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ニッチな外食店の選び方

外食をする際の選択基準

先に結論から書いた方が読みやすいか?と思いながらちょっと構成を変えてみます。
一人で外食をする際に「どこで食べようかな~」とランチのお店を選ぶ時に最近、福祉の店を調べて食べに行っています。
就労支援B型事業所としてのレストラン、カフェなどです。
普段からあまり外食する機会がないのと、月に1回~数回程度、仕事の会議などで市外に出ます(県庁所在地の松山市など)
そんな時は、行ったことが無い福祉のレストランを探して(検索して)行っています。

今までの外食のたのしみ方

もともとは、こんなことは考えていませんでした。
市外で外食をする際は
①話題の店
②美味しい店
③食べたいメニューの店
④新しい店
を選んでいました。

話題の店はテレビで放送されたり、Instagramなどでインフルエンサーが紹介したお店だったり、行列ができる店だったりです。
行くと写真を撮ってSNSでシェアして、知人からの反応も楽しみでもありました。
美味しい店は何度か食べに行って、美味しいことがわかっているお店です。一人でなく、同僚と一緒に行くときはこの行きつけ的な(店の方に覚えられているほどではありませんが)店に行くことが多いです。
食べたいメニューの店は和そばが好きなので単純においしいお蕎麦の店に行っていました。
そして新しい店・・これも冒険心とSNSでシェアした時にみんなの参考になるかな~みたいな感覚で行っていました。

興味の向こう側

そして現在は「美味しさ」「話題性」「新しさ」などの興味を超えた興味が「福祉」なんです。
もちろん、次男が自閉症スペクトラム障害であることをきっかけに、様々な福祉サービスを知り、必要なサービスを利用しています。
福祉の入口はそこですが、現在の興味はそれだけでもないんですよね。

行った福祉事業所のレストラン(B型)でのことです。
作業速度が極端に遅く(身体障がいと思われます)、手元がおぼつかない方が皿洗いの作業をしていました。私はカウンターに座っていたのでよく見えていました。
その方がお皿を落として割ってしまいました。その際、他にいらっしゃったスタッフの方(管理者と事業所利用者)が特に慌てていませんでした。
お皿を落とした方だけが
「すいません!すいません!」
と慌てていました(よく見る光景です)
そこでスタッフの方は(管理者)
ゆっくりとした口調で
「大丈夫よ。大丈夫よ」
と声をかけてから
「けがはない?」
と確認して
「割れたお皿は危ないから、一緒にお掃除しようね」
と掃除する手順を伝えながら履いて集める作業を少ししてもらって、取り上げて片づけるのは管理者がしていました。
利用者(スタッフ)の方に作業をしてもらいながら、パニックや精神的な落ち込みが無いように気を遣われているのがよくわかりました。

手作り感のあるお洒落な看板
カフェらしい入口


これって、自分の職場にも置き換えれるんですよね(;^_^A
自分が出来ているかどうかもですが、自分の職場のスタッフの事を思い浮かべました。出来ているとも言えますが、出来ていない、至らぬところもあると思いました。
もちろん、人件費が上がっている現在では、限られた時間で最大限の成果を上げなければならないのできれいごとだけでは済まないのですが、働き続けられる環境を考えると、とても参考になります。

事業所(レストラン)のスタッフとのコミュニケーションが楽しい

あと、単純にスタッフに声をかけてコミュニケーションをするのが楽しいんですよね。
レストラン、食堂でも会話するのは楽しいのですが、共通の話題だったり(子どもの自閉症のことや、レストランの障がいのある方が働きやすい作業導線のこと、不要な情報がはいらないように配慮された構造化など)話したい事に事欠かないんです。

新しく出来たB型作業所としてのレストラン(一般向けの銭湯も一緒にやっています)に行った時です。

女湯♨️
ロビーの広さは宿泊施設みたい
男湯♨️
レストラン
入口の看板


注文をしてお話をしていると、
「興味があるようでしたら館内をご案内しますよ」
と言っていただいて、デイサービスをしているところや、銭湯の中まで(誰も入浴している方が居なかったので)見学させていただきました。
工夫しているところや、利用者の方と話している姿を見ていると、食事を食べて美味しい・・といった事以外の満足感が得られました。

福祉レストランの課題

正直いって、今まで立ち寄ったB型などの福祉のレストランは期待以上でした。あまり美味しさのことを言っていませんでしたが味も量も満足でした。
インスタ映えも狙ってか、盛り付けも綺麗です。
お土産じゃないですが、焼き菓子を一緒に販売しているところも多く、いつも購入しています。

ですが、お客さんが少ないんです(行った時、たまたま少なかったのかもしれませんが)
色々と立ち寄っていますが、県庁所在地のそれなりにいい場所の店でも満席などということはありませんでした。
ただ、ドンドンお客さんが来て、切り盛りが大変になれば障がいのあるスタッフの方の負担が大きくなりすぎる可能性もあるので、このあたりは難しいところですが、管理者の方と話をしていると もっとお客さんに来てほしい といった事を言われます。
利用者の訓練になりますし、何より収入増に繋がります。

行列のできる外食店の方に言わせれば「看板メニュー」「鉄板メニュー」で集客する等、方法はあるのかもしれません。

ただ私が個人的に声をあげたいのは 料理の美味しさや看板メニューが来店動機になるよりも(最低限のクオリティは担保されて然るべきですが)スタッフ同士の雰囲気の良さや、いつでも受け入れてくれる温かい空気観、外れの無い美味しさ このあたりの現在、事業所がもっているものを伝え続けていくことが正解じゃないかなあ と思っています。
少なくとも私はリピートしたいとおもう店ばかりです。

あと、原材料の話を聞いていると国産品だったり、無添加に近いものだったりが使われています。ごまかしが利かない味付けをしているところが多いと感じます。
(お菓子やパン屋さんでも福祉事業所の物は添加物が少ないと感じます)

パウンドケーキやクッキーが販売されています

他、コロナ禍以降、改善されてきたと感じていますが、価格が一般的な店より安いところが多いのも特徴です。パッケージ等を改善して少しづつ原料高騰に合わせた値上げが出来ているようになってきていますが、まだ一般価格に比べると安いと感じます。
このあたりは事業所で働く方や、そのご家族の方が購入の際の負担にならない程度の価格を目指しているのでしょうか。

最近、外食に一人で行く機会があれば積極的に行っている福祉系のカフェ、レストランでの気づきでした。

追記
福祉レストランマップを作るのが夢です。
行ったレストラン、カフェ、お菓子屋などをシェアしませんか?


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