重装機兵に思う【日記10】
日々の忙しさにかまけてたら三週間も放置してた。
申し訳ない。
まあ一応、仕事はしてるので、まあ。
Nintendo switch で「重装機兵ヴァルケン」が出るそうだ。
スーファミ時代の名作(?)ロボットSTGである。
以下、ヴァルケンとか(アニメの)ロボットに興味ない人は全然面白くない話なので注意……というか読まない方がいい。
ヴァルケンはいまでこそ名作ゲームみたいに言われてるが、当時はそこまで騒がれたか?な感じだったような記憶がある。
それどころか当時は前作のレイノスの方が良かった……みたいな反応をよく見かけた。
レイノスも悪くはなかったが、いくらなんでもそれ(レイノス>ヴァルケン)はないだろ、と当時から筆者は思っていた。
だがなんというのか……ロボットオタというのは、そういうひねくれたところがあるのだ。
ザブングルとギャリアだったら、ギャリアの方がかっこいいと言ったり。
スーパーノヴァ計画の二機だったらYF-21の方がいいと言ったり。
連邦とジオンだったら、断然自分はジオン派だと言ったり。
いや、それが悪いとは言わないが。
マイノリティ側に加担する暗い喜悦、とでも言おうか。
なんか、そういう感性があるのだ。
まあそれはさておき、ヴァルケンなんだが。
ストーリーは(うろ覚えだが)こうだ。
民主主義風の国と独裁風の国が戦争してる。
主人公は民主風の国の軍隊のパイロットだ。
偶然ロボットに乗るわけではなく、最初から軍人である。
で、戦う。ゲームだから当然だ。
大気圏に突入したり、中ボスを倒したり、仲間が戦死したりしつつ、独裁風の国の首都に突入し、でかいボスと戦う。
最後は満身創痍の自機で母艦に帰り着いて、ヒロインのオペレーターとハグしてハッピーエンド。
だからどうしたと言われても仕方ない。
だがこのヴァルケン、ガンダムみたいなんだが、まるでガンダムではない……そういう絶妙な雰囲気を醸しているのだ。
どういうことかというと、「人の業」だとか「人類の革新」だとかそういう訳の分からない要素がまったくストーリーに入っていない。
そこが素晴らしい。
もっと言ってしまうと、良くも悪くも富●監督っぽい味が完全に排除されている。
だからガンダムみたいな展開(大気圏突入しながら戦闘!とか)なのに、ぜんぜんガンダムじゃないのだ。
でも(リアル)ロボットものの王道をしっかりやっている。
それが心地よい。
なんだろう、うまく言えないのだが。
いわば80年代の後半くらいのサンライズで、なんか歴史が変わっていたら「あったかもしれない」ロボットアニメのような……それこそドラグナーの後番組とか後々番組であったかもしれない、そんなムードを醸しているのだ。
現実の時間軸では、あの頃は、そういうロボットものは売れないことが決定づけられた時期だった。
土曜5時半のリアル路線ロボットアニメはドラグナーで終わり。
まあ無理もないのだが。
何かの間違いであの頃ヴァルケンのようなアニメをやっても、やっぱり打ち切りだっただろう。
でももし、やってたら……
そういう夢を、ちょっと後に、スーパーファミコンという媒体で見せてくれたんだ、ヴァルケンは。
なんか、そういう良さがあるのだ、ヴァルケンは。
わけわからんだろう。
1971年生まれ(筆者)というのは、10代の多感な時期をたくさんのロボットものアニメにもみくちゃにされた変な世代なのだ。
そのぼやきだ。
まあとにかくswitch版も買うし、これから先も復刻版が出るたびにヴァルケンは買うだろう。
いやあ、いいよな、ヴァルケン。
(おしまい)
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