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百森プロジェクト|#3 令和の住吉作業所の姿

住吉作業所の歴史

大正13年頃に開設された網走刑務所住吉作業所では釈放の近い受刑者たちによって農業や林業といった刑務作業が行われていました。また、収穫した野菜を近隣の住民に分け与えるといった交流も行われており、地域社会と共存した関係が築かれていました。

今は住吉作業所ではかつてのような刑務作業は行われておらず、約500haにもおよぶ広大な土地や自然が広がっています。そこで始まったのが、住吉作業所の利活用を通じて大空町の地域活性化や受刑者の再犯防止を目指す取り組み。具体的には、再び住吉作業所で作物が育つように環境整備やその整備した土地で作物の栽培を進めています。

愛情たっぷりの作物たち

わたくし本山の1日の動きとしては、午前は(一財)めまんべつ産業開発公社(通称:公社さん)と協力しながら、5種類(もちきび・行者にんにく・そば・ハスカップ・ブルーベリー)の作物を生育管理をしています。時には泥にまみれながら、時には滝汗をかきながらと頑張っています。
午後は公社さんの事務所に席を置かせていただいているので、そこで午前中に行った作業の記録や青学生とオンラインでの打ち合わせなどを行っています。自宅から車で3分の場所にあり、同じ敷地内には食事できる場所もあるので非常に助かっています…(嬉涙)

ちなみに、公社さんはこの住吉作業所の事業以外にも、道の駅メルヘンの丘めまんべつの運営や女満別空港駐車場の管理など幅広く事業を展開しています。

嘘のようで本当の話でありますが、作業所で作業するたびに「お前たち元気に大きくなれよ」と心の中で呼びかけています。この甲斐あってかはわかりませんが、ここにある作物のことを多くの方にも知って欲しいな〜とふと思うようになりました。

だって、木が生い茂り、石が散らばり、雑草は生え放題だった場所をコツコツと作物がちゃんと育つ畑へと生まれ変わらせて、そこで元気に育っているんだから愛着も湧きます(笑)

隠れた魅力

作業所での魅力はこれだけではないです。
野生の鹿やキツネと出会えるのも日常茶飯事ですし、季節の移り変わり楽しめるのも魅力的です↓


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