現代美術家・増田セバスチャン氏の特別監修作品「KAWAII 武士」。パリ「Japan Expo 2024」で7月11日~世界初公開
こんにちは。ガッチ株式会社広報部です。
ガッチ株式会社は、福島県浪江町にある国の伝統的工芸品、大堀相馬焼松永窯四代目である松永 武士が始めた会社です。「大堀相馬焼」の企画・販売から始まり、日本各地にある伝統工芸品の魅力を世界に発信する事業を行っています。
大堀相馬焼松永窯は、東日本大震災後初のアートピースとして「武士」シリーズを発表します。それに先立ち「FUKUSHIMA KAWAII KOGEI」プロジェクトで、現代美術家・増田セバスチャン氏の特別監修で製作した作品「KAWAII 武士」を、2024年7月11日~14日にかけてパリで開催される「Japan Expo 2024」で世界初公開します。
新ブランド「武士」は、これまで食器や湯のみなど生活雑貨中心に焼き物を作ってきた松永窯が「置物」としての工芸品に挑戦していくシリーズ。大堀相馬焼の伝統技法と「相馬野馬追」の精神を現代的に再解釈し「兜」をアートピースとして昇華させた新しいブランドです。相馬地方に根付く馬文化の勇壮さと誇りを象徴し、伝統と革新の融合を追求しています。
甲冑に身を固めた約400騎の騎馬武者が太刀や旗指物をつけて疾走する「相馬野馬追」など、相馬地方に現在でも色濃く残っている武家文化。大堀相馬焼の上質な陶土を使用し、精緻な技術を活かして陶器の兜を製作しました。
兜には縁起物としての馬や「相馬野馬追」のモチーフが描かれ、増田セバスチャンの鮮やかな色彩とポップな要素が加わることで、伝統的な形状と現代的なデザインが融合し、インテリアとしても存在感を放ちます。縁起物としての価値に加え、見る者の心を明るくする作品です。
製作には、松永窯で働く若き2人の職人が携わりました。装飾の作業は、ケーキ作りを得意とする女性の職人が手がけることで、華やかな美しい兜に仕上がっています。
FUKUSHIMA KAWAII KOGEIは、「ふくしまクリエイティブクラフトアカデミー」の総合プロデューサーを務めるシンクシンク株式会社の川又俊明氏とKAWAII文化の第一人者であるアーティストの増田セバスチャン氏が監修するワクワク、ドキドキが止まらない革新的な逸品を生み出すプロジェクト。
福島は、数百年の歴史を持つ伝統工芸品の宝庫。赤べこ、会津漆器、会津本郷焼、会津木綿、川俣シルク、白河だるま、三春張子、大堀相馬焼など、15社の工芸事業者と共に、パリの「Japan Expo」に参加します。
福島中央テレビの夕方情報番組「ゴジてれChu!」において、7月12日(金)15:50~「Japan Expo」の会場から生中継が行われます。ぜひチェックしてくださいね。帰国後は、凱旋展も予定しています。