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歯車のひとつである私(短歌)



手のひらにふわふわと自分があって風が吹いたら飛んでいくかも


「この夏の救世主ポッキンアイス」それだけ言って半分こする


電車には人からはみ出した人々の生理の蠢き体の動き


指と足リズムをとっている君の頭の中にだけある音楽が



歯車のひとつである私がどのように狂えばもっと狂うだろうか


粛々と遊んだり粛々と怒ったりしたいトイレにも行きたい


いま通り過ぎていったくだらないことを忘れたくなかったのに


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