ペアレントメンター養成講座
ペアレントメンターとは
ペアレント(親)メンター(指導者・相談者)と訳されるので、親同士の相談会のイメージですが、現在、ペアレントメンターとは発達障害のある子どもの親が相談が出来る同じ境遇(発達障害の子どもを育てている、育てていた)の親との相談会の訳で使われます。発達障害に限っているというのがポイントです。(知的障がいや身体障がいは厳密には対象外)
こちらで各都道府県のペアレントメンターの受講要件についてまとめられていました。(2023年度版)
養成講座
ペアレントメンター養成講座のお誘いを受けたので、早速受講してきました。
昨今、傾聴スキルの重要性がコミュニケーションスキルの中でも上位に挙げられていますが、こちらの講座では発達障害の法律関連の講座を最初に受講した後は、傾聴スキルの実践講座がほとんどでした。
他の学習会やオンライン学習でアサーティブコミュニケーションや傾聴などを一定学んでいたので、特に真新しいと感じることはありませんでした。
約3時間の養成講座で私を含めて9名の方が受講されていました。
私の雑感
ペアレントメンターを検索するとわかりますが、「悩みや不安を話せる」「共感してくれる」「聞いてもらえる」ことが目的です。
つまり、解決策は提示してくれないのです。
身近に同じ境遇の人がいないのであれば、不安や悩みが一時的に解消されたり安心することもあると思います。
ただ、私の身の回りの発達障がい児の親御さん達は見事なまでに発達障がい児の親コミュニティの属していて「あーでもない」「こんなつらいことがあった」といったことを、ただただ共感しあっている姿を目にします。
話した内容は個人情報として秘密保持するので、安心して話せる点は親コミュニティに比べると内容は深堀して話せるかもしれません。
今回の養成講座で、実情をみて「なるほど」と感じたのが正に上記の解決策の点です。
悩みを話す側(メンティさん)が悩みを話し、聞く側(メンターさん)が悩みに共感し、傾聴してメンター講座の実践は終了したのですが、終了後、その悩みを解決する為に専門の人を知りませんか?といった事を受講している一部の知人に声を(それこそ聞く側だったメンター役の人にも)かけていました。
つまり、メンターに聞いてもらっても安心出来ていなかったのですね。
※ペアレントメンターの制度を批判しているわけではありません。
もちろん、第一段階としてペアレントメンターという仕組みがあるのは大切なことです。その次の段階として解決策を示したり、解決策を一緒に考えてくれる専門家(療育の専門家や先生)と繋がることは、発達障がいの子を育てる悩みや不安を解消する為にはもっと大切な事だと思います。
まとめ
せっかくペアレントメンター養成講座を受講し、ペアレントメンターになったのですから、今後はメンティさんの悩みや不安を聞く立場として共感や傾聴していきたいと思います。
ただ、メンターとしてだけでなく、現在まで療育者、専門家の方と繋がりを持たせていただいているからこそ、悩みや不安を解決に導いたり、一緒に考えてくれ相談できる専門家と繋がっていただきたいと考えています。