未来人たちは、終電で総武線を走る。
写真を通さなければ、関わりを持てないものが沢山ある。僕にとって渋谷はそのひとつだ。
破壊と再生を繰り返し、進化し続ける渋谷と言う街は、自分には場違いなのではと感じる事もあるが、不思議と居心地が良い。
社交的な人も多く、缶チューハイを開ければ乾杯の言葉が至る所から飛び交ってきて、それぞれの個体が吸収と分裂を繰り返す。その光景は渋谷と言う生き物が進化の過程に起こす細胞分裂の様にも見える。強制的に自分も渋谷の動脈の一部に組み込まれる強引さが、自分に欠けている社交性を刺激する。特