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福島県南名物を高校生がデザインした箸置きに。「大堀相馬焼しらかわ箸置きガチャ」から生まれたもの
こんにちは。ガッチ株式会社広報部です。
私たちは、福島県双葉郡浪江町の大堀地区で約350年間生産されてきた国の伝統的工芸品「大堀相馬焼」松永窯の4代目である松永 武士が始めた会社です。日本各地の伝統工芸品の魅力を、世界に向けて発信する商社・メーカーとして活動しています。
ガッチ株式会社は、福島県白河市で職人の担い手不足と新たな才能発掘をめざして、就労継続支援B型施設tokugy白河を運営しています。
地元の高校生とコラボレーションして、地域の名物の箸置きを作り、ガチャガチャで販売する「大堀相馬焼しらかわ箸置きガチャ」プロジェクトを行いました。窯元が運営するtokugy白河の特色と、高校生たちのアイデアがひとつになり、そこから様々な出会いが生まれました。
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ボランティアの声掛けにご協力いただき、プロジェクトを一緒に進めてきた「一般社団法人未来の準備室」が運営するコミュニティ・カフェ「EMANON」で行われた完成発表会から、プロジェクトの様子をお知らせします。
地域をPRする箸置きを、高校生と福祉施設でつくろう
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ガッチ株式会社代表の松永 武士は、他市の事例を知り、白河地域の名産品を「大堀相馬焼」で作り、ガチャガチャで販売することで、地域のPRに繋げたいと考えました。
地域の高校生とコラボレーションしたいと、地域をつなぐボランティアプラットフォーム「うずうず」を運営する、「一般社団法人未来の準備室」の青砥和希さんに協力を依頼。呼びかけに応じて、白河旭高3年の染谷あいねさんと岡部結菜さん、光南高3年の増子詠美さん、清陵情報高2年の大高蒼空さんが集まってくれました。
将来デザイナーを志し、美大進学も決まっているメンバーもいる高校生たち。西郷村の水芭蕉、塙町のダリア、伊藤食品の金山納豆、鮫川村のオオムラサキなど、白河市を含む、福島県県南地域の魅力ある場所、名産品、名物などを12個選び、デザインを考えていきました。
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焼き物で綺麗に色を出し形をつくるためには、色の数を調整するなど工夫が必要です。「大堀相馬焼」松永窯で職人として働く地域おこし協力隊の山口明日香さんにも相談しながら、何度もデザインを考えていきました。なかには、5回も修正したデザインもあるそう。「県外の方にも愛される箸置きを作りたい」と、時間をかけてデザインを固めていきました。
クリエイターが、手作業であたたかみのある焼き物に
高校生たちが考えたデザインは「tokugy白河」で形になります。「tokugy白河」に通う利用者は、普段から施設外就労として「大堀相馬焼」松永窯でも作業に従事することもあり、尊敬を込めて、作品をつくる「クリエイター」と呼ばれます。クリエイターが、ひとつひとつ心を込めて箸置きを仕上げます。
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色付けをして、「大堀相馬焼」松永窯で焼成して、完成。温もりの溢れるあたたかい箸置きが12種類も完成しました。
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つくることで、出会いが生まれていく
高校生たちがプロジェクトをふりかえる言葉から見えてきたのは、箸置きをつくるプロセスを通じて、地域やひとに出会いなおし、自らの関心を広げていく頼もしい姿でした。
「西郷村のミズバショウ」のデザインを担当した大高さんは、プロジェクトを通して、地元西郷村の名物である水芭蕉をはじめて知りました。「ハニブロ」をデザインした岡部さんは、クリエイターと過ごした時間を思い出しながら「就労継続支援施設に通う方にこれまで会ったことが無かったけれど、作業をされている姿を見て、集中力や丁寧なお仕事に感動した」と語ります。
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ひとと一緒に何かをつくることは簡単ではありません。何度もやりなおしたり、コミュニケーションに工夫が必要だったり、根気が必要なことも。けれども、そこから生まれる出会いが確かにある。そんなことを感じる時間でした。
ガチャガチャでの販売も、新たな出会いを生むひとつのきっかけになるでしょう。「しらかわ箸置きガチャ」は、県南地域の観光施設などに設置予定です。見かけたときは回してみてくださいね。
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text&photo.ガッチ広報部 荒田詩乃
ガッチ株式会社では、伝統工芸に関わる事業の商品開発やブランディング、海外での事業展開や販路開拓を承ります。お気軽にお問合せ下さい。コーディネーターが丁寧にお応えします。
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