学系学生さんたちの未来についての話
・石棒神経衰弱で考古学3Dに迫る!