夏日
突然泣いたり笑ったりする
まるで不安定な君とぼくのような
気まぐれな空のやつは
どうやら今日は 晴れることに
したらしい そんで
何だかまだ嘘っぽい
君の笑顔と同じくらいに
信用できない青空に
誘われて 防波堤までサイクリング
まるで真夏の顔した太陽が
むせかえるような熱と光の中
多分君は クーラーの効いた部屋で
今頃 アイスでも食べてるかな
防波堤なんかない都会の町で
僕はまだ 海沿いの同じ町で
同じところを ぐるぐる回ってる
焼けたコンクリートの上 文句を言いながら
腰かけて 一緒にアイスを食べた
遠い夏 近い夏 ここにある夏
どんなに遠く離れても
忘れてしまったいつかの夏はまだ
熱と光で つながってる
〇 〇 〇 〇 〇