三焦とは何か?【哲学的?】

こんにちは、あっつんです。
今回も、勉強中の書籍を参考に学んだことを考察し、投稿させていただきます。

前回の記事は↓に。


1.キーワード
2.考察
3.まとめ
4.参考書籍

 



1.キーワード
そもそも三焦とは何なのか?字面を見て、私は「???」でした。勉強を始めたばかりの頃を思い出すと

・ざっくり上、中、下があるよ
・水の通り道だよ

と書いていた記憶があります。

「焦げるって字なのに、水?」
「気や血は通らないのか?」
「むくみとかに関与するのか?」

と疑問がありました。特に字面!焦げ!

で、現在勉強中の書籍を読むと、私は以下のように感じました。

・三焦にはいくつかの説があり、それらを複合して捉えるしかない
・総じて、炎症や免疫への関与が強い
・これは人間が生きていくための大きな流れ、生体の恒常性に繋がる概念

と。3つ目は大層な文章になっていますね・・・。ひとまず考察していきます。


2.考察
どんな説があるかというと

  • 三焦空間説→身体を上、中、下で分けた。それぞれ肺経、胃経や脾経、腎経が相当する。

  • 三焦経絡説→ツボや薬物帰経から、炎症や免疫に関する機能を持つことがわかった。

  • 三焦蔵象説→治療の仮定で「◯◯すれば改善したので、××!」などの方法で定義付けしていき、結論として五行の「火」に相当する症状群と分類した。導き方は経絡説とも似てるのか?

  • 三焦内経説→黄帝内経と難行(当時の医学書ですかね)に記載されている、漢方的生理学で捉えた説。

とのこと。

空間説はイメージしやすいですね。位置のことをシンプルに捉えていますが、薬物帰経のこともあるので大事な情報だと思います。

経絡説や蔵象説は「火」や「熱」を強く推す説だと言えますね。炎症反応や化膿はまさしく熱ですね。それに伴い「水」も動きますが、それこそむくみとかなら液体関連を表す小腸経や気虚に関わる脾経をイメージします。

内径説は視点を変えて捉えたもの?でここでも三焦を上中下に分けますが

・上焦は主納:わからないものを見分けて処理する
→呼吸や飲食
・中焦は主化:取り込んだものを変化させる
→消化や代謝、解毒
・下焦は主出:身体に不要なものを出す
→排泄

これらの生きるための反応(=恒常性)を三焦と捉えているのかなと。

アレルギー反応を例に捉えると、抗原を取り込み、それに抗体が反応する。それらを排泄してしまえばいいが、それができない場合、身体に不要な反応が起こる。この一連の流れを三焦と呼んだ?

これは単に食事や呼吸をし、代謝して、排泄と生きるための反応でも同じことが言えそうですね。漢方生理学でいう「人間とは何か?」の考えにも強くリンクしていそうです(それは後日書いてみようかな)。

これらの説を複合して、やっと「三焦」を理解する一歩になるのですかね。



3.まとめ
一文でまとめると、「三焦」とは

「炎症や免疫」に関わる機能や症状を担い、それは人間の生きるための恒常性維持の反応とも強くリンクしている概念である

 

と、私は捉えています。なるべくシンプルに・・・を心がけましたが、これが限界でした。間違ってたら、その時はまた勉強です。

考察して思ったことは

漢方的生理学の重要性

ですね。大きな流れを捉えるというか、生きるための反応をこう捉えるのかと。これは患者さんに処方を紹介する際に必要な情報ですね。生理学がわからないと、薬理学だけ学んでも役に立たないですからね。

で、実際に炎症や免疫に細かく関与するのは「液」という概念らしいのですが・・・。これが水の流れ?

考察するテーマが見つかりましたね(笑)
いやー、飽きないですねえ。ドラッグストア勤務で必要かどうかは疑問ですが・・・。

ということで、今回はここまで。
お読みいただいた方、ありがとうございました。
またどこかで。


4.参考書籍
・二宮文乃 氏:「漢方とは何か 人間とは何か 経絡・蔵象・三焦の真実」


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