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JR北海道の消えた名技術第2回 気動車と電車の協調運転

キハ201系と731系。写真はWikipediaの画像を加工。

電車と気動車

 鉄道車両(動力分散式車両)は現在大きく分けて、電車と気動車があります(他にもありますが今回は割愛)。
 電車のほうは長く連結することができ、加速力や出力が高いため効率的です。
 しかし、電車は線路の上に架線が張られたところでしか走行できません。地方の収益が少ない区間に張る事は難しいため主に都市部で使われます。
 一方それが貼られてない区間で使われるのはディーゼルエンジンを使った気動車です。全国の様々な地方路線で活躍しています。

導入の経緯

 JR北海道の場合、札幌近郊は通勤電車が、地方ではローカル気動車が走っており、札幌と地方を結ぶ列車はかなり少ないです。これは地方の利便性が低下し過疎化を早める原因となっています。
 そこで、気動車と電車を連結し、地方は1〜2両の気動車だけで走り途中の主要駅で電車を増結して長い編成で札幌に行けばそれを解決することができると考えられました。

 そこで、通勤・近郊型車両としては日本初のの気動車と電車が協調運転ができるキハ201系気動車・731系電車が誕生しました。

その後

 ・・・過疎化を解決する大きな手段となると考えられましたが、結局少数の製造に終わり函館本線(非電化区間のニセコから電化区間の札幌まで直通運転)のみの運用となりました。
 特急列車の電車と気動車の連結も計画されており、キハ201系の特急型版(機械類完全共通)のキハ261系には準備工事もされていますが結局実現はしませんでした。
 気動車を無理矢理高出力にして電車と協調運転できるようにしたため大変コストが高く、大量生産ができなかったことが原因です。収益の少ない地方の路線に多額の資金を投入することが難しいのは現実です。それが何とか解決できれば良いのですが...

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