勢いと戦略のバランス
モンゴルで理学療法士をやっていて感じたことをICFにしてみると。
・心身機能構造
筋力:主観的に強いと思う。5Lの水を女性が楽々運んでいる。
可動域:わからない。
バランス能力:わからない。
認知機能:
モンゴル人は語学習得能力が世界一だという噂がある。また、メモを取る習慣があまり無く、電話番号もその場で覚えている。
感覚機能:
主観的にいいと思う。自動車運転に際に空間把握能力が高いと感じる場面だ多々あった。ギリギリ走行で結局接触しない。
・活動
移動:徒歩とバス、車が多い。
風呂:基本シャワー浴。週に2回程度らしい。
トイレ:基本洋式トイレ。田舎は外に設置してある小屋。中は大穴が掘ってある。
着替え:数枚の衣類を着込む。
階段:多め
・参加
一人暮らしは珍しい。上京しても兄弟や友達とシェアハウス。
一人暮らしをしていると心配される。寂しくは無いかと。
祝日は盛大に祝う風習がある。男性の日や女性の日、睡眠の日といったマイナーなイベントでも祝っていた。
しかし睡眠の日だからといって寝るわけではなく、一律パーティのような祝い方。
・個人因子
男女比率はほぼ同率。
巷では女性が多いと言われているが、国の調査だと一律。都市部に女性が集中している可能性は否めない。
寿命は短いといった認識が巷では回っているが、データ上は日本と数十年も違うといったデータはない。噂ほど短命ではないようだ。
気性が荒いと主観的に感じる。死因ランキングに自殺と他殺が入っていることはこれを裏付けているのでは、と思っている。
入院患者でも知人による外傷が多い。殺傷、鈍器による頭蓋骨骨折など。
・環境因子
ソウルフードは肉餃子。乳製品。赤い食べ物と白い食べ物と言われるほどに浸透している。野菜より肉を食べろ。肉を食べているから某ウィルスにならない。と思っているほど。
PFCバランスで見ると、日本との違いは歴然だろう。fatとproteinの割合は高いと考えられる。その生活が幼少期から習慣化している。
物が不良品であることは当たり前。自身で部品を使って修正するのが当たり前。衣類や靴が壊れたら自分で直す。自動車もそう。創造性に富んでいると感じる。
見た目重視な思考がある。ドレスや光り物、スーツを着た時のテンションは相当高い。新年会や忘年会はこぞってドレスやスーツを見に纏い、ウォッカで荒れ狂う
教育方法は書字が基本。板書を全暗記が基本。そこには創造性はあまり感じない
先生や目上の者のいうことは絶対。なぜなら上司が言ったから。という理由で動いていることが多い。教育場面で暴力的指導が定着しているのも原因の一つかな。
とりあえず書き出しました。多分思いついたら結構足していけると思います。
総じて、話に聞く昭和時代に似てるなと思いました。介入する余地も結構ある。
注意したいのは、中途半端な作戦で介入した後は、用途もわからない知識だけが残ってしまうということ。時には勢いに任せて行動するのも大事。現場で動き始めてtry&errorも大事。
途上国に関しては少しだけ慎重に動いて、先を見なければいけないかなと思います。無知である罪をしてしまった後の後遺症がより強く残ってしまう。
離床場面でハムストリングスのストレッチを得意げに行っている瞬間に立ち会いましたが、実施していた症例は骨折の急性期患者でした。
考えさせられます。