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winter road

冬空の下 西に傾いた太陽の光
肌をなぞる風は 冷たさを増して

温度をなくした 固い地面を
砂埃を押して滑る

凍えるほど寒いわけじゃないけど
襟から入る冷気は油断も隙もない

突堤の先の 行き止まり
今日は野良猫も 草むらで眠ってる

いつか来た道のような 違うような
あいまいな記憶に砂利を踏む

誰もいない工場で 機械があくびしてる
月曜にはまた 誰が来るんだろう

空の敷地に 杭打機が並んでる
また新しい工場が できるのかな

海辺の道は 冬の道
カリフォルニアの夢
冷たい風が 鉄の扉を叩いてる


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