合宿の成果を日常の変化に確実につなげるには?
こんにちは、合宿人(がっしゅくじん)です。
今回は、合宿をやった後において大事な、日常の変化につなげることをテーマに書いていきます。
いくら合宿において、理想の未来や実現に向けたテーマなどの素晴らしい対話を重ねたとしても、それが日常に繋がらなければ、せっかく合宿にかけた時間と労力が無駄になってしまいます。
それだけでなく、「あれだけ話したのに、どうせ変わらないよね」など、組織で負の学習をしてしまうと、むしろ合宿をやったことが逆効果にもなりかねません。
合宿での対話や議論の成果を活かし、持続的に事業と組織の成長に繋げていくにはどうすればいいのか?
今回は、合宿の成果を日常に活かすための具体的な方法とポイントについて詳しく解説していきます。
1. 合宿の熱量が冷める前の「追い焚き」
合宿は、普段なかなか話す機会のない人同士が対話を深め、コミュニケーションを強化する絶好の機会となります。仲良くなったり、信頼関係を構築したりといった一定の効果はありますが、その一方で、合宿が終わった瞬間から日常に戻り、話し合ったことが自然と忘れ去られてしまうことも少なくありません。このような状況を避けるためには、合宿後の熱量をいかに維持し続けるかが鍵となります。
1-1. オンラインで投稿・コメントの「ストーム」を起こす
合宿後、最初の1~2週間が非常に重要です。ここで熱量が冷めてしまうと復活するのは中々難しいです。
この大事なタイミングで、合宿中に感じたことや気づきを共有することで、熱量を保ち続けることが可能です。SlackやChatworkなどのチャットツールの合宿チャンネルを使って「オンラインストーム」を起こしましょう。
気づきの共有:合宿中に発見したアイデアや学びを参加者全員がシェアします。
実践のシェア:実際に取り組んでいることや合宿での話し合いをもとに始めた活動について報告することで、お互いの進捗を確認できます。
こうした共有のプロセスは、すでに終わった合宿のことを振り返ってもそれはすでに過去のことであるため、合宿以降を振り返り、未来に向けてどんなチャレンジやアクションをするのか意識しながら進めることがポイントです。
1-2. 「追い焚きセッション」で熱を持続させる
合宿後1~2ヶ月位を目処に、リアルまたはオンラインで集まり、合宿後の実践状況をシェアする、通称「追い焚きセッション」を行うことも効果的です。このセッションでは、合宿後の実践状況を個人・組織の両面で振り返り、さらなるチャレンジをお互いにプッシュし合います。
実践の状況共有:各参加者が合宿後に行った行動や、それにより得られた成果や課題を共有する。
新たな目標の設定:次の1ヶ月に向けた具体的な目標を再設定することで、合宿の成果を未来に向けて進めていきます。
合宿以降に理想の未来に向けて最もチャレンジした人やチームをMVPとして表彰するのもおすすめです。
「チャレンジすると賞賛される」という学習をみんなですることにもなります。
追い焚きセッションの重要な点は、ただ合宿の振り返りをするのではなく、合宿で得た成果を次のアクションへと結びつけることです。未来への行動を意識することで、熱量を持続的に保つことができます。
2. テーマ検討の継続:合宿で話したことを「放置しない」
合宿中には、多くのテーマについて議論が行われます。
しかし、それを「話しっぱなし」で終わらせてしまうと、結局何も変わらないまま日常に戻ってしまうことになります。これを防ぐためには、それぞれのテーマについて、継続的に検討していくこと重要です。
2-1. 誰がボールを持つのかを明確にする
合宿で話したテーマについて、「誰がそのボールを持って進めるのか?」を明確にすることが重要です。合宿の中で明確に担当者を決めることで、その後の実行に責任を持つ人ができ、進捗が止まることを防ぎます。
担当者の割り当て:合宿で話し合ったテーマごとに担当者を決め、具体的な行動計画を策定します。
会議体との接続:担当者がテーマを進めるだけでなく、それを日常の会議やチームの活動に繋げるための仕組みも必要です。例えば、毎週のチームミーティングで進捗を報告する時間を設けることで、日常に取り込むことができます。
2-2. 行き場の難しいテーマは、合宿チームまたは組織のトップが「預かる」
もし合宿中に担当者が決まらなかった場合は、合宿チームや組織のトップがそのテーマを一時的に預かり、責任を持って進めていくことが大切です。
各テーマを一覧化し、それを追跡しながら誰に割り振るかを決めることで話し合ったことが「棚上げ」されることを防ぐことができます。
テーマ管理:各テーマを一覧管理し、進捗状況を追跡します。追い焚きセッションの際には、各テーマの担当者から進捗状況をシェアすることで、全員がテーマの進行状況を把握し、さらなる協力やアイデアの提供を行うことが可能です。
3. アンケートで満足度を測るだけで終わらせない
合宿後、アンケートを実施して満足度を測ることはよくありますが、これだけでは合宿の真の成果には繋がりません。満足度を測ることは次回の改善に役立つものの、参加者が「良い合宿だったかどうか」を評価するだけで、自分が何を実践すべきかを忘れてしまうこともあります。
3-1. 実践にフォーカスしたフィードバック
合宿後のフィードバックを行う際には、単なる満足度調査に終始せず、「合宿で決めたことをどのように実行に移したか」という実践の状況についても尋ねることが重要です。これにより、参加者自身が自分の行動を振り返り、次のステップに繋げることができます。
実践度を測る質問:例えば、「合宿で話し合った内容をどのように日常に取り入れていますか?」や「合宿での学びをどのように活用していますか?」といった質問を設けることで、実践を促進します。
4. 未来に向けて前進するために
合宿は単なるチームビルディングの機会ではなく、組織としての未来を創るための重要な場です。合宿の効果を日常に繋げ、理想の未来に向けて前進するためには、以下のポイントを押さえることが大切です:
合宿の熱量を維持する:合宿後の1~2週間、そして1ヶ月後に振り返りや進捗確認の機会を設け、合宿の熱量を持続させる。
テーマ検討の継続と担当者の明確化:合宿で話したテーマが放置されないよう、担当者を決め、具体的な行動計画と責任を持たせる。
評価ではなく実践を促す:アンケートやフィードバックで、満足度だけでなく実際の実践状況についても尋ね、参加者自身が行動を振り返る機会を提供する。
合宿で話し合った内容を実際の行動に結びつけることで、組織は真に理想とする未来に向けて進むことができます。合宿が「その場限りのイベント」にならないためにも、こうした取り組みをしっかりと行い、日常の活動に結びつけていくことが必要です。
読んでいたみなさんは、合宿をやりっぱなしにせず、ぜひ理想の未来に向て日常の変化を創っていっていただけたらと思います。
合宿や組織課題にまつわる相談がありましたら、お気軽に問い合わせください。
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