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大谷翔平の活躍を見るといつも思い出す言葉

大谷翔平がMLBで前人未踏の43‐43を達成し、これを書いている時点でもう44号も放っています。

活躍ぶりが凄すぎてつい忘れそうになるんですが、そもそも今シーズンは色々と逆風が吹き荒れる中でのスタートだったんですよね。

まず、慣れ親しんだエンゼルスからドジャースに移籍して、環境や人間関係のリセット。

今はもう大丈夫でしょうが、職場が変われば色々とアジャストしないといけないことが多いので、最初は多少なりともストレスがあったと思います。

また、ア・リーグからナ・リーグへの移籍ということで、対戦数の少ないor全くない投手への対応も必要です。

今年はシーズン開幕を韓国で迎えたので、時差や気候差も克服しなければいけませんでした。

そして何といっても、開幕していきなりの水原通訳の騒動。

大谷自身にまで疑いの目がかけられ、もしかしたら逮捕されるんじゃないかなんてレベルまで言われていたので、普通の人なら野球どころのメンタルじゃいられないですよね。

シーズン途中にはテレビの報道によって自宅の情報が丸裸になるなど、私生活の安全まで脅かされる事態もありました。

そこに手術明けの右ひじのリハビリまで加わってきます。

傍目にはバッティングに何の影響もなさそうに見えても、痛みや違和感など、何かしらの問題はあるでしょう。

にもかかわらず、キャリアハイの成績で、100年を超えるMLBの歴史上で誰も成し遂げていない記録まで打ち立ててしまう…

もはや言葉がありません。


私はそんな大谷翔平の活躍ぶりを見ると、日本を代表するスラッガーとして長年君臨した松井秀喜氏が現役時代にインタビューで語っていた、次のような言葉をいつも思い出します。

「バッティングは準備の仕方で大きく結果が変わる。ほぼ準備が全てと言っていい。相手のピッチャーが何を投げるかは分からない。そこは自分でどうにかできることではない。だから、自分がコントロールできることに100%集中する」

細かい文言は多少異なるかもしれませんが、概ねこのような内容です。

私はこの「自分がコントロールできることに集中する」という部分に、非常に共感を覚えました。

初めてこの言葉に触れたのは今から約20年前、私が20歳くらいだった時でしょうか。

いわゆる名言とか、偉人の言葉に感動することって普段あまりないんですが、これはずっと心に残っているんですよね。

環境とか他人の言動とか、自分でコントロールしきれるものではありません。

そこをどうにかしようとしてストレスを抱えるくらいなら、さっさと諦めて自分ができることに集中した方がはるかに有意義ですよね。

毎年高いレベルで安定した成績を残し続けた名選手の言葉なので、とても説得力がありました。

おそらく大谷翔平もとうの昔にこの境地に達して、あの異次元の活躍を続けているのでしょう。

おそらく100年後も伝説として語り継がれるであろう彼のプレーをリアルタイムで見られる幸せをひしひしと感じながら、私はあの不動のメンタルを見習って、「余計なことを考えずに、自分ができることだけに集中しよう」と日々心に誓っているのです。

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