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首都圏幹線路線設備まとめ② 東北本線

 本シリーズは特別料金不要の列車のみを対象に首都圏の幹線鉄道路線の設備をまとめるものである。具体的には、大都市近郊区間、都心からの直通列車がある区間、ホーム有効長、電車特定区間、複々線区間、種別、貨客分離区間、路線記号導入区間、発車メロディー導入区間、ATOS導入区間、並行する通勤新線の11項目についてまとめる。
※本項では便宜上、走行区間にかかわらず通勤型車両を用いる系統を中距離電車(中電)、通勤型車両を用いる系統をE電と呼ぶ。

概要

 東北本線は東京~盛岡(~青森)間を結ぶ幹線路線である。快速線には中距離電車(宇都宮線)のみが走行し、帯色は湘南色である。

東北本線の複々線は歴史的な理由で列車線•電車線という区別をするが、本項では便宜上各駅にホームがある線路を緩行線、そうでない線路を快速線と呼称する。

設備詳細

大都市近郊区間•都心直通区間•ホーム有効長

  • 大都市近郊区間:黒磯まで

  • 都心直通区間:宇都宮
    (廃止:黒磯)

  • 15両対応区間:宇都宮まで

  • 11両対応区間:黒磯まで

 黒磯以北が交流電化のため歴史的に長距離電車が設定されたことはほとんどない。交直流電車が導入されなかった理由は常磐線の水戸ような大都市が交流区間の都心にある程度近い場所になかったことが考えられる。そのため10両対応区間は常磐線より短く黒磯までとなっている。
 2022年時点で宇都宮から先の列車は最大10両までだが、Yahoo!知恵袋によるとホームは11両分あると言う(質問者は本記事執筆者ではありません)。

 今後時刻表で調べ、確実な情報が分かれば本記事を更新する。
  2023年改正で宇都宮で系統分離され以東がワンマン化された。

電車特定区間•複々線区間

  • 電車特定区間:大宮まで

  • 複々線区間:大宮まで  

 緩行線の京浜東北線は大宮まで走る。上尾市とさいたま市の合併と引き換えに高崎線の上尾駅までの延伸を計画したこともあったが合併自体が実現せず。快速線を走行するE電は存在しない。なお、赤羽〜大宮間は東北貨物線を湘南新宿ラインが走行するため3複線である。

種別

 東北本線では現在以下の種別が運転されている。
中電... 普通(宇都宮線•高崎線)、普通(湘南新宿ライン)、快速ラビット、快速(湘南新宿ライン)、快速アーバン(高崎線)、特別快速(高崎線•湘南新宿ライン)
E電...各駅停車(山手線)、各駅停車(京浜東北線)、快速(京浜東北線)
かつては中電(宇都宮線•高崎線)に以下の種別が存在した。
通勤快速
(Wikipediaより、今後時刻表で調べ確実な情報が分かれば更新する)

貨客分離区間

  • 貨客分離区間:大宮まで

 貨物線は田端~大宮間の東北貨物線がある。東京側の貨物駅は常磐線の隅田川貨物駅である。但し本路線には湘南新宿ラインやむさしの号も走行しているため完全な分離ではない。

路線記号•発車メロディー

  • 路線記号導入区間:大宮まで

  • 発車メロディー導入区間:黒磯まで

  • ATOS導入区間:黒磯まで

 路線記号の導入区間は電車特定区間の大宮までとかなり短くなっている。路線記号はJUでラインカラーはオレンジである。
追記:ATOS導入区間は那須塩原までであったが、2023年9月頃に黒磯まで延伸されたため記事を更新した。

通勤新線

通勤新線…国鉄末期に計画されたバイパス線。埼京線•京葉線•つくばエクスプレス等が該当。

  • 通勤新線:埼玉高速鉄道(浦和美園まで)
    計画中:蓮田まで/構想中:羽生まで

 新通勤五方面作戦で計画された新宿~王子~東川口~白岡間の東北開発線計画を実質的に受け継いだ路線である。なお赤羽〜大宮間には高崎線の通勤新線として計画された埼京線も存在する。

まとめ

設備まとめ

  • 大都市近郊区間:黒磯まで

  • 都心直通区間:宇都宮 (廃止:黒磯)

  • 15両対応区間:宇都宮まで

  • 10両対応区間:黒磯まで (11両までとの情報もあり)

  • 電車特定区間:大宮まで

  • 複々線区間:大宮まで

  • 中電種別:普通(宇都宮線•高崎線)、普通(湘南新宿ライン)、快速ラビット、快速(湘南新宿ライン)、快速アーバン(高崎線)、特別快速(高崎線•湘南新宿ライン)
    廃止:通勤快速

  • E電種別:各駅停車(山手線)、各駅停車(京浜東北線)、快速(京浜東北線)

  • 貨客分離区間:大宮まで

  • 路線記号導入区間:大宮まで

  • 発車メロディー導入区間:黒磯まで

  • ATOS導入区間:那須塩原まで

  • 通勤新線:埼玉高速鉄道(浦和美園まで)
    計画中:蓮田まで/構想中:羽生まで

特徴まとめ

  • 交流区間になるため歴史的に黒磯を越える普通列車はほぼ運転されていない。

  • 路線記号ま電車特定区間の大宮までしか導入されていない。

  • 通勤新線は埼玉高速鉄道である。

  • 埼京線も通勤新線だがこちらは高崎線の通勤新線として計画された。

参考サイト

 出来る限り信頼性のある情報を使用していますが、一部でWikipediaや個人サイトを利用しています。

路線概要

大都市近郊区間

電車特定区間

複々線区間

路線記号

https://www.jreast.co.jp/press/2016/20160402.pdf

発車メロディー(発車ベル使用状況 様)

ATOS

http://jreuomiya.web.fc2.com/2023omiya021.pdf

通勤新線(草町義和 様/一般社団法人建設コンサルタンツ協会 様)

http://www.jcca.or.jp/infra70n/files/PJNO_06.pdf

最後までお読み頂き有難うございました。次回は高崎線の予定です。

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