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首都圏幹線路線設備まとめ③ 高崎線

 本シリーズは特別料金不要の列車のみを対象に首都圏の幹線鉄道路線の設備をまとめるものである。具体的には、大都市近郊区間、都心からの直通列車がある区間、ホーム有効長、電車特定区間、複々線区間、種別、貨客分離区間、路線記号導入区間、発車メロディー導入区間、ATOS導入区間、並行する通勤新線の11項目についてまとめる。
※本項では便宜上、走行区間にかかわらず通勤型車両を用いる系統を中距離電車(中電)、通勤型車両を用いる系統をE電と呼ぶ。

概要

 高崎線は本来は大宮~高崎間を結ぶ路線であるが今回は東京~高崎間として扱う(但し種別の項では大宮以北を扱う)。中距離電車(高崎線)は湘南色である。

高崎線•東北本線の複々線は歴史的な理由で列車線•電車線という区別をするが、本項では便宜上各駅にホームがある線路を緩行線、そうでない線路を快速線と呼称する。

設備詳細

大都市近郊区間•都心直通区間•ホーム有効長

  • 大都市近郊区間:横川•水上•小山•大前まで

  • 都心直通区間:高崎•新前橋•前橋まで
    (廃止:横川•長岡•桐生)

  • 15両対応区間:本庄まで

  • 11両対応区間:高崎まで(詳細不明)

  • 10両対応区間:新前橋•前橋まで

  • 7両対応区間:桐生まで(詳細不明)

 現在はほとんどの列車が高崎で折り返す。2004年までは高崎地区の各線に乗り入れており、桐生行きや信越本線、上越線への列車もあった。総武快速線のように各線への直通が継続されなかった理由はホーム有効長が10両分なく、かと言って本庄〜高崎間も5両にすると輸送力不足だからだと考えられる。10両に対応していない理由には、千葉とは異なり高崎を出ると山間部に入り宅地開発が進んでいないことも関係しているのだろう。
 本庄以北が15両に対応していないにもかかわらず、現在も系統分離はされず籠原(本庄の2駅前)で切り離しを行い、終日直通が行われている。
 現在本庄から先の列車は最大10両までだが、Yahoo!知恵袋によるとホームは高崎まで11両分、桐生まで7両分あると言う(質問者は本記事執筆者ではありません)。

 今後時刻表で調べ、確実な情報が分かれば本記事を更新する。

電車特定区間•複々線区間

  • 電車特定区間:大宮まで

  • 複々線区間:大宮まで  
    (構想断念:上尾)

 緩行線の京浜東北線は大宮まで走る。上尾市とさいたま市の合併と引き換えに上尾駅までの延伸を構想したこともあったが合併自体が実現せず。 快速線を走行するE電は存在しない。

種別

 高崎線の大宮以北では現在以下の種別が運転されている。
中電... 普通、快速(湘南新宿ライン)、快速アーバン、特別快速(湘南新宿ライン)
E電...なし
かつては中電(高崎線)に以下の種別が存在した。
通勤快速
(Wikipediaより、今後時刻表で調べ確実な情報が分かれば更新する)

貨客分離区間

  • 貨客分離区間:大宮まで

 貨物線は田端~大宮間の東北貨物線がある。東京側の貨物駅は常磐線の隅田川貨物駅である。但し本路線には湘南新宿ラインやむさしの号も走行しているため完全な分離ではない。

路線記号•発車メロディー

  • 路線記号導入区間:大宮まで

  • 発車メロディー導入区間:高崎•新前橋•小山まで

  • ATOS導入区間:神保原まで

 路線記号の導入区間は電車特定区間の大宮までに宇都宮線のJUがあるのみで、高崎線区間には導入されていない。かなり短くなっている。ATOS区間も神保原までと東海道線や宇都宮線と比較して短くなっている。
 発車メロディーは両毛線の全区間に導入されている一方で幹線格であるはずの上越線や信越本線に は主要駅以外導入されていない。
 ラインカラーはオレンジである。

通勤新線

通勤新線…国鉄末期に計画されたバイパス線。埼京線•京葉線•つくばエクスプレス等が該当。

  • 通勤新線:埼京線(大宮まで)
    計画中止:高崎開発線/上毛開発線(新宿•宮原〜伊勢崎間)

 東北新幹線開業による騒音問題の見返りとして計画された。当初は宮原から高崎線に直通する予定だったが車両基地問題から川越線直通に計画変更された。実現していれば京葉線 が房総各線へ直通しているのと似た形態になっていたと思われる。その他、新五方面作戦では伊勢崎までの新線が計画されていたが石油危機や国鉄の財政悪化により実現しなかっ た。

まとめ

設備まとめ

  • 大都市近郊区間:横川•水上•小山•大前まで
    都心直通区間:高崎•新前橋•前橋
    (廃止:横川•長岡•桐生)

  • 15両対応区間:本庄まで

  • 11両対応区間:高崎まで(詳細不明)

  • 10両対応区間:新前橋•前橋まで

  • 7両対応区間:桐生まで(詳細不明)

  • 電車特定区間:大宮まで

  • 複々線区間:大宮まで  
    構想断念:上尾

  • 中電種別:普通、快速(湘南新宿ライン)、快速アーバン、特別快速(湘南新宿ライン)
    廃止:通勤快速

  • E電種別:大宮以北はなし

  • 貨客分離区間:大宮まで

  • 路線記号導入区間:大宮まで

  • 発車メロディー導入区間:高崎•新前橋•小山まで

  • ATOS導入区間:神保原まで

  • 通勤新線:埼京線(大宮まで)
    計画中止:伊勢崎(高崎開発線)

特徴まとめ

  • かつては高崎地区の各線に直通していたが現在は最長で前橋までの運転である。

  • 本庄から先は15両非対応であるが系統分離はせず、終日籠原での切り離しが行われている。

  • 京浜東北線には上尾駅延伸構想があった。

  • 大宮以北に駅ナンバリングは導入されておらず、ATOSの導入区間も短い。

  • 発車メロディーは幹線格の信越本線•上越線には導入されず、両毛線には全区間導入されている。

  • 埼京線には高崎線直通構想があった。

  • かつて伊勢崎までの通勤新線計画があった。

参考サイト

 出来る限り信頼性のある情報を使用していますが、一部でWikipediaや個人サイトを利用しています。

路線概要

大都市近郊区間

電車特定区間

複々線区間

路線記号

https://www.jreast.co.jp/press/2016/20160402.pdf

発車メロディー(発車ベル使用状況 様)

ATOS

通勤新線(草町義和 様)

 最後までお読み頂き有難うございました。次回は常磐線の予定です。

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