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エヴァ2を12年ぶりにやってみた結果ミサトさん、無能じゃなかった…。

はい、またまたエヴァの話です。

まあ僕がエヴァで一番好きなのはミサトさんなんです。

理由は簡単、声優が三石琴乃だから…以上。


はい、終わり。

いや、じゃなくて・・・実はゲームでやるとミサトさんが一番ストーリー的に面白かったりするからである。

ところが、検索すれば出てくること「ミサト 無能」と…まあ確かに作戦は行き当たりばったりだし人材管理もうまくいっていない。

とはいえ、29歳(これ社会人だったらガキか小娘扱いされて終わりだよね)の中間管理職としては結構いいところいってるんではないかと思ってみたりする。

というわけで今回紹介するのは以前と同じくPSPで2007年に発売された新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-です。

最近マイブームがエヴァなので久々にPSPをハムナプトラから蘇らせてエヴァ2をプレイしてみたが、まあセーブデータ容量が数KBなのにやれることが非常に多い。

昔のゲームはきっちりしてたんだねえと感慨深くなってしまったのだ。

これに比べ今のゲームときたら、気が付けばFPSやらオープンワールドやら、どっかで観たことの繰り返しだったり作業系ゲームになっていたり…やる気あるのかお前らと言いたくなってしまう。

まあ、そんなわけで本作で1番面白いといわれるミサトシナリオ「女の戦い」なわけであるが…


まあ、これがね…やることがすごい多い。

大体箇条書きで書くと

・始末書の整理

・費用算出

・パイロットの管理

・技能習得

・ハッキング


とまぁ、これだけあるのだ。

まず始末書の整理である。


この量が尋常じゃない、これを処理するだけで数時間を要する。ヘタしたら6時間勝負である。

おまけに手書きである。

アニメでもそうだったが、ミサトの執務室に山のような始末書が届く、気が付けば1日中をそこで過ごすことになるのだ。

シンジたちがぶっ壊した街や各省庁、国際的な特務機関なので海外からのクレームもあるだろう、それの対応をなんとミサト一人でやらなきゃいけなくなるのだ。

これはちょっとサービスサービスできねえわ…。

さらになんと世界の命運がかかっている特務機関であるのにかかわらず経理部なんてものは存在していない、費用の経費算出などはミサトさんがやっているのである。


(追記:改めてプレイしたら総務部のそんざいはあるらしい、だがミサトのセリフ曰く「なぜ総務部の仕事を私がしなくてはいけないんだ」というぼやきがあるので総務部はなにをしているのかわからないポジションにいるらしい。可哀想ミサトさん…。)


なんとビックリするほどの中小企業気質なのだ、特務機関ネルフは…。

俺も今から10年近く前に某庁舎で働いていたことがあるが、本当の公務員になると経費なんていうのはかなり部署ごとに細かに分かれている。

経理も一人がやるわけではなく複数人で計算算出しているのであるが、ネルフはそんなこともほとんどやっていない。まあ、最初から雇う気がなかったんでしょ。

早い話が、経費はほとんど全部ミサト任せなのだ。

さあ、ここまで書けばアレだがミサトさんにはほかにやることがある。

そう、パイロットの管理である。

まあ、これが1番面倒くさい。


このゲームのキャラはAT、ATフィールドのATで行動が左右されるのだが…シンジ君は常にテンションが低く、何かあればすぐにやる気をなくすつまり常にATが低い状況にいるのだ。

ちなみに、アスカはATは高いが、扱いにくく常におだてないとやる気をだしてくれない。

1番扱いにくいのは綾波である。

原作でもあまり設定がなかったミサトとレイだが、このレイは恐ろしくテンションが低くシンジ君と同じタイプである。

とはいえなんだかんだで同居してるのである程度1番仲良くなれるシンジ君と違い、綾波はほとんど会うことがない。

何か気の利いたことを言えば無視され、話しかければ無視され、林原めぐみの声で「こいつ気持ち悪い」と露骨な中二ムーブをみせてくる。


あのなあ、クソ波…シバキ回すぞコラ…。


と俺は何度もキレていたのを覚えている。

ある程度フラグをつければ、トウジやカヲル君を指揮することもできるがトウジはまだしもカヲル君は結構冷たい。


話しかけてもスルーするし…なんでや?カヲル君。


原作でもゼルエルまではある程度、ミサトは人心掌握ができていたが…俺ミサトは早くも命令に逆らわれたりひどい場合は作戦会議で「こんなもん作戦じゃねえよ」といわれたりことがなんどかあった。

よくよく考えれば中学生という微妙な年代をうまくこき使えていたミサトさんはなんだかんだで優秀だったんではないだろうか、破綻したとはいえ。

時と場合によってはパイロットがチョー早い段階で死亡したりする場合もあったりする。


さらにミサトさんの仕事はこれだけではない。

技能習得まであるのだ。

この技能習得というのは、早い話が始末書を整理するのに事務技能・費用算出するのに参謀技能という技能を高い数字で習得しなければいけないのだが…まあこれがまた面倒くさいのだ。

おまけに終盤で生き残るために白兵技能をあげなくてはいけない。

ネルフ職員の中で数少ない交戦経験のあるミサトは白兵60で最強という、加持さん以上の戦闘力の持ち主であるがそれ以上に切磋琢磨しなければいけないのだ。

コレでも最高の99にカンストしても、生存確率は5分の状況である。

「悪く思わないでね!」となる前に死ぬ可能性もあるのだ。

しかしながら、作戦参謀としてはミサトさん…絶望的に参謀能力が低い。

最初からゲンドウは脳筋戦闘員であったミサトさんを雇うことが前提だったのだろう。

最後のハッキング、実はこれが本シナリオのハッピーエンドの条件なのだ。

ハッキングを行い「ゲンドウの野望」と「セカンドインパクトの真相」の真実を知り、ゲンドウとゼーレの野望を阻止するというまさかのまさかのハッピーエンド版EOEを堪能できるのである。


この際に加持さんの生存もキーであったりする、ちなみに最終決戦はなんだかんだで一番強い初号機が大事でシンジ君が1番重要であったりもするのだ。

加持さんを守り、シンジ君を守り、ゲンドウの野望を突き止める。

早い話がやることはこれである。

まあ、やることが多いのです。

まあこれまでやったら最後は結構スカッとするオチがまっているのでカタルシスがすごい。

慌てるゼーレの姿はざまあかんかんすっきりポンである。


とまあ、こんな感じで…ミサトさんの気分を堪能したがやっぱミサトさんぶっちゃけ結構できる人だったんじゃないですかというのが僕の感想である。


こんなハードワークやらされて、めんどくさいガキの面倒は一人でやらされて、おまけに恋人と家族は殺される。

こりゃビルカスになっても仕方ないのではないだろうか。

















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