フランコフォンの世界(原題:Les variétés du français parlé dans l'espace francophone)(2019年、三省堂)

この本、学術的にどれだけの価値があるのかは知らないが、フランス語の学習という観点からは大変有益な本であると思う。

見開きでフランス語の原文と訳文とがのっかっており、辞書を引く暇を省いてくれる。語彙は一般的ではないが・・。athéeが「無神論の」という意味なんて分からない。

インタビューに収録してあるのは当然インタビュー録だから発話を述べているので、あえて俗な言い方をすれば「生きたフランス語」を幾分か感じ取れる。本書には英語がフランス語に影響を与えている者の発話が登場する。

原文celui qui était responsable pour・・
pourは英語responsible forの干渉であろう。FRではresponsable de になる(197頁)。

この種の本、ドイツ語でもないだろうか。まとめている文章でドイツ語の口調が大事になってくるのがあるから気になる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?