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得意な事で生きるには

【自分の得意って何だろう…?】
 大人を何年も続けていると、「自分の得意は何ですか?」
という問いを目にすることがある。
「得意」とは?
学校を卒業し社会に出て、仕事や暮らし、人との繋がりのなかで会得したものや経験したもの…なのだろうか⁈
人に自慢できるような資格やスキル、学術的に立派な功績もそうなのだろう。
 はたして、私には何があるのか?
そこで自己啓発ではよく聞く、「自分の棚卸」やってみた
子どもの頃のこと、学生時代まで遡り、社会に出て今まで過ごした事をすべて書き出す。
自分の人生を振り返る、良い時間にもなる、それが始めてみた最初の感想。
 家族での役割や学校での取り組みや、学生時代のアルバイトに
会社勤めでの業務内容や実績に取得した資格に、どんな経験をしたか
あとは、これまでのライフイベント等々とずらずらと
 書き出してる途中で、思い出した事の記憶から横道にそれて、関係のない事も色々と思い出したりで、かなりの時間をかけて書き出した。
そして書き出したものを、自分の感覚に任せてカテゴリー別にも分けて整理してみた。

【書き出しから見えたもの】
 確かに沢山の事柄がある、年数を生きてきた分だけ積み上げてきたものは、こうやって書き出すと自分の今の状況や性格がよく分かる。
ただしだ、この自分の得意というのは、世間の目から見ても明らかな功績や資格があれば、そこに目が集中してしまうが、個人的には多少なり資格は多く持っているものの、それが得意と言っていいレベルのものか躊躇してしまう。
 また、この得意なもの探しは、その目的によって探し出す得意なものも違ってくるのでは⁇
仕事に絞れば、その実績や経験と資格や認定など、これまでの功績であって得意と言えるのか⁈
暮らしで見ると、性格的なことやライフイベントとして経験してきたことが多い。
 ただ自分の棚卸をしても、その目的が決まっていないと、自分の振り返りにしかならないということ。
得意を見つけるには、何のための得意を見つけるかである。

【これからの生き方をチェンジするための得意を探す】
 私も50歳を過ぎ、キャリアの後半をむかえ、時流とともに残りの半生をチェンジすることを目的としたら、自分の得意は何か、活かせるものは何かで絞った時、得意というより出来る事の多さに驚いた。
 これまで生きてきた人生で私は、誰よりも多くの経験をしてきた自信がある。
転職、起業、倒産事業閉鎖は複数回、結婚、離婚、シングルでの子育て、引っ越しは10回以上で住んだ地域も日本全国至る所、短い期間でもホームレスを経験し、多額の借金を背負い昼夜も休みなく働き続けた。
仕事は関わった業界も数知れず、部署や役職も人並み外れた経験がある。
 小さな成功と多くの失敗で培った経験やスキルが、私の最大の
「得意」である。

【そして今】
 私は自分の「得意」で仕事を始めている。
多くの経験を経たおかげで、関わってきた人々に支えられながら、自分の出来ること、足りないものを学びながら付け足し、新しいものを吸収しそして
生き方を変えた。
 地元に帰り、懐かしい顔や空気のもとで高齢となった両親のサポートをしながら。
無駄なものは削ぎ落し、必要なもの大切なものを大切に、未知なるものは関心を持ち学びチャレンジしてみる。
高齢で老いた両親の姿から、自分の将来を想像し、残りの半生をどう生きるか手本を見せられている。親は生涯ずっと教えをくれる存在だと分かった。

 これから先、私自身がどう活動しながら生きていくのか、誰かのためとか
社会のためとか、まだ何も決まっていない。
これまで以上に、自分の思うように生きようと思う。
もっと得意なことを増やしながら。


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