ありのまま自分、で生きる

ありのままの自分、で生きる。


27年間、できない自分を克服するために生きてきた。


ただ生きてるだけなのに、周りと比べて自分ができないことが多く、何かするたびにダメな部分が露呈していく。
なんて自分はダメなんだろうと責め続け、隠したくて、克服したくて、周りから認められたくて、とにかく色々頑張ってきた。
生徒会、部活、留学、就活、仕事..とにかくできることは全部取り組んでみた。
ADDのグレーゾーンと診断され、ストラテラを飲み始めたのも今からちょうど2年前。
自分で事業をし始めてからは、完璧な経営者を目指したくて、誰にも弱みを見せたくなくて、誰にも相談したくなくて、とにかく嫌な自分を隠して、克服しようとして働いた。休むのは悪だと思ってたし、休んでる自分が嫌だったし、見られたくなかった。
休んでいる間にも同世代のすごい人たちが頑張っていると思うと気が気じゃなかった。
休まず働いたおかげでたくさんの経験・スキルが手に入った。
一方で、自分でも気付かぬうちに、心身ともに疲弊していった。
現実と思い込みの理想の分離に追いつかなくなった。


2020年の夏、限界を迎えた。
「よく鬱状態です、今すぐ仕事を休んでください」と医者から言われた。
朝起きられず、夜眠れず、ずっと倦怠感と頭痛が続き集中力が続かない、全てに対してやる気が全く起きない。
何回も死にたいと思ったし、全部投げ出したいと思ったし、やらないといけないけどできてない自分がとにかく情けなかった。周りにも当たった。
世の中って、起業するって、生きるって、こんなにしんどいんだなと感じた。

「ありのままの自分でいいんだよ」
どうしようもない自分を救ってくれたのはある先輩経営者の言葉。
経営者だからといって完璧である必要はないし、すごくある必要もない。遊ぶことも休むことも大事。
少しずつ自分を認め、弱みも含めてありのままの自分を家族、仲間にさらけ出し、頼る、ことができるようになった。
年齢・立場・利害、関係なく、みんなじっと話を聞いてくれ、できない部分をやってくれ、いろんな場所に連れ回してくれ、認めてくれた、ただそばにいてくれた。


ようやくありのままの自分を認めること、仲間に伝えることができてきた。
目先の結果や思い込みに執着しないことで、会社としては徐々にいい方向に向かっていっている。
この世は、本当は愛で溢れていると実感する。


改めて思うのは、自分の強みは「素直さ」だということ。
素直だね、真面目だね、純粋だねって昔からよく言ってもらえる。
圧倒的な才能やセンス、スキル、丈夫な体があるわけではないからこそ、こうしてありのままの自分を伝えることが、最大の武器なのかもしれない。
決して自分を卑下するわけでも安売りするわけでも、同情を買うわけでもない。
感じたこと、好きなこと、やりたいことを発信し、共感してくれた仲間と実現する。


多くの方に支えられ、今は心身ともに全快。
本当に素晴らしい仲間に恵まれている。
今この瞬間も幸せで、楽しくて仕方がない。
自分が本当にしんどかったからこそ、一歩間違えたら今日々過ごすことさえできてなかったからこそ、人の「痛み」がわかる。
みんなが、1人で抱え込むのではなく、虚勢を張るのではなく、ありのままの自分で生きることができる世界をつくりたい。


二元論で語らない世界。


自分の無限大の可能性を信じて、今を全力で生きる。

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