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行動変容させる

「肩のインナーマッスルが切れた」

父親は趣味でアームレスリングをしていた。そこから発展してパワーリフティングに移行した。

要は腕相撲選手権からベンチプレス選手権へと移行した。

ベンチプレスを中心に筋トレを進めていくうちに、肩のインナーマッスルが切れてしまったようだ。

「コラーゲンを飲んで安静にしたら治るかな」

治ると思うが、またベンチプレスしたら切れるだろう。

私はこうアドバイスした。

「他の部位も鍛えないとまた切れると思うよ。」

専門的に話すべきだったかは定かではないが、その時はあまり頭を働かす気力がなかった。

数ヶ月後

「両方とも切れた。」

両方の肩のインナーマッスルが切れたらしい。

塗り薬と飲み薬に結構な信頼を置いていた。

私は悩んだが、専門的な話をして根本的に改善を図っていかないと何度も同じ問題にぶつかってしまうと思い、あまり言葉を選ばずに専門的に解決策を提案した。

父はフリーズした。振り返れば当然である。習ってないのだから。


Appleで有名なジョブズの公演はとても簡単な言葉で構成されているらしい。
お客の理解を最優先にしている。

数日後に父はまた同じ質問を私にぶつけた。
やっぱり理解させることができなかったなと振り返る。


辛口で言うと、

そもそも考えればわかることではあるが、なぜ筋肉の腱が切れてしまうのか。なぜそこだけにストレスが集中してしまうのか。

筋肉の腱の作りが弱い? 
そこが頑張るしかないように、他の隣接する筋肉が弱い?
瞬間的に許容範囲を超えた?

全部ありうるが、自分でできることには限りがある。

隣接する場所を向上させる。筋トレ、ストレッチなど

柔軟な体は怪我をしにくい。インナーマッスルを鍛えないと効率的に力が発揮できない。などは結構耳にすると思うし、なんだか身体にとっていい影響を与えそうな印象を受ける。


ではどうやって身体にとっていい影響を与えるのか。

いくつかの噂は知っているが具体的な方法は意外と知られていない。


方法を教えることは簡単であるが、なぜそれが必要なのかを掘り下げると時間と労力が必要になる。それを知った上で自分自身で”方法”を捻り出すことができたときに、理解してもらえたと感じられる。


行動変容させることができたら、理想だなと思う。