2倍体
みなさんは、どれだけ、体のことを知っていますか?
では質問です。
1.エネルギー産生工場は?
2.遺伝子の運び屋は?
3.体内で最大級の細胞は?
謎解きをする前に、細胞について。細胞は核と細胞体からできています。
その細胞体にあるのがエネルギー産生工場であるミトコンドリア。そして、このミトコンドリアを装備した遺伝子の運び屋にはべん毛が付いていて、これが推進力を生み出します。遺伝子の運び屋、もう、もうおわかりですね。
まだ、わかりません? 体内で最大級の卵(子)と合体するあれですよ、あれ、あの配偶子のこと(笑)。
この両者が合体すると、体中すべての細胞のもとになる全能の細胞に ♪ へーん ♪ しん(変身)。⇐ 仮面ライダー風に。
クッセぇって、そうじゃありません、じゅせい(受精)です。
この受精卵の中で、精子の遺伝子情報の封印が解かれます。これぞ、忍法『荷解き(にほどき)の術』。
実は体は体細胞で構成されています。これに対して、精子や卵子は生殖という特別な任務を帯びているから生殖細胞。
じゃ、「体細胞と生殖細胞の違いはなんなんだ」ですか?
通常の細胞(体細胞)は体細胞分裂によって増えます。1つの2倍体(父親、母親由来の染色体を1つずつ、1対持つ)の細胞から2つの2倍体の細胞を生じるのが、体細胞分裂。
図式化すると体細胞は、2倍体 ⇒ 体細胞分裂 ⇒2倍体×2
これに対して、生殖細胞は減数分裂するところが体細胞と違っています!! 減数分裂とは、1つの2倍体の細胞から4つの半数体(1倍体)の細胞が生じること。受精の前に、このプロセスは欠かせません。
減数分裂と受精を図式化すると、2倍体 ⇒ 減数分裂 ⇒ 半数体×4⇒ 受 精 ⇒ 2倍体×2
どうして、減数分裂が必要なのかと言えば、いったん父系のDNA情報を半減、母系のDNA情報も半減しておかないと、受精する際に「父系と母系の染色体セット」である2倍体が出来ないから。
いかがでした? 難しくて、何が何だかわからないでしょう。でも、大丈夫。今日の記事の目的は、ミトコンドリアって言葉を頭の片隅にひっかけてもらうことだったんですから(笑)。
念のために申し添えますが、水戸黄門じゃありませんよ、ミトコンドリアですからね、ミトコンドリア(笑)。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?