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【映画批評】MCU新作映画「キャプテンアメリカブレイブニューワールド」をレビュー【映画レビュー】
※本レビューはネタバレを含んでおります、ご注意ください※
2月に公開された新作映画「キャプテンアメリカブレイブニューワールド」を観てまいりました。
うーん、これ微妙スね‥‥。
正直目立った長所はなかったように感じました。
何が微妙っていうと…結構いろんなところが中途半端なんですよね。
まあ本作はMCUことマーヴェルシネマティックユニバースの最新作なのだが、非常に歯切れの悪い一本となっている。
というのも本作相次ぐ脚本変更・再撮影の集中豪雨に襲われ何度も脚本が変更されているみたいだ…。
こうなったら残念だが映画はつまらないものになってしまうのは明白だ。
というわけで本作のレビューをしていきたいと思う。
本作のあらすじについてウィキペディアにわかりやすい解説があったのでそちらを引用させてもらいます。
フラッグ・スマッシャーズとの戦いを通して、“キャプテン・アメリカ”を正式に襲名したファルコンことサム・ウィルソンは、現在はアメリカ大統領のサディアス・E・“サンダーボルト”・ロスと面会した後、サムは世界規模の事件の渦中にいることを知る。しかし、ロスがホワイトハウスで開く、世界を揺るがす“ある資源”を扱う国際会議でテロ事件が発生。それをきっかけに生まれた各国の対立が、世界大戦の危機にまで発展してしまうが、全ては“ある人物”によって仕組まれた陰謀だった。サムは、キャプテン・アメリカとして新たな陰謀の背後にある脅威に立ち向かうこととなる。
まあこんな話なのだが、なんと本作はご丁寧なことにMCUドラマ作品からの続編となっているようである。
というわけでディズニープラスに課金していない俺からすれば‥‥こんな感じであった。
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いやいや、知らんがな‥‥。
まずなんでファルコンがキャプテンアメリカになってんねん!!!!
で、このファルコンがよく知らん相棒と師匠がいるのだが、一体こいつらいつ加入してきたんだよ!!!!
ドラマみてなきゃわからないようになってるじゃん!!!
思い出せば「エンドゲーム」の最後らへんで縦もらってたような気がするが…キャプテンアメリカとして活躍してたっけか???だったら「エンドゲーム」以降の作品で出せよ!!!!
っていうかさ、元々MCUってどういう経緯で作られたか覚えてるか????ディズニーよ!!!!
あのな、コミックを読んでいない興味ない層にも興味を持ってもらうためにわかりやすく作っていたのがMCU作品だったはずだ。
それが何が悲しくてドラマの続編から映画を始めてるんだ???
あとついでに今作、ヒーロー映画なのだがわかりやすい勧善懲悪ではなくなんと政治ドラマとなっている。
まあその背後にヴィランがいたという設定なのだが、このヴィランのやり方が本当にまわりくどく小物臭がにじみ出ている。
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いや、わかるんだけどもうあの作品から10年以上もたっている…もう今更出てきても「ええ?」という感じだろう。
本当に困惑してしまった。
まあコミックを読んでいる方ならわかると思うんですが、こいつは超人ハルクのライバルである悪の科学者リーダーなんですね。
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でも、そんなものを今更出されてきてもえぇ…と困惑をしてしまうし、だったらハルクを出せばいいだろうと思ってしまう。
ああ、早々本作は早い話がこの地味な天才科学者がハリソンフォード扮する大統領(もともとアベンジャーズと対立していた軍人)に監禁され散々利用されていたので復讐するために大統領に赤いハルクに変身するように仕向けていた…という話なのだが、まあここに至るまでがクッソ長いのだ…。
だったら、そもそも早いうちにさっさとレッドハルクにして破滅させておけばいいのにウダウダと長い事グジャグジャとやりすぎである。
あと早々一部界隈で問題になっていたが本作はアメリカに大事な鉱石を奪われて日本政府がカンカンになり、アメリカと戦争状態になってしまうという展開になってしまう。
日本人ならご存じだと思うが、我々日本人はアメリカ政府の早い話が同盟国という名前の子分である。
だからこそ戦後日本は世界屈指のレベルの経済大国になりえたのでいいことではあるが、いくらなんでもこの映画の製作者は荒唐無稽に考えすぎている。
政治をネタにする割には、ちゃんと国際社会について勉強してなかったのかあ??
この展開は一部ではネタとして好意的に受け止められているが、トランプ政権で国家情報長官になるギャバードがこんな風なことを言っている以上、ちょっと真剣になって否定しないといけないのではないかと思ってしまう。
米情報長官候補が日本敵視発言 「太平洋侵略国が再軍備」―トランプ次期政権https://t.co/VJyB1Go2g3
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) November 14, 2024
トランプ次期米政権で国家情報長官に抜てきされたギャバード元民主党下院議員が昨年、日本を敵視するような発言をしていたことが分かりました。
おまけに言っておくと、本作一部ではドナルド・トランプを風刺しているのではないかといわれているが、どう考えても本作が制作されていた時期はまだ大統領はジョー・バイデンであったので、違うと思います。
本作の大統領はバイデンやトランプとは違う意味での無能であるが、なんとわざわざ戦艦に乗り込んで日本の艦隊に喧嘩を売りに行く展開があるので(大統領なのに…)悪い意味でアクティブだと思います。
なんで大統領が戦艦に乗り込んで戦いに行くんだ?この映画の製作者はちゃんと勉強したんですか?????
あとインド洋にある巨人の死骸から出てくる資源をめぐって日本とアメリカが対立するって設定だったけど、そこは中国なんじゃないんですか??日本はインド洋でアメリカと海戦できるほどの軍事力はありませんよ!!!なんで中国にしようとしなかったんですか???あれですか???中国市場に忖度しちゃったんですか!??
政治をストーリーの題材にするならもっとリアリティを出してくれよ。
まあそんな本作突っ込みどころ満載とみるか、退屈で平凡な観る価値のない駄作とみるか評価に分かれると思いますが…
個人的には
20/100点の駄作だと思いました。