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Report|大学生による『お野菜マルシェ』

11/13、伊万里市"くすきの杜"で開催された伊万里信用金庫さん主催の「雑貨市"集まろうイマリ"」にて、川内野で収穫された野菜や果物を使用した『お野菜マルシェ』を出店してきました。

当日は、長崎県立大学経営学部の馬場ゼミに所属する学生10人と伊万里市地域おこし協力隊の相木さんにも協力していただきました。まさに『地域活性化企業人』(マニワ)と『地域おこし協力隊』のコラボが実現しました!
また、朝早くから野菜の運搬などを川内野で農家を営む幸松さんにもお手伝いしていただきました。

今回のマルシェは、皆さんのお力添えのおかげで大成功と言ってもいいのではないでしょうか。本当にご協力ありがとうございました。

川内野ってどんな集落?


川内野(かわちの)は、佐賀県伊万里市東山代町に位置する小さな集落です。
この集落では約120人の方々が自然と共存しており、多くの人が自給自足の生活を営んでいます。

この集落を代表するものが棚田黒米です。川内野棚田は、令和4年に農林水産省から「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」にも認定されました。また、黒米を使った黒米パスタや黒米アイスは、村おこしの切り札として多くの人から大きな期待が寄せられています。

近年では、佐賀大学の学生と川内野の住民によって生み出されたイルミネーション『イノピカプロジェクト』も新たな地域資源として、川内野の地域活性化に大きく貢献しています。

猪除けのワイヤーメッシュを活用

『お野菜マルシェ』に至った経緯


例年、くすきの杜で開催されるこのイベントでは約100店舗以上のご当地フードやハンドメイドのお店が集まり、県内外から多くの人が訪れます。伊万里では知る人ぞ知る人気のお祭りなのです。

そんな中、このイベントの存在を知った大学生が「川内野の美味しい野菜を多くの人に知ってもらえるいい機会ではないか」という声を上げたことをきっかけに今回のお野菜マルシェの出店が決まりました。

早速、手伝ってくれる人を集めたりマルシェで販売する野菜を集めたりと様々な人の協力を得ながら準備に取り掛かりました。準備段階の様子は、こちらの記事に掲載しているので詳しく知りたい方は是非とも覗いてみてください。⇩

早朝からテキパキ準備


まだ日も昇りきらない早朝から、相木さんや幸松さんや大学生数人に協力してもらい、川内野からくすきの杜まで販売する野菜を運んでもらいました。本当に朝早くからご苦労様でした。

事前の打ち合わせの中で野菜の詰め合わせ・みかん詰め放題・焼き芋の3つを販売することは決定していましたが、価格までは確定していませんでした。そのため、会場に到着後、隣接している店舗の販売価格を参考にし、野菜の詰め合わせ600円・みかん詰め放題300円・焼き芋300円という販売価格になりました。

みかんに関してはキロ当たり250円ほどが適正価格でしたが、あえて販売価格を300円にして詰め放題という体験の付加価値を提供するといったアイデアも見られました。

ガンバレー!

他にも、焼き芋をピザ窯で作るという非日常の体験を学生自らが考え、実際に自分の手を動かしている様子はとても楽しそうに見えました。

馬場先生も応援に来てくれました♡

気になる売り上げは…


売り上げは29,000円、粗利は6,000円ほどという結果になりました。イベントの終盤では、赤字覚悟の半額での販売でしたが何とか完売することができました。

仕入れから販売までの過程を学生が担うことで、ビジネスの厳しさや地域コミュニティとの関わり方を経験できる有意義な時間になったのではと思います。

また、実際に商品を購入してくださった地域の人達が満足そうに商品を持って帰られる様子は、学生にとっては初めての景色であり、この景色やこの時の感情をいつまでも忘れないでほしいですね。


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